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2023年7月号  №193 号 通巻877号
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「あなたに聖書を」

 

「キリスト教百話」・・・15

   

問14 キリスト教では「三位一体」というそうですが、それはどういうことですか。

答   「位」というのは「位格」ということでして、神は「父、子、聖霊」という三つの位格を持って一体である、ということです。讃美歌の歌詞の中には「父、み子、みたま」という言葉で出てきますが、これは「神は父であり、子(イエス・キリスト)であり、聖霊であるという三つであって一つである」という神様理解を言い表している言葉でありまして、英語ではTRINITY(トゥリニテイ)と言いますが、キリスト教の信仰の独自性といえます。

 理屈からいうと「三つが一つ」であり、また「一つが三つ」であるということはあり得ません。また「神様は神様だといっておれば良いのであって、どうして三位一体の神だなんてややこしいことを言うのか」という疑問や批判が出て来て当然です。

 結論から言うと、神が三位一体の神であるということは、神が超然としていて人間や世界に関わりを持とうとしない方ではなく、本質的に、交わりの主であられるということです。つまり、神様は、御自分の方から人間に呼びかけ、人間と交わり、人間との関わりを求めておられる、ということです。

 クリスマスは神の子の誕生のお祝いです。神の子が生まれたということは、父である神がその子であるイエス・キリストをこの地上の世界に、そして歴史の中に遣わされたということです。ところが人間はこういう事情が分かりません。こういうことを理解する能力を持っていないからです。

 そこで神は、以上のことを分からせるために、聖霊を送って下さいました。この聖霊を受けたことによって、人間はキリストが神からこの世に遣わされた神の独り子であることがわかりました。

 以上のことは、人間が神を知るのは、父である神が、子である神をこの世に遣わし、そのあと聖霊を送られたことによることを示しています。逆に人間の側から言えば、聖霊によってイエスが神の子であり、そのイエスを遣わされたのがイエスの父であることを知ることが出来るのであって、この「神が三位一体のかみであられること」(これを「神の三一性」といいます)が、神が人間への交わりを求めてやまない「愛」を本質としておられる方であることを表しているのです。

 人間の場合でも、親は、生まれたばかりの子どもに、子どもに通じるように言葉づかいや仕草を変えます。子を愛し、子への交わりを求めてやまないからです。三位一体の神ということも、そういうことから理解の糸口が見出せないでしょうか。

 =「聖霊に関するメモ」=・・・1

 

 港で帆船を手入れをしている老人に、ある人が「爺さん、舟はどうしたら動くかね?」と尋ねました。爺さんは「わしゃそんなことは知らんよ。ただ風が吹いてくれりゃ動くことは確かだがね」といいました。

 イエスは「風は思いのままに吹く。あなたはその音を聞いても、それがどこから来て、どこへ行くかを知らない。霊から生まれた者も皆その通りである」と言いました(ヨハネ3:8)。

 クリスチャンは、風(へブル語では風も霊も同じ言葉です)に吹かれたので、「よし、それなら船出しよう」と停泊地(この世)から、神の国へと船出したようなものです。あとは、風に逆らわぬよう舵をとることです。

                 (篠)   

    篠田 潔

 (日本基督教団隠退教師・元「キリストへの時間」協力委員・ラジオ説教者)

  

3月放送予定

  2日 辻 幸宏 (日本キリスト改革派大垣教会牧師) 

  9日 辻 幸宏 (日本キリスト改革派大垣教会牧師)

 16日 木下裕也 (日本キリスト改革派名古屋教会牧師)

 23日 木下裕也 (日本キリスト改革派名古屋教会牧師)

 30日 長谷川潤 (日本キリスト改革派四日市教会牧師)

    

        (放送開始1952年10月)

CBCラジオ「キリストへの時間」(1053KHZ

毎週日曜日朝6時30分~45分放送

 

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書籍紹介
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エネルギー技術の
 社会意思決定

日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
 定価(本体5200+税)
=推薦の言葉=
森田 朗
東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授

本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
 共著者・編者
鈴木達治郎
電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
松本三和夫
東京大学大学院人文社会系研究科教授
青木一益
富山大学経済学部経営法学科准教授
上野貴弘
電力中央研究所社会経済研究所研究員
木村 宰
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
寿楽浩太
東京大学大学院学際情報学府博士課程
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馬場健司
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
本藤祐樹
横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
おすすめ本

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教会における女性のリーダーシップ
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント 
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
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「緑のまきば」
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(元神戸改革派神学校校長)
「あとがき」より
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「聖霊とその働き」
エドウイン・H・パーマー著
鈴木英昭訳
「著者のことば」より
…。近年になって、御霊の働きについて短時間で学ぶ傾向が一層強まっている。しかしその学びもおもに、クリスチャン生活における御霊の働きを分析するということに向けられている。つまり、再生と聖化に向けられていて、他の面における御霊の広範囲な働きが無視されている。本書はクリスチャン生活以外の面の聖霊について新しい聖書研究が必要なこと、こうした理由から書かれている。
定価 1500円
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「十戒と主の祈り」
鈴木英昭著
 「著者のことば」
…。神の言葉としての聖書の真理は、永遠に変わりませんが、変わり続ける複雑な時代の問題に対して聖書を適用するためには、聖書そのものの理解とともに、生活にかかわる問題として捉えてはじめて、それが可能になります。それを一冊にまとめてみました。
定価 1800円
おすすめ本
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われらの教会と伝道
C.ジョン・ミラー著
鈴木英昭訳
キリスト者なら、誰もが伝道の大切さを知っている。しかし、実際は、その困難さに打ち負かされてしまっている。著者は改めて伝道の喜びを取り戻すために、私たちの内的欠陥を取り除き、具体的な対応策を信仰の成長と共に考えさせてくれます。個人で、グループのテキストにしてみませんか。
定価 1000円
おすすめ本

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さんびか物語
ポーリン・マカルピン著
著者の言葉
讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
定価 3000円

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