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2023年7月号  №193 号 通巻877号
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  その愛のゆえに

   =時々の記=

    (102)

8月14日

 都会へ出て行った山添村の人たちが故郷へ戻ってくる唯一の行事がお盆です。
出迎える家族は高齢でとても大変な状態ですが、やはり家族の絆とでもいうのでしょう。腰が曲がり、歩くのもやっとの夫婦がいそいそと嬉しそうに子供たちの帰りを楽しみにしているのです。緑多い山の澄みきった空気はひと時でも癒されることでしょう。この日曜日には懐かしい姉妹と何年振りかで礼拝を共に捧げることができます。神様がこのようなひと時をお与えくださったことに心から感謝するのです。信仰を共にする者たちが集い、賛美できる幸いを覚えるものです。
8月18日

 昨日、Tさんが前日より上野で泊まって礼拝、墓前の礼拝を二人で捧げることができました。宝塚にお住まいですから上野までおおよそ4時間半余りかかると言っておられました。前にお会いした時と少しも変わらずイキイキとされ励まされました。信仰の友とのお交わりは、それが久しぶりであっても主にあって共にいますから、とても親しく懐かしくお交わりができました。午後からの会にもご出席されたとのこと。私は礼拝だけでもう精一杯ですのに、本当に熱心な方です。Tさんがおっしゃるには上野は平均年齢が若いということです。
 今朝、隣の方が熱中症になり、救急車で運ばれて行きました。怖いですね。水分の補給がとても大切なようです。

 名にし負ふ多羅(たらお)崖道野菊かな。
 献体碑医の礎に緑さす。(三重大にて)。
 井戸替えや老杉の許(もと)集ひ来て。
 急峻な道を下りて井戸替えす。
 朝涼や体操すれば犬寄りぬ。(ラジオ体操を二人ではじめています。)馬場路哉
 秋の花野菊が薄紫の花を咲かせ始めて楽しませてくれています。

8月27日

 高校野球が終わってしまいました。夏が終わったという感が強いです。こちらは散歩に出かけると季節の変わり目を感じさせられるのですが、今はまだ、ススキも見られません。萩もまだです。ただ、野菊だけが可憐に風に吹かれて揺れています。
9月1日

 蒸し暑かった8月も終わりです。各地に大きな被害をもたらした8月豪雨。とても悲しい出来事でした。今まで元気に一緒に暮らしていた友。家族が一気に土砂で流されてしまう。なんて不条理なことでしょう。遺され方々はなかなか現実をとらえられないことでしょう。苦しい、厳しい豪雨でした。
 米処伊賀の端なる初穂かな。
 ひまわりの大きな頭垂れてをり。
 奔流の瀬波弾きぬ晩夏光。
 子ツバメの出発前か鳴き交わす。
 励ましの言葉を読むや涼新た。      馬場路哉
 主人は毎日、自然を見つめながらの俳句つくりに励んでいます。今こうして俳句を作ることができる気持ちになっていることに感謝すると言っています。癌を告知された苦しい時期はとても俳句は作れなかったといいます。今を感謝して、ジャーナルにも下手な俳句をたくさん載せていただいて、とても喜んでいます。

9月3日

 朝、夕は随分凌ぎやすくなっています。秋の空を眺めているのですが秋らしくないのです。犬たちとの散歩で、コスモス畑を見つけました。まだまだちらほらとですがピンクのコスモスが蒸し暑い風に揺られていました。しばらくじっと見つめて‘小さい秋’に見入っていました。来週は教会では敬老の日の愛餐会があります。70歳以上ということですから信徒のほとんどがそうです。主人も今年から敬老の日の仲間入りです。大きな手術を乗り越えてもう7年が過ぎます。70歳まで生かされたことは、主治医の先生や執刀してくださった先生方は奇跡的と思っておられることでしょう。苦しい、厳しい人生ですが、神様にいつも目を向けて歩んで生きたいものです。
 山裾にミソハギ少し鄙(ひな)古りぬ。
 葦原(よしはら)に材石残る秋出水。
 ブルーベリー摘むや熟すを指で知り。
 袋無きブドウの房の瑞々し。
 山峡の家のあお桐吹かれをり。        馬場路哉
 8日の夜は山添村お月見会があります。老人たちの集いです。俳句会、お茶会の方たちが参加するようです。みなさんお元気ですね。私たちは疲れますので欠席です。教会の愛餐会もそうですが、この頃は礼拝だけで精一杯になってしまいました。

9月8日

 昨日まで気が付かなかったのですが、今日の犬との散歩の途中で、彼岸花を一本見つけました。ススキが大きな穂を揺らせ、薄ピンクの萩の花はあちこちに咲き始めました。今夜は中秋の名月という事で、辺り一面この時期らしく模様替えです。ようやく秋がやってきたのを感じるこの頃です。昨日は教会で敬老の日のお祝いがありました。いつもの出席者よりもかなり増えていました。中には礼拝が終わってからの愛餐会だけに出席されるという方もおられました。高齢化社会を目の当たりにいたしました。
 10年間、四国で牧会をされていた小出先生ご夫妻がその任務を終えられて、ともに上野での礼拝を捧げました。お二人共とてもお元気そうでした。神様と教会に仕えた喜びにあふれていました。

9月11日

 白鷺や盆地の川に数羽立つ。
 山峡や登りし月の直ぐ照りぬ
 秋出水元の色へと引かんとす。
 鮮やかに咲き初むるなり百日草。
 刈り草を燃やせば立ちぬよき香り。     馬場路哉。
今日は日中も涼しい一日でした。日暮れが早くなってきてちょっぴりセンチメンタルになります。
       馬場暁美 

    (上野緑ヶ丘教会員)

 

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書籍紹介
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 社会意思決定

日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
 定価(本体5200+税)
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東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授

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 共著者・編者
鈴木達治郎
電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
松本三和夫
東京大学大学院人文社会系研究科教授
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富山大学経済学部経営法学科准教授
上野貴弘
電力中央研究所社会経済研究所研究員
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電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
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東京大学大学院学際情報学府博士課程
白取耕一郎
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程
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東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
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横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
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      d6b7b262.jpg
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発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
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本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
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 「著者のことば」
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