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今月のことば
シオンの子らよ、あなたの神、主によって喜び楽しめ。
=ヨエル2:23=
この喜びには、様々なものが先立っています。それは、「怠け者の天国」での喜びのように、思いがけない姿でおとずれるものではありません。誰かが急にやってきて、主によって喜び楽しむと言うものでもありません。
「主の日が来て近づいた」ということを予め語りかけられていた、極めて特定の人々が、喜び楽しむことです。預言者ヨエルのこの章には、「暗く、薄暗い日、雲の群がるまっくらな日」(2:2)について語られています。そして、そのような日を告知した後で「あなたがたは衣服ではなく、心を裂け」(2:13)と語られています。「断食を聖別し、聖会を招集せよ」(2:15)、「主に仕える祭司たちは、廊と祭壇との間で泣いて言え、「主よ、あなたの民をゆるしてください」と」(2:17)などの要求が発せられています。
そして、それらすべてのことが語られ遵守され、実行された後ではじめて、ちょうど嵐の後の夕暮れの地平に現れる銀色の筋のように、「あなたの神、主によって喜び楽しめ」という思いがけない使信が出現するのです。
汚染を清める嵐の後の大気が特別透き通っていて、鮮やかに展望が開けるように、この聖句が語っている「主によって」の喜びは、比類なき特別な喜びなのです。罪のゆえの悲しみが、最も深い悲しみであると同様に、神との和解を与えられた良心の喜びは、最も純粋な喜びであります。それは、神に愛された神の子にのみ与えられた特権・恩寵です。
しかし、神に愛された神の子、神の恩寵を味わった者でも、その不完全と弱さのゆえに、その恵みの味を忘れて、見える物に心誘われるのです。その弱さを知り、神のみこころに添う喜びを乞い慕う一日、一日でありたいものです。
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
いのちのことば社
スーザン・ハント
「緑のまきば」
「聖霊とその働き」