[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
その愛のゆえに
=時々の記=
(110)
4月23日
春宵(しゅんしょう)や青畝風土記を一寸読む。
子に続く母の自転車春の風。
死の床に望みこそあれイースター。
十字墓新たに建つる桜かな。
気高さで装ふ信徒イースター、
奥伊賀の山点々と山桜。 馬場路哉。
主人は俳句を作るのをとても楽しみにしています。このようにたくさんジャーナルに載せていただくと余計励みになるらしいのです。不思議なものです。ジャーナルに載せていただいてから
5月2日
春の空青く映せるよどみかな。
車いす花下(かか)へと進む介護かな。
大振りの白れん無垢を呈すなり。
歴史ある学び舎の桜老いにけり。
西行も夕焼を斯く(かく)眺めけむ。 馬場路哉
庭の老木、松、紅葉、ひばの木々が枯れてしまいました。かなり長い間私たちを楽しませてくれた木々です。とても寂しくもあり残念です。松やもみじの代わりにさて何を植えたら良いか主人と二人で考えました。今日からゴールデンウィークの始まりです。息子の仕事はお正月もゴールデンウィークもありません。日本郵便は日夜動き続け、働き続けています。お隣の家では田んぼに水を張りいよいよ田植えの準備です。それぞれの過ごし方があるようです。
5月4日
こちらは今、田植えの真っ最中。田植えは今はすべて機械がしてくれるようです。その機械がとても便利なのですが故障も多くて大変だと農家さんは言っておられました。
白く精米されたお米を当たり前に口にしている日々。田植えをする前の田おこし、水張りを整備されてから苗を植え付けるようです。その後、何度も田んぼの中に入って害虫駆除、雑草がはびこるのを防ぎ、毎日の犬散歩で田んぼ路を通るたびにその風景が刻々と変化していきます。脇目も振らずにお仕事をされている老夫婦のお姿には頭が下がりっぱなしです。幼い頃、祖母に一粒のお米を大切にしないと目がつぶれる、と厳しく言われたことが思い出されるのです。農作物はどれをとっても自然との闘いです。
そのことを考えると農家さんのご苦労がひしひしと伝わってきます。
5月7日
昨日、夕方台所に立っていつものように夕ご飯の準備をしていましたら、一瞬のことでしたので何が何だかわからないまま、私は台所の床に思い切りたたきつけられて横倒しになっていました。主人は少し離れたところにいたので振り向くと私の姿が見えない。見ると台所の流しの上に備え付けてあった30キロから40キロの戸棚が落ちているのでした。老朽化した重い戸棚が突然私の頭の上に向かって落ちてきたのです。幸いにも、思い切り頭を打ったのですが意識はありました。どこからか血が出ているような痛みが走ります。主人が起きられるか?とたずねるのですが、起きられそうにない、と答えました。頭が痛いのではなく顔のどこかが激しく痛みます。首も痛い。でも、そのような中で何分か経ったでしょうか。体をこわごわ動かしてみると起き上がれそうなのです。思い切って起き上がってみると、大丈夫でした。足は痛みますが歩くことができました。そして顔面は大きなこぶが額にできていただけでした。どこからも血は流れていませんし、何とか寝室まで歩いて行き、頭を氷で冷やしていると、震えが出てきましたが、救急車を呼ばなくてもよいと判断できました。今朝まで我慢してその痛みが一層激しくなってきていたら外来外科へ連れて行ってもらおうと考えました。
起き上がったり、服を着替えたりの動作をするときに痛みが走りますが何とか一晩が過ぎました。家の中にいて、このような事故にあうなんて考えてもいませんでした。
夕べの祈りで主人と二人で神様の憐みによって助けていただいたことに深く感謝いたしました。今朝はいつも通りに起きて、朝食やお弁当を作ることができるまで痛みは和らいできました。今までと違うことは今まで以上に記憶装置が鈍くなってしまったことです。悲しいですが思い切り頭を打ったのですから、それで脳のどこかにダメージがいかないはずがありませんよね。それでもこうしてパソコンに向かっていつものようにメールを打てていることにとても感謝しています。
5月11日
先ほどまでの青空とは変わって、急に激しい風と黒い雲が覆ってきました。天気予報によりますともう大きな台風が発生し、沖縄に近づいているとか。まだ五月。本来なら風薫る五月ですのに、もう台風がやってくるとは・・・。異常気象ですね。
私の方は、おかげさまで、普通の生活にもどりつつあります。今日はいつものように犬たちと散歩ができましたし、施設に入所している親戚のお年寄りをお見舞いに行ってくることができました。でもまだ、車で名阪国道を走るのはとても怖いのです。身体がうまくとっさの反応ができにくくなっているように思うからです。主人もぎっくり腰になり、二人そろってスローモーションの生活です。時間はかかりますがこれもまたのどかなものです。 母の日、ちょっぴり食事つくりを休ませてもらうことができました。
馬場暁美
上野緑ヶ丘教会
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
いのちのことば社
スーザン・ハント
「緑のまきば」
「聖霊とその働き」