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「主イエスを信じなさい。そうしたら、あなたもあなたの家族も救われます」。
=使徒行伝16:31=
この言葉には、実に単純ですが限りない希望があります。この言葉が語りかけられたのは、自殺しようとした男に向かってのものでした。人はその極限まで追い詰められると、物事に対して単純になるといわれます。生きることを諦めた人の結論も単純であれば、生きることを求める人への対応もまた単純であることが、このみ言葉が示していると思えます。溺れかかっている人に、一本の棒を差し出して、これを掴め、確り握ぎれ、助かるんだ! 激しい飢えにある人に、手を伸ばして取って食べなさい!と言う言葉は単純です。
イエス・キリストの招きも究極的には単純です。どのように信じ、どのようにキリスト教を理解しなければならないのかも、重要なことです。しかし、その知識・理解もこの「イエス様の単純な、しかし、愛のこころ」への単純に導く過程なのです。人生の複雑さ、社会の醜さ、自分自身の汚れを前にした時、人は悩み、混乱し、その複雑さの中に飲み込まれてしまうのです。この複雑さを解きほぐすために、人は考え、より複雑さの中に落ち込んでしまうのです。
このみ言葉を聞いた男はただ一人ではありません。父親としての彼の自殺は、その家族を不幸に落とし入れることでもありました。同時に、この父親への招きは、彼個人ではなかったのです。一家の父親が救いに与ることは、その家族全体への救いでもあったのです。
神の愛は、あなたとあなたの家族全体を、祝福しようとしておられるのです。あなたがそれをするのではなく、神がその業をして下さるというのです。その祝福の源である主イエス・キリストのご降誕を讃美し、お祝いするのがクリスマスなのです。神からの贈り物・プレゼントは、この「主イエスを信じなさい。そうしたら、あなたもあなたの家族も救われます」なのです。
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
いのちのことば社
スーザン・ハント
「緑のまきば」
「聖霊とその働き」