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2023年7月号  №193 号 通巻877号
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世田谷通信(202

猫草

 

この原稿を作っているノートPC67年は経過している古いものだ。当然劣化はしていて、動画の再生はスムーズにできない、なので別のノートPCも使っている。こちらは画面が綺麗で軽い。しかしキーボードが薄っぺらでどうにも気持ちが悪い。ミスタッチが増えるので、作業スピードが落ち、結局古いPCに頼っている。

毎日便利に使っているパソコンだが、寿命はある。もう使えなくなったが処理が面倒・・と放置していたノートPC数台をこのほどリサイクル業者にだした。個人情報の漏洩防止には、初期化だけでは不十分で、専用のソフトによるハードディスクの完全削除が必要。1台結構な時間がかかり、そもそも動作に問題があるので、途中でエラーが起きるし、面倒ではあるが、ここまですれば心置きなく回収業者に出せる。

コンピュータなどを動かす基盤の中には地球上でほんの少ししか採取できないレアメタルが含まれているそうだ。大量に廃棄されるPCや携帯電話、これらの基盤から純度の高い希少金属だけを取り出すことができれば、一つ一つのパーツは微量でも、何万台と集めれば大きな資源となる。いわゆる「都市鉱山」と呼ばれるものだ。地球のどこかで新たな鉱山を発掘するより、手間をかけても適切に分別処理するのはどう考えても環境に良い。一度山を削ってしまったら、もう人の力では元に戻せない。わずかな金属の採取のために大量の土砂は捨てられる。残土は谷を埋める。削ったところから浸食は進む。埋まった谷は災害のきっかけになる。環境破壊としか言いようがない。

しかし、大変な作業なのだ、機械の分解は。もう10年以上前、カラープリンターが壊れて捨てることになり、小学生だった息子と一緒に興味本位で「分解してみよう!」とドライバー片手にやってみたことがある。外装は簡単にネジで外せる。しかし内部は複雑な構造でがっちり接着。溶接、配線されていて全然とれない。モノづくりをなめてはいけない。簡単に取れないように作ってあるのだ。当然だ。途中で嫌になってきたけれど、プラスチックと金属は分けないと捨てられない。ここまで分解したら回収業者さんにもだせない。要するに引くに引けない。コンパクトに収まっていたのを分解したら嵩が増している。かえってゴミ、増えてない?元にも戻せない。結局力任せに何かを捻じ曲げたら、残っていたインクがタコ墨のように噴き出して顔と服に浴びた。子どもと笑ったいい話・・ではない、一瞬で部屋に赤インクが飛び散って事件現場さながら。自業自得の悲しい話である。インクはあちこちを汚し、なかなか取れなかった。この一件で大変反省したので、あれ以来、もう機械の分解はやっていない。

きちんと処理した古いPCは、自治体推奨の信頼できる回収業者さんに渡す。その他の家電も同じ。多少の処理料は当然かかる。分解は大変なのは身をもって知った。そして爪の先ほどのレアメタルを回収するのは重要だけれどすごく根気のいる仕事。専門の方に任せたい。そして願わくば新しい鉱山の発掘が少しでも減りますように。地球からの際限のない収奪が止まりますように。

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書籍紹介
    8858e3b6.jpg
エネルギー技術の
 社会意思決定

日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
 定価(本体5200+税)
=推薦の言葉=
森田 朗
東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授

本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
 共著者・編者
鈴木達治郎
電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
松本三和夫
東京大学大学院人文社会系研究科教授
青木一益
富山大学経済学部経営法学科准教授
上野貴弘
電力中央研究所社会経済研究所研究員
木村 宰
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
寿楽浩太
東京大学大学院学際情報学府博士課程
白取耕一郎
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程
西出拓生
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
馬場健司
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
本藤祐樹
横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
おすすめ本

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教会における女性のリーダーシップ
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント 
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
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「緑のまきば」
吉岡 繁著
(元神戸改革派神学校校長)
「あとがき」より
…。学徒出陣、友人の死、…。それが私のその後の人生の出発点であり、常に立ち帰るべき原点ということでしょう。…。生涯求道者と自称しています。ここで取り上げた問題の多くは、家での対話から生まれたものです。家では勿論日常茶飯事からいろいろのレベルの会話がありますが夫婦が最も熱くなって論じ合う会話の一端がここに反映されています。
定価 2000円 

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「聖霊とその働き」
エドウイン・H・パーマー著
鈴木英昭訳
「著者のことば」より
…。近年になって、御霊の働きについて短時間で学ぶ傾向が一層強まっている。しかしその学びもおもに、クリスチャン生活における御霊の働きを分析するということに向けられている。つまり、再生と聖化に向けられていて、他の面における御霊の広範囲な働きが無視されている。本書はクリスチャン生活以外の面の聖霊について新しい聖書研究が必要なこと、こうした理由から書かれている。
定価 1500円
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「十戒と主の祈り」
鈴木英昭著
 「著者のことば」
…。神の言葉としての聖書の真理は、永遠に変わりませんが、変わり続ける複雑な時代の問題に対して聖書を適用するためには、聖書そのものの理解とともに、生活にかかわる問題として捉えてはじめて、それが可能になります。それを一冊にまとめてみました。
定価 1800円
おすすめ本
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われらの教会と伝道
C.ジョン・ミラー著
鈴木英昭訳
キリスト者なら、誰もが伝道の大切さを知っている。しかし、実際は、その困難さに打ち負かされてしまっている。著者は改めて伝道の喜びを取り戻すために、私たちの内的欠陥を取り除き、具体的な対応策を信仰の成長と共に考えさせてくれます。個人で、グループのテキストにしてみませんか。
定価 1000円
おすすめ本

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さんびか物語
ポーリン・マカルピン著
著者の言葉
讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
定価 3000円

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