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世田谷通信
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猫 草
PTAという組織がある。これはなかなか面倒なもので、時間もとられるし、仕事内容も結構大変。それがきっかけで仲良しママが増えることもあるけれど、逆に人間関係がこじれることがあるし、苦労の割にボランティア活動なので1円も入らない。でも学校に在籍している以上は任意とはいえ半ば強制で加入、他の学校や団体との付き合いもあり、簡単にはやめられない事情もある。
毎年、次の年の役員を決めるのはうんざりする仕事で、押し付け合いがはじまる。引き受けられない理由として、仕事、介護、病気、リストラ、障害、離婚・・様々な話が出てきてしまう。己の不幸を口々に言い合う泥試合になることもある。役員なんぞやっていると、夜中に電話がかかってきて「なぜ自分ができないか」を1時間ぐらい勝手にまくし立てる人もいる。聞きたくもない個人的な話に心身ともに疲弊する。
そういう空気がとても嫌なので、いいよ、私がやるよ。と長男、次男のPTAでいい続けて今に至る。あなたと一緒のクラスになれてよかった、と面と向かっていわれると、グーで殴りたくなる。あなたほんとに馬鹿なお人よしね、と言ってるのと同じなんだけど。
そもそも、仕事内容が多くて大変だから、誰もやる人がいないんじゃないの?という話が盛り上がり、このたび大幅な負担軽減案を作成することになった。検討メンバーは歴代の副会長など役員経験者。みなさん、百戦錬磨のPTA役員達なので、裏の裏まで事情は良く理解している。そして容赦なく、「これやめよう」「ここ要らないよね」と仕事や活動内容を削減すること約2時間。驚くほどのPTA活動スリム化が実現した。毎月1回つまり年に12回あった定例役員会は、半分以下の年5回に。役員会の前の準備も大幅カット。広報や研修など、各々年3回やっていたのを、1/3の年1回のみ。その他にもばっさりと活動を減らして、最低限残しましょう、という形を作り上げた。
なかなか爽快な作業ではあった。これまで、あれもこれもとどんどん肥大化して、身動きがとれないほどに膨らんでいたPTAが骨組みだけ残して、すっきりした。当然、負担軽減は拍手を持って承認されたので、来年度から随分と楽になる・・はずである。
願うべきはどうぞリバウンドしないで欲しい、ということだ。ニーズがあるから、反省により改善を進めて、その都度良かれと思って活動し、ここまで贅肉がついたのだ。
確かにやるからにはよろこばれたい、褒められたいと頑張る気持ちもある。でもバトンを渡すときにはもういちど、ついたしがらみを落として、リセットして次につなげたい。そんな風に思うのである。さて、少しでもこれからのPTA役員選出がスムーズになることを願ってやまないが・・。
*この添付のイラストは絵を描くのが大好きな次男がパソコンのペイントツールで描いたものです。
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
いのちのことば社
スーザン・ハント
「緑のまきば」
「聖霊とその働き」