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その愛のゆえに
=時々の記=
(105)
11月11日
昨日、今日と二日続きで気持ちの良い秋晴れが続いています。蔦や楓、南天の葉が色鮮やかに紅葉してきました。昨日は信仰の友と、およそ1時間30分教会生活のこと、子供たちのこと、若き日に教会に集っていた友の様子などを語り合いました。いつも祈り、励ましてくれている友です。教会の礼拝ではあまりゆっくり話すことができなかったので私が思い切って友のお家へ訪問いたしました。まだケアマネージャーとしての仕事をしておられるので、お忙しいのですが快く、ゆっくり話し合うことができてとても感謝でした。
最後に友と祈りあいました。友の祈りの中で、‘二人がきたる天国であいまみえることができますように’と祈ったときに私は感謝と申しわけなさで胸がいっぱいになりました。今までの信仰生活を深く顧みることができたひと時でした。
秋嶺(しゅうれい)や三川(さんせん)名張にて会ひぬ。
図書館の満天星紅葉(どうだんもみじ)燃え初むる。
素速くも鹿山中へ隠れけり。
教会の講壇の脇桔梗活く。
ピアノ曲吾を静める秋の末。 馬場路哉。
主人は痛風の痛みから解放されてやっと散歩に出かけられるようになりました。カルヴァンの「キリスト教綱要」を家庭礼拝で学び始めています。とても難しく老化した二人の頭にはついていけない部分が多々あります。カメの様にゆっくりと少しずつ進めています。
11月21日
こちらは今朝もとても寒く、犬たちとの散歩の時あたり一面真っ白い霜に覆われていました。犬たちが歳を取ってきまして、寒さには特に弱く、食欲がないので心配しています。今年の厳しい冬の寒さを乗り越えられるか、とても心配です。やはり13年も一緒にいると、犬たちは私の素振り、声色で何もかも察知いたします。それがいとおしくて、可愛くて、犬たち一匹一匹と夜にはお祈りをいたします。神様、どうぞ、いつまでも仲良くいられますように、今夜の寒さにもたえられますようにと。その時の覚悟はしています。動物のかわいそうなのはやはり、自分の思いを口に出せないことです。飼い主として、最後まで大切に犬たちからもらった癒しに感謝して飼ってやりたいです。
今年も何かと気忙しい冬になりそうです。
渓流に赤き橋見え秋高し。
大学のピアノ練習ハゼ紅葉。
教会の建ち上げられて天高し。
川底の石の色見え水澄みぬ。
鄙のダム幽(くら)きを秘めて冬に入る。 馬場路哉
11月29日
本日、12月号をお届けいただきました。読み進めていると、多くの皆さんがメールを発信され、それを読ませていただいていると、私一人じゃない、と励まされます。大阪の方、闘病記を綴られている中で、神様にお委ねしつつ、祈りつつお過ごしの様子、とても強められます。「ジャーナル」を読んでくださっているお一人お一人の声がとても共感でき、沢山のお友達が増えたように力つけられています。クリスマス。イエス様のお生まれになった良き日ですが、悲しみの中。苦しみの中で迎えなければならない方たちのためにこそ、イエス様はお生まれになってくださったのですから、そのことをしっかり覚えて、心して過ごしたいものです。
12月4日
朝からしとしとと冷たい雨が一日中降り続けていました。冷たい雨でしたが雪でなくてほっとしています。風邪は、後頭部がピリピリと痛む程度にまで回復してきました。12月になると、やはり昨年のことを思い出します。母の施設での姿をです。いつも私が行く時刻には一人ぽつんと車いすに座って、食堂のテーブルで待っていました。おはよう、と呼びかけると‘おはよう、よく来てくれたね’と嬉しそうに微笑んでいました。そして、みなさんに聞こえないように小さな小さな声で二人で讃美歌515番「十字架の血に清めぬれば、こよとの御声を我はきけり」を歌うと、一番をうたい終えると、すぐに母は5番を歌いだします。「ほむべきかな、わが主の愛,ああ~ほむべきかなわが主の愛」と。ある日、食事を終えてしばらくしていると、看護師さんが血圧測定にやってこられました。母の腕が細くなりすぎて血圧計が腕に収まらず困っていました。するとその看護師さんのすぐ横で、突然母が先ほどの515番を一人で歌い出したのです。看護師さんはもうびっくりされて、そうか!斉藤さんは血圧など測らなくても、このように平安な気持ちでいられるんだね。すばらしい!と言って行かれたのを・・・。 今日はなぜか台所に立っていても、布団の中で休んでいるときも、その母の横顔が思い出されて仕方ありませんでした。私たちの信仰は日々不安定になりがちですが、イエス様の御許へ行くことができることを信じてこの年も主を仰いで一日一日を大切に歩んでいきたいと願っています。
秋山の中押し並びて黄の世界。
高きまで枝打ちされて山眠る。
蜘蛛の糸煌めく峡の小春かな。
杣の家復元されて冬日濃し。
えも言わず並ぶ吉野の柿の色。
初冬や布引の山かぎろひぬ。 馬場路哉
馬場暁美
(上野緑ヶ丘教会員)
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
いのちのことば社
スーザン・ハント
「緑のまきば」
「聖霊とその働き」