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世田谷通信
(129)
猫草
子供達が幼い頃は、なにかと病院にかかることが多かったのだが、高校生、中学生になると減ってくる。自分も多少調子が悪いと外出が面倒なので、寝て治す。となると人間用の病院は縁遠くなるのだが、最近よくお世話になるのが動物病院だ。
近所の動物病院にはウサギ専門の先生がいる。若くて小柄でちょっと前歯が大きくウサギっぽい。たまに犬やネコだけという病院もあるので貴重な存在だ。
ウサギも高齢になり体調を崩すので、ケージに入れて、自転車の後ろに乗せて病院まで運ぶ。今回は目の周りがただれて、ベタベタして、毛も抜けてきたので受診。「うーん、ちょっと眼球に傷がないか検査しましょう」えっ、それはどうやって?人間の眼科だったら角膜を調べる時は大きなスクリーンに出すけど、ウサギは固定が難しそうだなあ。どうするんだろ。わくわく。
そうなのだ。動物病院の楽しいところは、治療法が興味深いのだ。奥から蛍光塗料を持ってきた先生がウサギの目に塗料を細い紙片でぺたぺた塗る。そして診察室の電気を消してライトを当てる。傷があると緑に光るのだという。「わあ!見たいです!」というと一緒にみせてくれた。目の縁にたまった液体がライトグリーンに発光している。眼球は黒いまま。「目に傷があると液が入るのではっきりわかりますが、大丈夫ですね。あ、体に影響のない塗料ですから、なめても平気」。ふーん、面白~い!もしかしてこれが生物由来の発光物質かしら、例えばオワンクラゲみたいな?それとも細胞のマーカーにつかうような?うきゃあ楽しい~!と、この時点でもはやウサギの存在は二の次になっている。
結局、診断は結膜炎。2種類の点眼薬をもらう。人間用と一緒。ただし保険がきかないのでえらく高額。まあ、面白い診断法を見られたので満足だ。結膜炎治るといいね。また調子悪くなったら病院行こうね、ウサギ。
*この添付のイラストは絵を描くのが大好きな次男がパソコンのペイントツールで描いたものです。
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
いのちのことば社
スーザン・ハント
「緑のまきば」
「聖霊とその働き」