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その愛のゆえに
=時々の記=
(90)
8月14日
母を見舞いに来ていた姉も今日東京へ帰りますので娘と三人で母のところへお見舞いに行きました。昨日は昏々と眠り続けていたので、今朝は元気が出ていました。讃美歌515番「十字架の血にきよめぬれば,来よとの御声をわれはきけり。主よ、われは今ぞいく、十字架の血にてきよめたまえ」と最後まで、メロディーも正確にしっかりとした口調で賛美いたしました。その場にいた三人は胸がいっぱいになり、母として、牧師の妻として神様の御手に守られて、天国へ行くのだと確信いたしました。
きょうまでの祝福思ふ夕端居。
教会に扇子使へる翁かな。
夕暮れの雨山峡を冷房す。
一途なる思ひは今もねじれ花。
三匹の鹿緑陰へ逃げ込みぬ。 馬場路哉
8月15日
今から母を見舞ってきます。身体全体が栄養不足状態であること。手術のために貧血していること。食欲がないこと。これらが合併していますので大変ですが、母の言うとおりに神様が守ってくださっていますから、召されるまで平安でいることができますようにと、心から感謝して祈っています。
8月19日
いつもお心のこもれるお祈り、お励ましに感謝しています。昨日は主人が私に代わって礼拝に行きました。私は疲れが出てしまいお休みいたしました。
母は今日もそうでしたが、私の顔を見るなり、オルガンのご奉仕をしているんでしょ、としつこく言ってきます。もうしていないの、と答えるとちょっぴりさびしそうにしますが、何も言いません。礼拝後、信友が母のところに駆けつけてくれたと連絡が入りました。
感謝でした。病院の方からは早く次に施設を探すようにと急がせます。今日も、私は伊賀上野の施設申込みに出かけました。とても大変なことです。施設に入るには簡単にいかないことも思い知りました。多くの方が待機している状態だとのことです。21日には、伊賀市の方が介護認定のために母の様子を調べに来てくれます。せっかく入院して手術が終わってまだ1週間だというのに、もう次に行くところを決めなければならないのです。
高齢者で、あふれかえっている状態なのです。母にそのことを伝えると、小さな声で、家に帰りたいと言うのです。
苦しい決断ですが施設が空くのを待つしか方法はないようです。
8月26日
昨日、娘たちが夏休みが終わりだということで、母のお見舞いに上野まで来てくれました。
母はとても喜んでくれました。皆で讃美歌515番を賛美し、お祈りをして帰りました。
午後から伊賀市の方から電話が入り、退院後の居場所が見つかりそうだとの連絡でした。
8月30日にその方たちと面談をして入所が決まるそうです。
面談のためにいったん外出をせねばなりません。
介護タクシーを予約し、母は車のまま、病院から車で5分のところへ出かけます。
体力、気力がとても弱っているのでそれができるか心配していますが、すべてを神様の良いようになさってくださると信じて、無事にその一日が予定通りに終わりますようにと祈っています。いつもお祈り有難うございます。
9月号のジャーナルが昨日更新されたと娘から電話連絡が入りました。
お届けいただくのを楽しみにしています。残暑が厳しい中での発行、お疲れ様です。
<お嬢さんのお便り>
日曜には警報が出て、祖母のお見舞いに使う電車も不通になりましたが、月曜には病院へお見舞いに行けました。手術の時は覚悟しましたが、ニコニコ笑って話が出来たのです。記憶を辿って私を思い出してくれました。身内だから思うのでしょうけれど、嬉しい気持ちになりました。 寝ている日もあれば、話せる日もあり、その繰り返しの様です。祖母の孫で幸いだと、ずっと思っていますが、その思いは強くなるばかりです。
オリンピック開催都市に東京が選ばれるといいなあ、と7日を待っています。震災を乗り越え、力強く前へ一歩踏み出している日本を世界の方にも見て頂きたいと思います。
戦後から今へ繋がれてきた命のバトンに注目して欲しい。若い人や子供達にも日本でのオリンピックを見せてあげたいと願う夏です。
まだまだ暑い日が続くでしょうけれども、御身体御自愛下さい。
主の御守りがあります様にと祈ります。
8月31日
母は、ベッドで休んでいました。小さな母が一層小さくなっていまして、ああ~もうそう長くはないと直感いたしました。人の死ぬのも生きるのもすべて神様の御手の中にあり、ご計画の中にあると信じるものです。
散歩をしていると、秋の気配が感じられえるようになってきました。あちこちで、稲刈りの準備です。また、ススキの穂がちらほら見え始めました。今になって暑い夏の疲れが出てきました。
母は施設の方との面談を無事にすませ、いよいよ9月2日から、伊賀市ゆめが丘にある老人保健施設に入所です。これからも神様のお守りがありますようにと祈るものです。
9月2日
今日、雨が降りしきる中でしたが無事にゆめが丘へ転院できました。兄も私もバタバタとしたひと月でしたので、ほっといたしました。母は落ち着かない様子でしたが、兄に励ましてもらい、このように早くに施設に入所させていただき感謝です、と言っていました。びっくりするほど素晴らしい施設で、兄も私も母が最期に神様の御手に導かれ、このような良い場所で過ごすことができることに感謝の気持ちでいっぱいです。
皆様のお祈りに支えられていますことを感じた一日でした。
ジャーナルをこれからは母に読み聞かせようと考えています。(個室ですので。)
病室の冷房のよき白寿かな。
この園の広場は少し花野めく。
今日一日声を絞れる蝉ならむ。
逃げし犬探して歩く残暑かな。
秋立つや目標確と掲げたる。 馬場路哉
今日、母の入所した施設は、7年前に主人の母も入所したところです。
その時のことが重なって複雑な思いになりました。
9月9日
上野までは高速道路の名阪を利用して、私が安全運転で行っています。名阪を使うと大よそ20分ぐらいで行くことができます。でも私は運転が下手なのでちょっと疲れます。
これからは母には悪いのですが、一日おきに行こうと考えています。
洗濯物がたまらないように気を付けながら行きます。
今日は母と葬儀のこと、献体のことなど話し合うことができました。
葬儀は子供たちだけでします、と言いますと、もちろんそれでよいですと言ってくれました。また献体についてはこのように歳を取っているので医学的に研究材料にならないかも知れないといいますので、それは三重大の方が決めるのです、と言いますと献体したい旨を伝えくれました。20年ほど前から三重大学病院に申し込んであるのです。母の気持ちを聞くことができて感謝でした。
馬場暁美
(上野緑ヶ丘教会員)
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
いのちのことば社
スーザン・ハント
「緑のまきば」
「聖霊とその働き」