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2023年7月号  №193 号 通巻877号
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 世田谷通信

 (128)

 猫 草

受験シーズンは風邪やノロやインフルエンザには皆さん殊更に緊張感を持っており、その時期、小学校で給食の前にこんな全校放送が入る。「皆さん、牛乳の入ったカゴは床に置かないでください」「牛乳びんのフタは給食当番がまとめて開けず、自分の分は自分で開けましょう」ふむ。なるほど、感染予防、自己責任、というわけだ。

休み時間が終わる頃には「みなさん外から戻ったら手洗い、うがいをしてから教室に入りましょう」とまた放送がかかる。予防も万全の体制だ。

注意はしていても、嘔吐の風邪も流行っており、今年は誰かが教室で吐くと、他の子ども達は図書室に廊下に出されるのだ。寒いので図書室に避難しに来ることもよくある。そして本人と先生は保健室、後の処理は主事さんや副校長先生がバケツと雑巾と消毒液の大きなビンを抱えて出動となる。ご苦労様。隔離と消毒で二次感染拡大を防ぐ、というわけで、これまた、とても適切な処置。

アレルギーで食べられないものが給食で出たりすると、その子達はおにぎり等を持参してくることになっている。無理に食べさせショック症状が起きては大変なので、これも納得の対処。一昔前の「給食は絶対残しちゃいけません」「好き嫌いする子はだめ」とか、かなり強引に全員が全種類食べ終わるまで昼休みはなし、なんて時代は過去である。その頃は、アレルギーへの理解が得られずさぞかし大変だったでしょう。

夏の盛りには、保健室の先生がグランドに出て気温を測り、熱中症予報を出していた。休み時間の終わる頃には「必ず水分補給をしてから教室に戻りましょう!」と放送がかかり、あまりに暑い日はグランド使用中止となる。かつては部活の途中に水を飲むと余計に疲れるから、終わるまで水分禁止とか言われていたのに、よく脱水症状にならなかったわね。高校時代の自分を振り返る。

そんなわけで、今どきの小学校はもう本当に保健衛生的にもきちんと管理されているわけだ。そして間違った知識と民間療法と、適当でほったらかしで、転んだら唾つけときゃ治る、という時代よりもどんどん子供達が脆弱になっているのはどういうことなのだ。

*この添付のイラストは絵を描くのが大好きな次男がパソコンのペイントツールで描いたものです。

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書籍紹介
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エネルギー技術の
 社会意思決定

日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
 定価(本体5200+税)
=推薦の言葉=
森田 朗
東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授

本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
 共著者・編者
鈴木達治郎
電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
松本三和夫
東京大学大学院人文社会系研究科教授
青木一益
富山大学経済学部経営法学科准教授
上野貴弘
電力中央研究所社会経済研究所研究員
木村 宰
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
寿楽浩太
東京大学大学院学際情報学府博士課程
白取耕一郎
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程
西出拓生
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
馬場健司
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
本藤祐樹
横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
おすすめ本

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教会における女性のリーダーシップ
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント 
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
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「緑のまきば」
吉岡 繁著
(元神戸改革派神学校校長)
「あとがき」より
…。学徒出陣、友人の死、…。それが私のその後の人生の出発点であり、常に立ち帰るべき原点ということでしょう。…。生涯求道者と自称しています。ここで取り上げた問題の多くは、家での対話から生まれたものです。家では勿論日常茶飯事からいろいろのレベルの会話がありますが夫婦が最も熱くなって論じ合う会話の一端がここに反映されています。
定価 2000円 

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「聖霊とその働き」
エドウイン・H・パーマー著
鈴木英昭訳
「著者のことば」より
…。近年になって、御霊の働きについて短時間で学ぶ傾向が一層強まっている。しかしその学びもおもに、クリスチャン生活における御霊の働きを分析するということに向けられている。つまり、再生と聖化に向けられていて、他の面における御霊の広範囲な働きが無視されている。本書はクリスチャン生活以外の面の聖霊について新しい聖書研究が必要なこと、こうした理由から書かれている。
定価 1500円
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「十戒と主の祈り」
鈴木英昭著
 「著者のことば」
…。神の言葉としての聖書の真理は、永遠に変わりませんが、変わり続ける複雑な時代の問題に対して聖書を適用するためには、聖書そのものの理解とともに、生活にかかわる問題として捉えてはじめて、それが可能になります。それを一冊にまとめてみました。
定価 1800円
おすすめ本
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われらの教会と伝道
C.ジョン・ミラー著
鈴木英昭訳
キリスト者なら、誰もが伝道の大切さを知っている。しかし、実際は、その困難さに打ち負かされてしまっている。著者は改めて伝道の喜びを取り戻すために、私たちの内的欠陥を取り除き、具体的な対応策を信仰の成長と共に考えさせてくれます。個人で、グループのテキストにしてみませんか。
定価 1000円
おすすめ本

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さんびか物語
ポーリン・マカルピン著
著者の言葉
讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
定価 3000円

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