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世田谷通信
(128)
猫 草
受験シーズンは風邪やノロやインフルエンザには皆さん殊更に緊張感を持っており、その時期、小学校で給食の前にこんな全校放送が入る。「皆さん、牛乳の入ったカゴは床に置かないでください」「牛乳びんのフタは給食当番がまとめて開けず、自分の分は自分で開けましょう」ふむ。なるほど、感染予防、自己責任、というわけだ。
休み時間が終わる頃には「みなさん外から戻ったら手洗い、うがいをしてから教室に入りましょう」とまた放送がかかる。予防も万全の体制だ。
注意はしていても、嘔吐の風邪も流行っており、今年は誰かが教室で吐くと、他の子ども達は図書室に廊下に出されるのだ。寒いので図書室に避難しに来ることもよくある。そして本人と先生は保健室、後の処理は主事さんや副校長先生がバケツと雑巾と消毒液の大きなビンを抱えて出動となる。ご苦労様。隔離と消毒で二次感染拡大を防ぐ、というわけで、これまた、とても適切な処置。
アレルギーで食べられないものが給食で出たりすると、その子達はおにぎり等を持参してくることになっている。無理に食べさせショック症状が起きては大変なので、これも納得の対処。一昔前の「給食は絶対残しちゃいけません」「好き嫌いする子はだめ」とか、かなり強引に全員が全種類食べ終わるまで昼休みはなし、なんて時代は過去である。その頃は、アレルギーへの理解が得られずさぞかし大変だったでしょう。
夏の盛りには、保健室の先生がグランドに出て気温を測り、熱中症予報を出していた。休み時間の終わる頃には「必ず水分補給をしてから教室に戻りましょう!」と放送がかかり、あまりに暑い日はグランド使用中止となる。かつては部活の途中に水を飲むと余計に疲れるから、終わるまで水分禁止とか言われていたのに、よく脱水症状にならなかったわね。高校時代の自分を振り返る。
そんなわけで、今どきの小学校はもう本当に保健衛生的にもきちんと管理されているわけだ。そして間違った知識と民間療法と、適当でほったらかしで、転んだら唾つけときゃ治る、という時代よりもどんどん子供達が脆弱になっているのはどういうことなのだ。
*この添付のイラストは絵を描くのが大好きな次男がパソコンのペイントツールで描いたものです。
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
いのちのことば社
スーザン・ハント
「緑のまきば」
「聖霊とその働き」