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第69課 キリスト者生活の実践的義務
A 個人の生活上の聖潔を養う義務
12:1~21・・・9・・・
「兄弟姉妹たちの助けになろうとの配慮」・・12:4~8・・・2・・1
時として、他の人が間違いを犯したり失敗をしても、また彼が私たち自身ならばできると思うほどうまくその働きができなくても、私たちは気にかけてはならないのです。神が私たちを置かれた個々の立場において、私たち各人は神への各自の奉仕にひたすら心を用いるべきなのです。もし私たちが教会において特別な役職にあるならば、その職務について忠実に神に仕えねばなりません。もし私たちがそのような役職にないのなら、私たちは置かれた個々の立場において、他の兄弟たちのために役立つように心を用いるべきなのです。
教会内で起きる種々の紛争の多くは、少数の人々の干渉好きなこころによって起こされるのです。「他人のことにおせっかいをする」ことは、神のみ言葉において禁じられており、殺人や盗みと同列に置かれているのです。「あなたがたのうち、誰も、人殺し、盗人、悪を行う者、あるいは、他人を干渉する者として苦しみに合うことのないようにしなさい」(Ⅰペテロ4:15)。
この罪はけっして稀なものではなくて、悪魔をして教会破壊させる機会となるべきものです。時々、教会員の中の一人か少数の者が、絶えず牧師や長老・執事たちの欠点探しをすることがあります。彼らの行動が害を及ぼして、教会全体が沈滞してしまうことがあります。しかし、こうしたあら探し屋たちはキリスト教会の奉仕は何一つしていないのです。それどころか、彼らのお節介が教会を破壊してしまうことがあります。
もし正当な不満や批判があるならば、個人的に友情と尊敬とをもって直接に言うべきであります。もしそれらが聞き入れられなければ、正規の手続きに従って教会の法廷に提示されるべきです。しかし、密かな陰口や批判は有罪であることを銘記しなければなりません。
ここで私たちは一つの例を挙げることが出来ます。自動車を例にしましょう。全ての部品は、それぞれの機能を果たすように製作されています。スパークプラグはキャブレターの働きをすることは出来ないし、キャブレターはハンドルの役目を果たすことは出来ない。各部品はそれぞれ独自の機能を持っています。各部品が調整して機能を果たすときのみ、自動車は安全に走行出来るのです。従って、運転者は全ての部品を調整して十分に機能させることによって、安全な運転が約束されているのです。
自動車が走行不能になるのは、微細なトラブルによることが多いのです。一本のワイヤーが切れていても車全体の安全な走行を確保することは出来ません。一滴か二滴の水がディストリビューターの内側に入るだけでエンジンが不調になってしまいます。2、3人の教会員が躓きを与えたり、教会全体のために奉仕することを怠ることによって、どんなに多くのトラブルが教会内に起こることでしょう。教会員全体が互いに助け合い調和を保って機能することは極めて大切なことなのです。
J.G.ヴォス著
玉木 鎮訳(日本キリスト改革派引退教師)
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
いのちのことば社
スーザン・ハント
「緑のまきば」
「聖霊とその働き」