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2023年7月号  №193 号 通巻877号
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 『その愛のゆえに』

   =時々の記=

   (163)

 

9月16日

 息子は“今日は敬老の日やな”とひと言いって仕事に出かけました。娘からは孫の手作りの敬老の日のはがきが届きました。それぞれが年を取った両親が元気でいてくれることを祈ってくれているようです。主人は昨日から夕食作りを手伝ってくれるようになりました。今までのような活力はありませんが、これも年齢相応なのではと思っています。

群青(ぐんじょう)に光る池あり晩夏光。

石垣に萩を垂らして山家かな。

広々としもつけ咲きて伊吹山。

二三羽のツバメ遅れて帰りけり。

犬死にて猫現れぬ秋日影。     馬場路哉

ちょうど一年ほど前に最後まで生き続けた犬のクロが死んでしまってから、私たちを励ますかのように野良猫が現れ、今ではすっかり我が家の猫になっています。名前はレオです。とても鋭い目つきで私たちの言動を見つめています。

9月27日

 こちらはもう雨です。明日は山添小学校の運動会だというのに、三日間も雨が降るといわれていますから、残念でしょうが、平日に延期ということになるのでしょうか。

毎日の生活に追われて信仰がとても弱くなってきている私たちですが、こうしてお励ましをいただいて、心からへりくだって「ジャーナル」に感謝です。ちょっぴり寂しい秋の夜長ですが・・・。

リハビリに歩くや藪に烏瓜。

朝顔の淡き紫ならびをり。(最後の朝顔です)

虫の音に包まれている夜明けかな。

山の秋オリオン確と澄みにけり。

庭隅に一株咲きて女郎花。     馬場路哉

年齢を重ねた私たちは虫の音とともに目が覚めます。朝は4時30分に起床して、短い礼拝(祈るだけ)をささげて朝ご飯の準備に取り掛かります。最近は5時になってもまだ暗いのです。庭の掃除をしていると、新聞配達の方が元気よく挨拶してくださるのです。

主人は三日前から血圧が下がり、一人でリハビリとかで散歩をするようになりました。

9月28日

 朝から雨は降りませんでしたので、小学校の運動会も無事に予定通り終えられたようです。関係する方たちはほっと胸をなでおろしていることでしょう。

初更なる時をたがわずクツワムシ。

一晩でできし蜘蛛の囲朝日受く。

農励む老いの二人に男へし。

そのあたり上品に見ゆやいと花。

草刈りになぞへの藪の風来る。    馬場路哉    

少しずつリハビリの時間が長くなってきました。まずは家の周りの道をゆっくり歩くことから始めています。

9月30日

 最高気温が30度を超えて夏の服装です。でも自然界は確実に秋の装いです。我が家の庭の金木犀も、お隣の金木犀も一斉に金色の十字の花を咲かせて甘い良い香りを放ってくれています。なんて優しい、甘い香りなのでしょう。金木犀のすぐ近くよりも少し離れたところのほうが香りがよいのは不思議です。秋の最も怖いのはスズメバチです。コスモス畑の近くにある大きな橡からブーン、ブーンと勢いよく人間に向かって飛んできます。命に危険です。さっそく山添村の蜂を退治してくれる方にお願いして大きな巣を撤去していただきました。しばらくの間はまだ残りの蜂が非常に怒っていますから、その道を散歩せず、回り道をすることにしました。あと一つ怖いのはマムシです。9月から10月にかけて何かを求めてか散歩道によく出てくるからです。みな、雨が降っていなくても長靴を履いて長そでを着て傘をさしての散歩となっています。

 主人も少しずつリハビリでの散歩の距離を伸ばしているようですが、昨夜、診療所の先生から主人に電話が入りました。先日行った心電図、血圧の結果がよくないので、必ずもう一度精密検査を受けるようにとのことでした。めまいの原因が副腎にあるようだと診療所の先生から電話が入って少々、気持ちが落ち込んでいます。なるようにしかならないと言い聞かせて、祈りつつ歩んでいます。

ノモンハン従軍兵に敬老日。

うぬぼれに勝る忍耐残暑かな。

謙遜にまた敬虔に署に耐ふる。

祈ること多き亭午や秋のセミ。

ミノムシは罪のごとくに発生す。  馬場路哉

しばらくこのまま様子を見て、その後検査を受けるかどうかを決めるというのです。患者にも考える時間が必要です。主人の好きなようにしたらよいと私は祈っています。

104

 主人の体調が思わしくない中、村の草刈りの「出会い」です。そこで何の足しにもならない私も一緒に草刈りに行くことにしました。二人で一人前にも行きませんが、皆さんに許してもらいながら草刈りの「出会い」に行ってきます。草刈り機を使いこなすことができない私は手で鎌を使って草刈りをしたり、溝のごみ掃除をしたりして何とか支えたいと考えています。

棕櫚茂り村人崇む右近の碑。

岩に腰釣りする男秋の水。

ミノムシは罪のごとくに発生す。

みんみんや今日一日を鳴かむとす。

秋川や杣道行けば巻向へ。   馬場路哉

106

 主人は少し起きては休み、そんな生活が続いています。でも血圧も少しずつ安定しているので、散歩をちょこっとしてみたり、そろりそろりと動いています。今朝はずいぶん冷え込みました。

最後まで生き抜いた犬のクロが死んだのが一年前の10月9日でした。主人と二人でクロのお墓を掃除しました。クロやモモたちからのたくさんの思い出をありがとうと言いながら・・・。

1012日

 台風の影響でしょうか。とても蒸し暑く、雨が降り出しています。明日から大雨になると聞いています。できるならば日本列島から遠ざかってほしいものと祈っています。その備えもする必要があります。昨日から1000ミリリットルのペットボトルに10本分の水を飲み水として準備しました。今日は缶詰、ラーメンなどすぐに口にできるものをそろえてきます。大雨になると一番怖いのが山が崩れることです。この頃は伐採が進んで山肌があちこちで見えるようになってきています。人間の考えで自然を壊すことは危険ですね。被害が最小限にとどまりますようにと祈るものです。

手は与え主は取り給ふ木の葉髪。

ブドウ園南向きなる丘にあり。

木立より鋭き光月昇る

蓑虫案過ぐるや内は薄紅葉。

爽やかや心の刃先研ぐべしと。  馬場路哉

体調が思わしくないのですが、俳句だけは朝、一番礼拝の前に練っています。

1013

 超大型の台風19号は各地で甚大な被害をもたらしています。日本の大きな川があちこちで氾濫し、多くの家屋を水で押し流しています。特に私は千曲川の近くの上田市で5年間過ごしたものですから、千曲川の雄大さと怖さを母から何度も聞いていました。一度だけ散歩で母と一緒に千曲川の土手を歩いた記憶があります。そのような思い出深い千曲川が決壊し、電車の橋までなぎ倒しています。その映像を見るたびにどんなにか恐ろしい思いで救助を待っておられるのだろうかと胸が痛みます。

東京では多摩川が氾濫して世田谷へと流れ込んでいるとのことです。「世田谷通信さん」は大丈夫でしょうか。あまりにも甚大な被害が起きて言葉を失っています

 息子が務める奈良中央からの指示で、あまり危険を感じたら配達を途中で引き返すようにとのこと。途中、木が道をふさいでいたり、崖崩れが起きていたりした場合は途中でも引き返してもよいとのこと。どうぞ一日無事に終えることができますようにと、ご家族の者は皆さん同じ思いなのでしょうね。

 

馬場暁美

「上野緑ヶ丘教会会員」 

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書籍紹介
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エネルギー技術の
 社会意思決定

日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
 定価(本体5200+税)
=推薦の言葉=
森田 朗
東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授

本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
 共著者・編者
鈴木達治郎
電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
松本三和夫
東京大学大学院人文社会系研究科教授
青木一益
富山大学経済学部経営法学科准教授
上野貴弘
電力中央研究所社会経済研究所研究員
木村 宰
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
寿楽浩太
東京大学大学院学際情報学府博士課程
白取耕一郎
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程
西出拓生
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
馬場健司
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
本藤祐樹
横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
おすすめ本

      d6b7b262.jpg
教会における女性のリーダーシップ
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント 
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
217ff6fb.jpg 








「緑のまきば」
吉岡 繁著
(元神戸改革派神学校校長)
「あとがき」より
…。学徒出陣、友人の死、…。それが私のその後の人生の出発点であり、常に立ち帰るべき原点ということでしょう。…。生涯求道者と自称しています。ここで取り上げた問題の多くは、家での対話から生まれたものです。家では勿論日常茶飯事からいろいろのレベルの会話がありますが夫婦が最も熱くなって論じ合う会話の一端がここに反映されています。
定価 2000円 

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「聖霊とその働き」
エドウイン・H・パーマー著
鈴木英昭訳
「著者のことば」より
…。近年になって、御霊の働きについて短時間で学ぶ傾向が一層強まっている。しかしその学びもおもに、クリスチャン生活における御霊の働きを分析するということに向けられている。つまり、再生と聖化に向けられていて、他の面における御霊の広範囲な働きが無視されている。本書はクリスチャン生活以外の面の聖霊について新しい聖書研究が必要なこと、こうした理由から書かれている。
定価 1500円
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「十戒と主の祈り」
鈴木英昭著
 「著者のことば」
…。神の言葉としての聖書の真理は、永遠に変わりませんが、変わり続ける複雑な時代の問題に対して聖書を適用するためには、聖書そのものの理解とともに、生活にかかわる問題として捉えてはじめて、それが可能になります。それを一冊にまとめてみました。
定価 1800円
おすすめ本
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われらの教会と伝道
C.ジョン・ミラー著
鈴木英昭訳
キリスト者なら、誰もが伝道の大切さを知っている。しかし、実際は、その困難さに打ち負かされてしまっている。著者は改めて伝道の喜びを取り戻すために、私たちの内的欠陥を取り除き、具体的な対応策を信仰の成長と共に考えさせてくれます。個人で、グループのテキストにしてみませんか。
定価 1000円
おすすめ本

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さんびか物語
ポーリン・マカルピン著
著者の言葉
讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
定価 3000円

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