忍者ブログ
2023年7月号  №193 号 通巻877号
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

  自閉症者のひとりごとcf4aef1a.jpg
(34
12月23日
今度は何が何でも成功するまで病院にいるつもりです。同室の認知症のお年寄りが静かにしているからか、ゆっくり休んでいます。持ってきた本も読んでしまったこともあり、昼寝をしていました。夜眠れるかな。だけど療養にはもってこいです。
 休み明けには治療が再開されます。さあ、今年中に退院できるか。今回で同じ科での手術入院5回目だが、混合病室ならではの単科病室とは違う。毎回いろいろなことに直面し、教えられることがある。単なる白内障から、生死に関わる病気まで、子どもからお年寄りまで、いろいろある。イライラすることもあるが、けっして我儘で言っているわけではないということ、年老いていくということ、医療従事者の超過労勤務の大変さを.思う。月曜日になると、また新しい人が入院してくるだろう。患者同士とはつかずはなれずが一番。振り回されないようにしなければ、これも身につけた業だ。
 
1月4日
今日から仕事始めとか。わたしの「始め」は何だろう。どうもなさそうだ。イライラと不安、不満の連続。断ち切る方法は一つ。それは「死」。わたしの願いごとは何だろう。この病から解き放たれること。しかし、機能に障害があるので不可能。心の病は、副作用みたいなもの。再生動物がうらめしい。
 
1月12日
退院したが、団地のエレベーターの工事で今は使用出来ません。いつも階段で足腰を痛めてしまっているので、怖かった。これでは、外に出た時、車などが危ないから外出は止めましょうになってしまうので、今日は思い切って、AAのミーティングに行きました。それでも気分のもやもやが続いているのと、階段の恐怖は取れません。困っています。
 
1月14日
わたしはSCS置換という手術を受けた。微弱電流を流す機械を体に埋め込んで、ある痛みを感じにくくするためのものだ。何やら恐いもののように聞こえるが、慢性疼痛にストレスを感じる人にとっては有効な手段だ。わたしはこの治療を受けるのは2回目だ。なぜ2回か。簡単にいってしまえば、電池がきれたことと、電極が壊れたこととが、重なってしまったからだ。この経験からいえることは、ちょっとしたことで体位のバランスを崩すと、機械が壊れるということだ。だから今回はナーヴァスになっている。初回は電圧をガンガン上げて、疼痛をごまかしながら生活してきた。転びそうになってバランスをとるために腰を捻ったり、足を挫いたりしていた。しかし痛みで毎週病院に通う必要もなくなり、制限はあるにせよ、それなりに生活出来ていた。
 ところがやはり無理があったようで、入れ替えが必要になった。手術から一月になるが、それこそ神経質なほど慎重に生活している。怖いのだ。たまらなく怖いのだ。ちょっとしたことで壊れることが分かったからだ。特に階段は要注意だ。あと家事が意外と捻る動作が多いのでこれもそうだ。では何も出来ないではないか。生活の質をあげるためにこの治療を受けたのに。
 日常生活動作で折り合いを付けるとは難しいものだ。
 
                    加納さおり
PR
自閉症者のひとりごと
(33
 
11月21日
痛みというものは、厄介ですよね。今日は皮膚科に来ています。それが終わったら、接骨院へ行こうと思います。入院しますが、そうしたらどうなるのだろうかと思ってしまいます。5年は大丈夫と言ったのに、痛いし、機械は不調だし苛々してきます。病気の特色にプラスしてのことなので神様は、わたしに何をお望みなのだろうと考えると頭が混乱して壊れそうになる。それなら、壊れたらこの苦しみから解放されるのだろうと思う。 

 
11月25日
半日かかって痛みブロックをしました。飛び入りだから時間がかかってしまうのでしょうね。途中でだんだん苛々してきて、帰って、かきこむようにご飯を食べてしまいました。この苛々は一体何なのだろう。とにかく横になっています。
 
12月11日
昨日入院し、今日は手術です。何時もの如く早起き鳥です。眠れているからいいんですけどね。病室にはいろいろな症状の人がいます。痛い痛いと言い続けている人もいれば、いわゆる老人病の人もいれば、埼玉から来ている人もいれば、いろいろです。わたしはおとなしくして過ごそうかな・・・。どこまで猫かぶりが続くかわからないけど。人間の本性が出るのが、こういう場所ですね。朝から昼にかけた手術でした。今は術後3時間の安静時間中です。麻酔が切れてきつつあるのか、痛みが出始めてきました。後は電気がどう流れるか、感染防止に気をつけるだけですね。うまくくっついてくれるのを願うばかりです。何にせよ、無事に済んだことに感謝してます。
加納さおり
 
  みんなをすきに
わたしはすきになりたいな、7b772809.jpg
  何でもかんでもみいんな。
ねぎも、トマトも、おさかなも、
  のこらずすきになりたいな。
うちのおかずは、みいんな、
  かあさまがおつくりになったもの。
わたしはすきになりたいな、
  だれでもかれでもみいんな。
お医者さんでも、からすでも、
  のこらずすきになりたいな。
世界のものはみィんな
  神さまがおつくりになったもの。  (金子みすゞ童謡集 わたしと小鳥とすずと)より
    自閉症者のひとりごと
(32
 
1b066105.jpg10月21日
 人を許せないことで、わたしの中で風化していたあれこれが出てきました。ひょっとして、わたしはこれらの出来事や人たちを恨んでいたのかなぁ。そのつもりはないのだけど。
主が赦して下さったようにあなたがたも赦し合いなさいと言われても、どうすることが赦すことなのか、わからない。すべてをありのまま受け入れることなのかなあと思っても難しい。今日は麻酔科で仙骨ブロックをして、腰痛のほうは少し善くなった。
 
10月27日
昨日足を挫いて腰をひねって痛くて仕方がないのに、また今日も精神科のクリニックへ、そして、入院しているAAのメンバーのお見舞いに行ってきました。衰弱している。
 
10月31日
足を挫いてからも、一生懸命地下鉄の駅まで歩いていましたが、今日は耐えかねて、ミーティングに行くのに、自転車に乗って行きました。腰も目一杯機械の電流を流しましたが、腰掛けているのも辛かったです。やはりきちんと診てもらったほうがよいのでしょうね。明日病院へ行くので、長い待ち時間を覚悟して診てもらおうかなあ。

 
11月2日
足首の痛みに耐えかねて、ミーティング後、近所の接骨院へ行きました。そうしたら、靭帯縦絶。痛いはずです。治るけれど、重さのかかるところなので、治りは時間がかかるそうな。まあ、最近興味を持ち始めたラテン語のお勉強でもしようかな。
 
11月6日
午前中から今までずっと病院にいたので、疲れました。検査、機械の点検、諸々ありました。足首も痛いし。昼寝でもしよ。
 
11月12日
憎しみや恨みというのは、どうしたら赦すことが出来るのでしょうか。この信仰の痛みは辛い。理屈では分かっているのに、日々の生活や忘れていたことが、何かの出来事で思い出して、苦しくなる。永遠の信仰のテーマなんて思って、ごまかしてしまう。病気のせいでこだわっているとは思いたくない。
 
                      加納さおり
    自閉症者のひとりごと
(31
 
9月26日
主人と二人で彼岸花を見に行きました。堤防一面彼岸花で埋め尽くされていました。今が見頃のそれらを主人はカメラを構えて、懸命に写真を撮っていました。わたしはデジカメで、何を撮っているのかわからないような写真ばかりを撮っていました。あまりにも広いので、帰りは疲れて、主人が撮っている間、しゃがみこんでいました。暑くて仕方がなかったけれど、稲穂のうえを赤トンボが飛んで、秋を思わせました。まあ、キラキラ光る彼岸花自体秋の花ですが。良い休みでした。
 
9月27日
こんなに穏やかな気持ちでいられたのは、何ヶ月ぶり、いや何年ぶりだろう。説教を寝転んで聞きながら、そうだ神様という大河をライフジャケットを着けて浮きながら生きているのだ。流木が当たったり、石にぶち当たったり、水位が上がったり、それでも神様の方向だから、身をまかせておけばいいのだ。それでいい。委ねるってそういうことなんだ。つかえが取れた気がする。
 
9eaa6ad3.jpg10月5日
わたしはニコチン中毒である。根性論では効かないので、禁煙外来にお世話になっている。そこで処方される禁煙補助剤を飲んでいる。タバコもアルコールも依存症なのだから、断ってしまわないとだめである。我慢しても無理である。人間、欲望には勝てない。そこで役に立つのが、自助グループで使っている12のステップだ。自分がアルコール、ニコチン依存症であると認めて、神様が健康な心にして下さると信じて、神様の配慮に自分をおまかせするのだ。口で言うのは簡単だが、なかなか難しい。しかしアルコールが止められていられるのは、神様の配慮に他ならない。ニコチンだって同じであろう。ニコチンマラソンだって、自助グループでいうミーティングみたいなものだから。
 とにかく悪しき習慣は取り除かねばならない。タバコもアルコールも健康を損なうものだ。自助グループのメンバーの中には、祈り続けてタバコをやめられたと聞いた。だが最近、過食がひどい。吐くところまではいかないが、家にあるものをすべて食べてしまうと、コンビニまで走ってしまう。やれやれ。これでは太るはずだ。
 
10月16日
ここのところ、体調が悪くて動けません。医院に行くため起き上がりました。半端な時間なんだな。仕方がないので、いつも行く喫茶店で時間を潰すことにしました。なんだか鬱なのか、普通なのかわからない。やだこういうの。雨降りの前は痛みますか?持病のある方は皆そうおっしゃいます。わたしはあまり天候には左右されにくいですが、肌荒れがひどくなったり、思考にブレがでたりします。あぁやだやだ。
                       加納さおり
1fe1f856.jpg    自閉症者のひとりごと
(30
8月25日
自分でもこの「自閉症者のひとりごと」のコーナーを読んでいます。自分のことなのに、何か自分以外の人のように思える。無理しなくてもいいのにとか、頑張っているんだとか、考える。ミーテングに行くと、同じことを感じている人の話に出会い、なぜか安心する。本当は神様のところに帰らなければならないのに、神様が怖くて帰れない。
 
9月2日
精神科に来ています。今日は空きこまがないので最後になるそうです。その代わり点滴をして、そのまま休んでいいそうなので、静かにベットでゴロリとしてます。自宅に帰って1週間経ちましたが、まだ緊張感があります。時間的にはゆったりしていますが、どこかで気が張ってるんでしょうね。知らないうちに口を噛み締めています。何時もお祈りしていることですが、主人がくつろげる場所づくりが出来ないです。会話もまだまだって感じです。焦らなくてもよいのですが、気になるんです。
 
9月8日
3、4日前におかしくなって、木曜日から実家に行ってました。一体何だろう。今朝も朝からもう生きていくのが嫌だ、消えてしまいたい。何かがあったわけではないのに・・・。死にたいと思うのは、助けてというサインなんだよね。ああ苦しい。

 
9月13日
このまま明日が来なければいいのに、と思ってしまいます。そして、今日も始まってしまいました。はあ。
 
加納さおり
  自閉症者のひとりごと
(29)
 
 7月21日
 私たちの病気(アスペルガー症候群)の苦手な特徴は、関わり、コミュニケー   ション、こだわりで、何かに向き合うこと。神様に対しても、本当の気持ちで向き合っているかといえば、どうなのだろう。人と向き合うのは、どうも苦手です。具体的にどうしたよいかわからないのです。とにかく、神様との対話が一番苦手です。
 
7月25日
父は、母が病気の時ずっと世話をしていました。それは想像を絶するような
闘病記でした。これが愛なのだと思わされました。わたしにはとてもじゃないがそんな事は出来ないです。主人の健康や体力が少しでも保たれるように、工夫するなんて。まず自分が楽なほうが先にきます。
 
2a28d11a.jpg7月29日
 今月も僅かになりました。この状態は、自分でもよく分からないが何もしたくなく、出来なくていやになりました。家に引き篭もっていると不安になりますし、祈ることもできません。どこかで静かに休みたいです。
 
8月4日
ある人からこんなメールを貰った。その人にとっての当り前があります。AさんとBさんとでは、当り前が違います。最大公約数的に考えると、今の自分を見詰めることは少しできるでしょう。さおりさんの当り前と私の当り前とは違います。余り言葉は好きでないのですが、先々を考えると不安になる、落ち着かない、迷うなどですが、それがきっとさおりさんなのです。そのような自分を、善悪や信仰・不信仰で判断しないことです。全く関係のないことです・・・。
夕方からは実家に行き、そして礼拝は母教会という選択もあると思います。当然、ご主人の了解は必要ですが、大切なのは、居心地のいいところを、祈り求めること。礼拝が喜べることです。それは我が侭ではないと思います。むしろ、さおりさんの病気の特徴を、自分で納得することでしょう。礼拝と信仰は全ての中心ですから・・・・。
どんな状態もわたしであることにかわりないのですね。
 
8月7日
最近きづいたことがあります。それは、アスペとして生きればいいんだ、ということです。そうでなんすね。凝り固まっている頭を、少しでも軟らかくしていかないと思うと息が詰まってしまうのです。これもアスペっぽい考え方で、凝り固まっている頭もアスペの特徴としていいのだと思いたいのです。これからも何度も何度も、ああ、だめだった~を繰り返していけば、そのうちなんとかなるでしょう。それでへこむこともあるでしょうが・・・
 
 
                  加納さおり
  自閉症者のひとりごと
(28
 
6月26日
 信仰に立ってとか、聖書では・・・なんて言われたら、たぶん教会には行かないだろうな。この言葉は今でも嫌なくらいですから。わたしの病気は信仰の問題ではなく、ただ融通の効かなさを知って欲しいだけだから。無力を認めて、心が健康になることを信じて、後は神様におまかせすることに取り組んでいますが、なかなか難しいです。日曜日、AAのイベントに行くつもりでしたが、体調を考えると、無理をしてしまうのは目に見えているので、止めました。bdc12075.jpg

6月29日
 また早起き鳥になってしまって、ようやく二度寝なるものをしたら、今度は礼拝がとうに始まっている時刻になってしまっていました。また寝たら、おやつの時間。寝たきり中年になってしまった。久しぶりによく寝たなあ。今朝も早起き鳥。ミーティングの終わる時刻に主人が帰ってくるので、コンビニに行き、夕飯を作りました。ここのところ、不安定です。皮膚科へ行ったその足で、精神科に行きました。家にいればいたで、休んでいられないので、相談に行きました。実家か、病院なら何もしなくて済むし、ゆっくりできるのだけどなあ。
 
7月6日
礼拝で力を頂いて、また出て行くはずなのに、何故か疲れるのです。週で一番疲れる日になります。礼拝の後、何故喜びに溢れて、あるいは思いを新たにして出て行けないのだろう。もうこんな状態が10数年も続いています。毎週の礼拝の説教の言葉が怖いと思ってしまいます。神様の言葉として語っているのでしょうが、人の言葉には慰めも希望も無い・・・。心の病だからと思うことにしていましたが、疲れました。
 皮膚科に行って、薬をたくさん処方してもらいました。主人の同意が得られれば、明日からしばらく実家に帰ります。霊的成長を目指して、アルコールを飲まない生き方を選んだ者としては、礼拝が疲れるのは悲しいことです。どうやって祈ればよいのかわかりません。母教会で礼拝を守って、少し考えてみます。自分の病気も含めて信仰の姿勢のあり方とこれからを・・・。
 
                  加納さおり
    自閉症者のひとりごと(27
 
5月21日
自助グループのバースデイ・ミーティングに出ました。自助グループに繋がってから、呑まなくなった日を記念して行うミーティングです。今回は13年目のメンバーのバースデイでした。ちなみにわたしは呑まなければ、8月に2年のバースデイです。ミーティング会場から帰って、久しぶりに頭痛にみまわれています。気候のせいでしょうか。明日はカウンセリングに行く予定です。そこで心の棚卸しをしようかな・・・。
 
fd672e56.jpg5月22日
AAのメンバーの訃報を連絡するのに一日が終わりました。アノミニティー(名前や住所などを伏せて、ニックネームやファーストネームなどで呼び合い、お互いに誰が出席し、何を語ったかは口外しません)を大切にしているので、どこまで連絡が届いているのかもわかりません。けれど今も彼女がどこかのミーティング会場にいるような気がします。幸いにも、アルコールで亡くなったわけではないので良かったなあと思います。
 
5月23日
 人が必ず死ぬことと裁きを受けることを、学生の頃、牧師先生が説教でよくおっしゃっておられました。メンバーのお顔を見させていただいて、実感しました。不思議と悲しいとは思いませんでしたが、メンバーの死は現実なんだと思いました。人の死は、わたしに生の素晴らしさを証しし、教えてくれる大切な伝言です。ですから、別離の涙と共に感謝の涙でもあります。神の裁きは、神の側のことであって、わたしたちがどうこうすることではないですが、わたしの側ではそう思っています。
 
6月4日
肝臓の検査は10代でキャリアとわかった時から、定期的に受けています。多少慢性肝炎と脂肪が付いている程度で問題はないです。わたしは精神保健の福祉定期券を持っているので、交通費はなんとかなっています。あちこち乗り継いで行くのは、大変です。だからあまり遠い会場には行けません。ただAAに繋がっていなければ、今頃、頓死しているでしょう。同じ死ぬでも、アルコールで死ぬのはかなり悲惨な姿になるそうです。遺された家族も悲惨な目にあいます。それがあるから、死にたくても死ねない。生き直しをするしか仕方がないのです。生死は人間が決める範疇にはないし。
 
6月10日
 私の毎日は疲れ果てていまう自分との戦いです。この「つのぶえジャーナル」を見ている人の中にアスペルガーの人や家族、知人が居られると思います。この病気は、なかなか理解されにくいので、誤解されやすいところもあります。
 いわゆるアスペルガーは、自閉症のひとつですから特徴が同じなんです。人と上手に付き合えない。コミュニケーションがうまくとれない、こだわりがあるので、いつもと違うことがあるとパニックになる。という特徴があります。それと同時に2つのことを同時に注意を向けることも苦手です。どれをとっても生き辛さがあります。私には、それを土台にした二次障害、うつ病があるので、気が付いた時には心身ともにボロボロになっています。生きていくには、工夫が必要になりますね。

 
                  加納さおり
   77ea1645.jpg 自閉症者のひとりごと
(26
 
4月16日
部屋で独りになるのが辛くなるので、昼間のミーティングに行きましたが、風邪が治っていないようで、途中で抜けて、帰ってしまいました。このようなことの繰り返しではだめで、体調に合わせた行動ができるようになりたいです。

 
4月24日
カウンセラーと話しましたら、疲れについては、食べることとトイレ以外は眠っていたほうがよいと言われました。疲れるとやることや考えることが悪い方向になってしまうのです。嫌な言葉ですが、寝たきり老人化するのが治療だそうです。どうやらオーバーヒートのようです。
 
5月3日
最近そうなのですが、昨日も自助グループの件で悩み抜いて、今朝も早朝に目が覚めました。頑張って礼拝に出席すれば大丈夫だと思っていたら、だんだん気が重くなってきて、会堂にいられなくなり、帰宅してしまいました。寝たら少し楽になりました。神経が擦り切れるとはこういうことをいうのですね。つくづくわたしって弱いなあ・・・。それがわかっただけで良かったかも。
 
5月8日
ここ1週間ほど3時に目が覚め、じっとしていられなくて4時に近くのコンビニへジュースを買いに行く。一時間かけてジュースを飲み、5時に布団に戻りましたが、眠れない。体がしんどくて仕方ない。そんな事もあって精神科に来ています。少しでも自己管理ができるようになりたい。
 
5月11日
体の具合が悪ければ礼拝を欠席すればよいのにと思うのですが、出かけてしまいます。そうして、わたしの場合、説教を聞いているうちに、どうにもならないくらいくたびれてしまったり、落ち着きを失うのです。もう頭の中がぐちゃぐちゃになるのです。それでも今日は自助グループのチェアパーソンになっていたのと、あるメンバーと大事な話をしたかったので、ミーティングに出ました。とても疲れましたが、用件も済んで、なんとか帰ってこれたので感謝です。
 
5月13日
懸念事項がひとつ減ったせいか、前は3時か4時起きだったのが5時になりました。しかししんどい、寝たいのに眠れない。そんな自分が嫌になります。明日、大学病院に行くため実家にきました。両親が元気そうで良かったです。
                   加納さおり
 2c045ae3.jpg   自閉症者のひとりごと
(25
 
3月17日
わたしは、薬と機械で何とか生きているのです。病院が混んでいても受診するのはそのためです。食事をして帰ってきたら2時でした。バタンキューで起きたら5時過ぎでした。人と脳の働き方が違うというのは、辛いことです。脳に休みを与えないと、体がおかしくなっています。皆ができることが、ほとんど出来ないのですから。ミーティング行きたいなあぁ。でも動けない。
 
3月19日
なるべく昼寝するようにしています。でないと、夜まで持たないからです。今日は1Fのエントランスとごみ集積所の掃除当番です。ミーティングの司会もあるので、溜め息をついています。
 
3月24日
行き詰まってます。何が原因なのかわかりません。先ほどのことすら忘れるほど、記憶が消えていきます。何なのだろうこの現象は・・・。施設に行って、一時間ほどガスの部品をつける作業をしてきました。疲れました。腰も痛くて、昼寝をしました。何を話したとか聞いたとか、何を食べたとか、書類の内容とか、何月何日とかがわからず認知症みたいな症状です。
 
3月27日
今日はやる気が起こらなくて、ずっと家の中に閉じ籠りです。季節の変わり目はしんどいです。訳のわからない疲労を感じ、一日中寝ています。それができる環境があって、感謝しています。昨日、自助グループの人と話して、わたしの所属するグループが歪になっていることがわかり、いろいろなミーティングハンドブックがあることをしり、来週借りることになりました。少し楽になりました。でも行き詰まりは相変わらずです。
 
4月6日
会場の静岡の山の上は、寒かったです。食堂からは満開の桜が見えて、まさにお花見ミーティングでした。数十人が全国から集まるイベントでした。和気あいあいとして、わたしにはあっていました。女性も多く、女性だけのミーティングに出ました。みんな環境は違うものの、共感できるところもあったようで、笑いの多いミーティングでした。わたしも緊張せずに済みました。腰痛が続いていたので、一足はやく帰りました。荷物を増やしたくなかったので、土産は買いませんでした。
 たまにはこういうイベントに参加するのも悪くないなと思いました。
 
                 加納さおり
 
  自閉症者のひとりごと
(24)c9634e01.jpg
 
2月28日
退院しても傷口の痛みで歩くのがやっとなので、事実上安静です。そのため寝床にいることが多いです。痛みが早く楽になってほしいです。しかし、難敵が控えています。それは花粉です。それと痛みへの恐怖で外へはなかなか出られません。一日横になっていることが多いのですが、何も考えることなく過ぎていきます。本を読むこともなく、思索にふけるわけでもなく、ぼんやりしています。
 
3月5日
良かったですね。でも無理は禁物です! そうなんです。どの辺りが限界なのかわからないのが困ったことなんです。電流もだんだんきつくしているところが、もう無理しているのかもしれません。アスペルガーはそこが難点なのです。術後一ケ月くらいはおとなしくしていなければいけないのに…。今日は雨だったので、奮発してタクシーで精神科に来ました。予定より早く着きました。今度は薬が変わるかもしれません。飲んだことがある薬なので、心配はしていません。カウンセラーと何を話したらいいかなあ。どこかで、やはり無理しているのかも…。元気をチャージするには、時間がかかりそうです。
 
3月7日
主人は旅行の土産を持って実家に行っています。私は独りになります。そこで抗酒剤を飲んで、お酒を呑まないようにしています。昼にやっていた自助グループのミーティングにも行きたいし…。アル中は厄介です。
 
3月10日
 キリスト教書店に、ドナ・ウイリアムの自閉症の本が何故かありました。これも沢山の人に読んで欲しいと思っています。カナー型の自閉症なら、目にしているけれど、アスペルガーは黙っていれば、自閉症だとわからないからです。そのため普通に接してもらっても、パニックになってしまうことがあるのです。障害の基本はカナー型と同じなのです。
だからなかなか就労が難しいのです。わたしの場合、それで引き篭もりになり、アルコール依存症になってしまいました。今は自助グループのミーティングに行っていますが、逃げずに生きよ! と神様に言われているようで、一日一日呑まない生活をおくっています。辛いですよ。やりたくないこともあるし、腹立たしいこともあるし。それをアルコールに逃げずに生きていかなければならないのですから。けれど、新しく生きなければならないのですからね
 
            加納さおり
 
  
高校を合格した 姪に
おめでとうと 言えないで
微笑だけの私
 
明るい声で
源三ちゃん ありがとうと姪
 
私は心の中で
神さま ありがとうございます
 
水野源三第四詩集「み国をめざして」
 
 
  自閉症者のひとりごとd3356fbb.jpg
(23
 
1月17日
生きてくのって辛いなあ。自分の思い通りにはならないし、どうしようと思うことだらけ。神様に依り頼むものには何ひとつ善いものに欠けることはないというけれど、神様にとって善いこととわたしにとって善いこととは違うんだろうな。確かに守り導かれているなあと感じることはたくさんある。けど、生きてくのって、ぼろぼろになって、苦しいです。神様はわたしに生き直しを命じられたのだから、インマヌエルだから、これがベターなんでしょうね。でも打ち砕かれるのが怖い。あまりにも痛くて辛そうだから。

 
2月2日
自分で読んでいても、「つのぶえジャーナル」は中味がいっぱい詰まっているから、読者は楽しみにしておられるのでしょう。待っている人がいるということは、張り合いがありますし、ありがたいことですね。
 わたしは自助グループの一つの会場でチェアマンをしています。会場を確保し、メンバーが来る前に会場を開け、お茶の用意、設営をし、メンバーが来るのを待ちます。そしてミーティングの総合司会をします。サービスをすることは、わたしのような気配りのできないうえに傲慢な者には修行になります。
 家庭内でも食事を作って給仕をしなければなりません。主人にあれ取ってこれしてと言われると、自分でやれよと思いながら、渋々要求には応えます。しかし、これも仕事なのだなあと思います。
 
2月3日
また早くに目が覚めてしまいました。やはり昨日の疲れが残ってしまって、今日は家でぐったりしていました。わたしの場合、一日何件も用事を入れると駄目です。せいぜい2件までですね。だから何をするか取捨選択をすればいいのかに頭を使ってしまって、それだけでも疲れてしまいます。
 
2月7日
 主人と公園へ梅を見に行きました。大掛かりな造園工事をしていました。梅は半分程咲いていました。梅は芳香を放っていました。わたしはデジカメを借りて、わたしなりの写真を撮りましたが、何を撮っているかわからない写真ばかりになっていました。けれど今までのような主人の後をくっついて歩くのと違って楽しい散策となりました。マンサクやらソシンロウバイ、福寿草も咲いていました。春は確実に来ているのですね。とはいえ、夕方になるとやはり寒いです。
 
2月14日
両親が見舞いに来てくれました。「さおりはわしらにとってはかけがえのない子だから」という言葉を聞いて涙が出そうになりました。わたしは幸せ者だと思いました。神様の配慮に感謝しています。体が良い方向に向かってくれるといいなあ……。

                加納さおり
 
 
 
ブログ内検索
カウンター
★ごあんない★
毎月第一日更新
お便り・ご感想はこちらへ
お便り・ご感想くださる方は下記のメールフォームか住所へお願いいたします。お便りは「つのぶえジャーナル」の管理人のみ閲覧になっています。*印は必須です。入力ください。
〒465-0065 名古屋市名東区梅森坂4-101-22-207
緑を大切に!
お気持ち一つで!
守ろう自然、育てよう支援の輪を!
書籍紹介
    8858e3b6.jpg
エネルギー技術の
 社会意思決定

日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
 定価(本体5200+税)
=推薦の言葉=
森田 朗
東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授

本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
 共著者・編者
鈴木達治郎
電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
松本三和夫
東京大学大学院人文社会系研究科教授
青木一益
富山大学経済学部経営法学科准教授
上野貴弘
電力中央研究所社会経済研究所研究員
木村 宰
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
寿楽浩太
東京大学大学院学際情報学府博士課程
白取耕一郎
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程
西出拓生
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
馬場健司
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
本藤祐樹
横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
おすすめ本

      d6b7b262.jpg
教会における女性のリーダーシップ
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント 
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
217ff6fb.jpg 








「緑のまきば」
吉岡 繁著
(元神戸改革派神学校校長)
「あとがき」より
…。学徒出陣、友人の死、…。それが私のその後の人生の出発点であり、常に立ち帰るべき原点ということでしょう。…。生涯求道者と自称しています。ここで取り上げた問題の多くは、家での対話から生まれたものです。家では勿論日常茶飯事からいろいろのレベルの会話がありますが夫婦が最も熱くなって論じ合う会話の一端がここに反映されています。
定価 2000円 

b997b4d0.jpg
 









「聖霊とその働き」
エドウイン・H・パーマー著
鈴木英昭訳
「著者のことば」より
…。近年になって、御霊の働きについて短時間で学ぶ傾向が一層強まっている。しかしその学びもおもに、クリスチャン生活における御霊の働きを分析するということに向けられている。つまり、再生と聖化に向けられていて、他の面における御霊の広範囲な働きが無視されている。本書はクリスチャン生活以外の面の聖霊について新しい聖書研究が必要なこと、こうした理由から書かれている。
定価 1500円
 a0528a6b.jpg









「十戒と主の祈り」
鈴木英昭著
 「著者のことば」
…。神の言葉としての聖書の真理は、永遠に変わりませんが、変わり続ける複雑な時代の問題に対して聖書を適用するためには、聖書そのものの理解とともに、生活にかかわる問題として捉えてはじめて、それが可能になります。それを一冊にまとめてみました。
定価 1800円
おすすめ本
4008bd9e.jpg
われらの教会と伝道
C.ジョン・ミラー著
鈴木英昭訳
キリスト者なら、誰もが伝道の大切さを知っている。しかし、実際は、その困難さに打ち負かされてしまっている。著者は改めて伝道の喜びを取り戻すために、私たちの内的欠陥を取り除き、具体的な対応策を信仰の成長と共に考えさせてくれます。個人で、グループのテキストにしてみませんか。
定価 1000円
おすすめ本

0eb70a0b.jpg








さんびか物語
ポーリン・マカルピン著
著者の言葉
讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
定価 3000円

Copyright © [   つのぶえジャーナル ] All rights reserved.
Special Template : シンプルなブログテンプレートなら - Design up blog
Special Thanks : 忍者ブログ
Commercial message : [PR]