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今月のことば
あなたの定めはわが旅の家で、わたしの歌となりました。
=詩篇119:34=
私たち一人一人は自分の歌を-自分独特の歌を持っています。日々の生活の中での歌です。しかし、考えてみるとその音色も言葉もそれ程多く持っていないことに気付きます。あの空の鳥たちの場合と殆ど同じかもしれません。
鳥たちも、自分の歌のひと節を歌い、同じ短い歌を飽きることなく繰り返しています。それと同じように、私たち一人一人の生活からの歌も、短いひと節が聞こえてきます。
ある人の歌は「作るー作るー作る」であり、別の人は「食べるー食べるー食べる」、また「嘆くー嘆くー嘆く」、あるいは「私ー私ー私」、あるいは「感謝ー感謝ー感謝」でしょう。
この119編の詩人も「あなたの定めーあなたの定めーあなたの定め」という歌です。きっとこの詩人の生活や日々は、この歌で満ちていたかのように想像してみました。私たちも、職場でも、玄関でも、台所でも、僕たちも、家族たちにも、この歌声が響いているのです。「わが旅で、わたしの歌となりました」と・・・。
詩人は、自分の人生を旅のように思っています。それは同時に、日々という旅でもあります。その旅は、地図の無い旅、目標を捜し求める旅ではありません。彼には「神の定め」がありました。さ迷い歩く流浪の旅人のような、迷い人の姿はありません。
きっと多くの苦難や困難、悩みや悲しみの旅であったでしょう。平坦な人生の旅などありません。信仰者の旅もまた同じです。しかし、そうであるがゆえに、この詩人の「定め」は、何よりの道しるべとなっています。「定め」は喜びであり慰めであります。無味乾燥な道徳というようなものではなくて、実際に「歌」なのです。福音となり、喜びの叫びとなっていたのです。
改めて、自問します。「日々、何と歌っているだろう・・・・」。
<527>
1 わがよろこび、わがのぞみ、
わがいのちのしゅよ、
ひるたたえ、よるうたいて、
なお足らぬをおもう。
2 したいまつるかいぬしよ
いずこの牧場(まきば)に、
その群を主はみちびき、
やしないたまえる。
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
いのちのことば社
スーザン・ハント
「緑のまきば」
「聖霊とその働き」