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2023年7月号  №193 号 通巻877号
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『その愛のゆえに』

   =時々の記=

   (171)

 

515

 薄雲に覆われている山添村です。燕のひなたちが元気よく育ち、二回目の卵が温められているようです。朝の目覚めはツバメのさえずりで目が覚めます。自然豊かな山添村で生活できていることに心から感謝しています。

さえずりに始まる杣の一日かな。

山の上にほんのり登る朧月。

大地読み続けて春を惜しみけり。

渕緑川浪白く夏めきぬ。

夕づつも月も出てをる五月かな。    馬塲路哉

 

5月も折り返し点に来ました。コロナで振り回されています。まだまだ第2波、第3波に脅かされるのでしょうか。

 

525

 蒸し暑くなっています。教会の礼拝も今までのように一緒に集まっての礼拝はこの時期だけは考え、見直す必要があるのかもしれませんね。オンライン礼拝が行われていますが、パソコンが苦手なものには文書伝道という形に礼拝できます。その時々の対応で今を迎えていることでしょう。

ゆかしさよかつて農家の桐の花。 

樫切って五月の空の明るかり。

癒されぬ薔薇を読みたるリルケの詩。

餌を運ぶツバメの実にリズミカル。

夏の川朝日の低く眩しかり。  馬塲路哉

 

今、リハビリの散歩から主人は返ってきました。汗だくです。

 

529

 とても暑い一日となりました。昨夜のことです。野良猫のレオが3度も悲痛な声で鳴きました。これはほおっておけないと思い、外に出てみましたが、猫の姿は見られません。きっと屋根裏へでも逃げたのでしょうか。その時です。私の数メートル前を狐がぎらぎらと目を光らせて走り去りました。初めて狐を見た私です。怖くなって足が震えました。野生ですから俊敏さはたとえようがありません。今までイタチ、鹿、さるは目の前を走っていくのを見たことがありましたが、狐は初めてです。裏山のタケノコもすっかり食べられてしまいました。危険を冒してまでも人間の住む所までやってくるなんて。よほどおなかが減っていたのでしょうね。世の生き物たちが必死で生き延びようとしている姿は学ばなければなりませんね。戸締りをしっかりしなければとあちこち開け放っているところを点検して回りました。

偲びもす農家の昔桐の花。

五嶋みどりバッハを奏づ聖五月。(友からCDが送られてきました。)

過疎進む古き杜なる椎の花。

柿若葉老木にして瑞々し。   馬塲路哉

 

毎日日中は30度近くまで気温が上がります。マスクを着用しての散歩はかなりきついです。ラジオから流れるマスクをつけての激しい運動には気を付けましょうの声で誰もいない山の道ですから帰りはマスクを外してしまう私です。

 

61

 いよいよ6月です。学校も動き始めました。2か月遅れの始業式ですね。子供たちの中には生活のリズムが整わなくてスムーズに一歩を踏み出せずに苦しんでいる子供たちがいることでしょう。私はどうしても長いお休みの後は苦手でした。

代々の石碑に撒きぬ除草剤。(草を刈るのが大変な年齢になってきました。)

夏の川弧を描きをり慰霊の碑。

過疎進む古き杜なる椎の花。

一陣の風おほでまり吹雪けり。

藤の花肩の力を抜くべしと。   馬塲路哉

 

70歳から80歳までの高齢者たちが毎月、お掃除のボランティアをしています。

中には来るだけが精一杯で何もできずに帰ってしまう人もいます。それでも来てくれてそばで見てくれているだけで励まされます。人間って不思議なものですね。そばにいてもらうだけで、元気がもらえるのですから。

 

6月7日

 朝からとても暑くなってきましたが、村中の高齢者も、若者も、一軒に一人が草刈り機をもって、道や土手の草刈りの「出会い」です。最高齢者で80歳です。それ以上になるとやはりこの暑さの中での草刈りは無理なようです。都会に出られた息子さんが帰ってきたり、近くにいる親せきが手伝ったりということになります。来週もあります。田舎に住んでいるとこうした草刈りの「出会い」が大変です。でもみんなの力で2時間ほどでとてもきれいに草が刈り取られていきました。

朝ツバメやる気満々鳴きかわす。

朝霧のゆるりよぎる山若葉。

チョコ色に光るもありて樫若葉。

棕櫚の花傘添へらるる姿かな。

五月雨は加太の山を隠しけり。   馬塲路哉

 

我が家も蚊取り線香の出番がやってきました。それに蟻の行列が台所のあちこちで見かけるようになり、かわいそうなのですが、殺虫剤を吹きかけてしまう私です。

 

6月16日

 今日も一日暑くなりそうです。息子は対面でのやり取り以外はマスクを外してもよいとの指示が出たと喜んで出かけました。マスクをしての肉体労働は蒸れてきて大変なようです。書留、小包があれば対面になりますから、マスクを着用しなければならないので時間的には遅れがちになるというのです。今は一人一人にGPSという機械が取り付けられ、どこで何をしているか今どのようなものを配達しているかを掌握できるようになっているというのです。良いように考えれば何かあった時にはすぐに助けに来てもらえるのでしょうが、あまりにも拘束されすぎてしんどいですね。時代の流れですからそのような動きにも順応していかなければならないのでしょう。息子の顔も日ごとにたくましく日焼けで真っ黒です。

明けむとす山峡渡るホトトギス。(ホトトギスの声で目が覚めます。)

咲かせもす都忘れや雛住まひ。

一所日差しを避けて雪の下。

草引けば一隅と言へ明るかり。

朝の間に道草を刈る鄙暮らし。(午前中は何とか草を刈る元気があります。) 馬塲路哉

 

田舎では今、どんどん大きくなる草との戦いです。皆さん、朝早くから草刈り機の使える方はブーンブーンと音を立てながら頑張っています。その音を聞くと皆じっとしていられなくなり、草刈り機の大合唱になります。

 

馬場暁美

「上野緑ヶ丘教会会員」 

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書籍紹介
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エネルギー技術の
 社会意思決定

日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
 定価(本体5200+税)
=推薦の言葉=
森田 朗
東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授

本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
 共著者・編者
鈴木達治郎
電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
松本三和夫
東京大学大学院人文社会系研究科教授
青木一益
富山大学経済学部経営法学科准教授
上野貴弘
電力中央研究所社会経済研究所研究員
木村 宰
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
寿楽浩太
東京大学大学院学際情報学府博士課程
白取耕一郎
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程
西出拓生
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
馬場健司
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
本藤祐樹
横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
おすすめ本

      d6b7b262.jpg
教会における女性のリーダーシップ
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント 
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
217ff6fb.jpg 








「緑のまきば」
吉岡 繁著
(元神戸改革派神学校校長)
「あとがき」より
…。学徒出陣、友人の死、…。それが私のその後の人生の出発点であり、常に立ち帰るべき原点ということでしょう。…。生涯求道者と自称しています。ここで取り上げた問題の多くは、家での対話から生まれたものです。家では勿論日常茶飯事からいろいろのレベルの会話がありますが夫婦が最も熱くなって論じ合う会話の一端がここに反映されています。
定価 2000円 

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「聖霊とその働き」
エドウイン・H・パーマー著
鈴木英昭訳
「著者のことば」より
…。近年になって、御霊の働きについて短時間で学ぶ傾向が一層強まっている。しかしその学びもおもに、クリスチャン生活における御霊の働きを分析するということに向けられている。つまり、再生と聖化に向けられていて、他の面における御霊の広範囲な働きが無視されている。本書はクリスチャン生活以外の面の聖霊について新しい聖書研究が必要なこと、こうした理由から書かれている。
定価 1500円
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「十戒と主の祈り」
鈴木英昭著
 「著者のことば」
…。神の言葉としての聖書の真理は、永遠に変わりませんが、変わり続ける複雑な時代の問題に対して聖書を適用するためには、聖書そのものの理解とともに、生活にかかわる問題として捉えてはじめて、それが可能になります。それを一冊にまとめてみました。
定価 1800円
おすすめ本
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われらの教会と伝道
C.ジョン・ミラー著
鈴木英昭訳
キリスト者なら、誰もが伝道の大切さを知っている。しかし、実際は、その困難さに打ち負かされてしまっている。著者は改めて伝道の喜びを取り戻すために、私たちの内的欠陥を取り除き、具体的な対応策を信仰の成長と共に考えさせてくれます。個人で、グループのテキストにしてみませんか。
定価 1000円
おすすめ本

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さんびか物語
ポーリン・マカルピン著
著者の言葉
讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
定価 3000円

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