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2023年7月号  №193 号 通巻877号
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  その愛のゆえに

   =時々の記=

    (101)

7月14日
 これからいよいよ夏本番ですね。この熱帯地方のような蒸し暑さはやはり異常な気がいたします。あちこちで夏祭りが催されています。京都で通信教育を受けていた夏の4週間を思い出しています。
昼間はスクーリングで暑い運動場で陸上競技のテストです。午後からは室内で音楽の授業です。仕事に就きながらのスクーリングはきつかったけれど、若さで乗り切ることができたのだと懐かしく思い出しているこの頃です。その時に京都五山送り火を見ることができ、同じ通信教育生たちと暗い夜空に広がる大きな文字を見入りながら、京都での夏の生活を無事に終えることができたことに感謝した40年前の出来事です。

7月15日

 今日、私宛に見慣れない文字のはがきが届きました。誰からだろうと思って表を見ると、ブドウ屋さんからでした。亡き母が果物の中でブドウを最も好んでいましたので、いつも一番乗りにブドウを買い求めて届けていたのです。母はブドウを持っていくととても喜んで、いつも聖書の7私はブドウの木、あなた方はその枝であるを引用して、ほおばっていた姿を思い出しています。

7月17日

 汗がじっとしていても噴き出てきます。いよいよ梅雨明け間近かですね。じっと座っているだけでも汗が流れてきます。風がなく暑さがこもっているのです。
 草刈り機止めれば鳥の声ありぬ。
 過疎進み原生林の茂りをり。
 畔刈られ黒き程なる青田かな。
 下草の刈られ笹百合そこここに。
 道作り里へ帰りて草を刈る。       馬場路哉。
 昨日から朝6時30分から主人がラジオ体操をしているので、私も何十年ぶりかでしてみました。第一と第二を続けて凡そ十分。結構きつく感じました。若いときには平気だったちょっとした運動が堪えました。今日は足が痛みます。三日坊主になりそうな気がいたします。あまり無理をしないでおこうと考えています。

7月22日

 主人は6ケ月の定期診察からつい先ほど、三重大学病院から無事に帰ってきました。皆様のお祈りに支えられ、今回も異常なしと言っていただいて帰ることができました。神様はこの様な私たちを憐れんでくださり、またしばらくの間御用をさせていただけますことに心から感謝いたします。何事もなければ、次回の診察は来年の1月20日まで神様のご用ができますことは、本当に嬉しいことです。

7月30日

 こちらは蒸し暑い一日でしたが、先ほどからとても激しい夕立でした。おかげで、ちょっと涼しくなり恵みの雨で草花が喜んでいます。
 奥まるる吹奏楽部緑さす。
 ねじ花のねじり具合に個性あり。
 山の上の萩一株の走り咲く。
 田の面波打てるなりハスの花。
 しもつけの咲くや礎石の廃寺跡。     馬場路哉。
 今週は佐世保の事件でとても考えさせられました。神様の愛をいつも覚えて生きて行かなければと。私たちは無力なものです。そして想像もしていなかったことに出くわしては戸惑い、慌てます。イエス様を信じる者はそのような不条理な試練に出くわしたとしても、神様にもう一度目を向けて、祈ることができますから幸いです。そのことに感謝したいものです。
8月6日

 宝塚におられるTさんご一家とはもう58年も前にさかのぼります。Tさんのお母様Sさんは、私たち家族を快くご自宅を開放してくださり、日曜日の夕拝を始めることができたのでした。その前の路傍伝道もTさんご一家6名と牧師一家5名だけのものでしたが、次第にその輪が広がり、15名ほどで上野市のど真ん中で、ご主人がアコーディオンで讃美歌の伴奏をしてくださり、のぼりを作ってくださり私たち子供は、それを一本ずつ持って上野百五銀行の前で讃美歌239番を歌うのです。子供心にも、恥ずかしい思いに駆られたのを思い出します。上野伝道での初穂でいらっしゃるTさんと今度お会いできる機会をお与えくださった神様に心から感謝いたします。私はそのような信仰の先達に励まされる毎日です。
 こちら山添では、夏の行事が目白押しにやってきています。そんな中、今日、信友のお母様が倒れられ、老健施設に入所されたとの連絡がはいりましたので、合間を縫って駆け足でお見舞いに行ってきました。96歳になられていても認知がなく、しっかりとされていました。でも腰が圧迫骨折されているとのこと。
安静を余儀なくされているので、足腰の筋力が弱ってしまうと信友は心配していました。お別れするときに、私に‘あなたの御恩は一生忘れませんよ’といってくださり、何だか尊い遺言のようにさえ感じとることができた一瞬でした。
 明日はまた年に一度の井戸替えの行事です。皆年齢を重ねて次第に井戸の水をくみ出す力がなくなってきました。できる範囲のことにしておこうと話し合っています。次は山添村の墓掃除です。山奥にあるのでもう掃除に行くことができるのはわずかになってきました。とても寂しい夏になっています。

8月11日

 山添は台風が大きな被害をもたらすことなく過ぎ去ってくれました。ほっとしています。大雨が降っている最中ですのに、遠くで鳩が鳴き出しました。それを聞いて主人はもうすぐこの雨が小雨になり、止むはずだというのです。昔から田舎ではそう言い伝えられているらしいのです。それを聞いて、私はノアの方舟のことを思い出しました。ノアも雨が止んでいるかどうかを確かめるために鳩を外へ放し、オリーブの木の葉っぱを鳩が持って帰ったのを見て雨が止んでいることに感謝したあのお話をです。これ以上降り続けられると家の裏山が土砂崩れに会うのではと案じていましたが。無事で神様に感謝いたしました。名古屋はどうでしたでしょうか。テレビの映像ではとても激しく雨が降っていました。
 ゴロゴロと岩従へり夏の川。
 白鷺の雨の浮き洲を動かざる。
 草刈りやぬた場に足を取られつつ。
 荒梅雨やカラスぴょんぴょん歩きけり。   馬場路哉。 

      馬場暁美 

    (上野緑ヶ丘教会員)

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書籍紹介
    8858e3b6.jpg
エネルギー技術の
 社会意思決定

日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
 定価(本体5200+税)
=推薦の言葉=
森田 朗
東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授

本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
 共著者・編者
鈴木達治郎
電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
松本三和夫
東京大学大学院人文社会系研究科教授
青木一益
富山大学経済学部経営法学科准教授
上野貴弘
電力中央研究所社会経済研究所研究員
木村 宰
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
寿楽浩太
東京大学大学院学際情報学府博士課程
白取耕一郎
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程
西出拓生
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
馬場健司
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
本藤祐樹
横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
おすすめ本

      d6b7b262.jpg
教会における女性のリーダーシップ
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント 
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
217ff6fb.jpg 








「緑のまきば」
吉岡 繁著
(元神戸改革派神学校校長)
「あとがき」より
…。学徒出陣、友人の死、…。それが私のその後の人生の出発点であり、常に立ち帰るべき原点ということでしょう。…。生涯求道者と自称しています。ここで取り上げた問題の多くは、家での対話から生まれたものです。家では勿論日常茶飯事からいろいろのレベルの会話がありますが夫婦が最も熱くなって論じ合う会話の一端がここに反映されています。
定価 2000円 

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「聖霊とその働き」
エドウイン・H・パーマー著
鈴木英昭訳
「著者のことば」より
…。近年になって、御霊の働きについて短時間で学ぶ傾向が一層強まっている。しかしその学びもおもに、クリスチャン生活における御霊の働きを分析するということに向けられている。つまり、再生と聖化に向けられていて、他の面における御霊の広範囲な働きが無視されている。本書はクリスチャン生活以外の面の聖霊について新しい聖書研究が必要なこと、こうした理由から書かれている。
定価 1500円
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「十戒と主の祈り」
鈴木英昭著
 「著者のことば」
…。神の言葉としての聖書の真理は、永遠に変わりませんが、変わり続ける複雑な時代の問題に対して聖書を適用するためには、聖書そのものの理解とともに、生活にかかわる問題として捉えてはじめて、それが可能になります。それを一冊にまとめてみました。
定価 1800円
おすすめ本
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われらの教会と伝道
C.ジョン・ミラー著
鈴木英昭訳
キリスト者なら、誰もが伝道の大切さを知っている。しかし、実際は、その困難さに打ち負かされてしまっている。著者は改めて伝道の喜びを取り戻すために、私たちの内的欠陥を取り除き、具体的な対応策を信仰の成長と共に考えさせてくれます。個人で、グループのテキストにしてみませんか。
定価 1000円
おすすめ本

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さんびか物語
ポーリン・マカルピン著
著者の言葉
讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
定価 3000円

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