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2023年7月号  №193 号 通巻877号
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「ローマ人への手紙」研究

  第70課 キリスト者生活の実践的義務

=12:1~15:13=・・・11・・・

A 個人の生活上の聖潔を養う義務 

       12:1~21・・・11・・・

「キリスト教的勤勉愛の義務」・・12:11~13

 

「熱心で、倦むことなく、霊に燃え、主に仕え、望みをいだいて喜び、患難に耐え、常に祈りなさい。貧しい聖徒を助け、努めて旅人をもてなしなさい」(11~13節)。

ここでは勤勉と言う言葉によって要約される8つのキリスト者の義務が語られています。

第一に、キリスト者は多忙な人でなくてはなりません。すなわち、仕事に怠惰であってはならないのです。日常の生活において、またその仕事において、積極的であり、勤勉に励む人でなければならないのです。このことは勿論、病気や高齢や障害のために働くことができない人々を除く、すべての人々について言われているのです。多くの資産や動産を所有する人たちもあるでしょう。しかし、もしその人がキリスト信者であるならば、怠惰や無為のうちに日を過ごしたり自己本位の快楽の中で埋没することはないはずです。

なぜならば、神はすべてのキリスト者に対して、多忙で勤勉な日を送ることを求めておられるからであります。生活のために働く必要のない人たちでさえも、神に仕え、神を喜ばすために、働かなければならないのです。働かないことは罪なのです。神は人間を働くように創造しておられるのです。「6日のあいだ働いてあなたのすべてのわざをせよ」というのは、「安息日を覚えて、これを聖とせよ」という命令と共に、神の戒めなのであります。怠惰と無為のうちに日を送ることは、安息日に不必要な業をすることと同じく、神の道徳律法を犯すものであると言わなければなりません。

次に「霊に燃え、主に仕え」とあります。「霊の燃え」とは熱心であるといえましょう。主に仕えることにおいて熱心でなくてはならないのです。私たちは自分の信仰について、果たして熱心であるでしょうか。多かれ少なかれ、それが不愉快な業務だと感じてはいないでしょうか。私たちは喜んで信仰のために命を捨てるだけの決心があるでしょうか。古の殉教者たちのように。

共産主義は世界の半分を獲得しています。そして誰もが、真の共産主義者たちがその共産主義信仰に熱烈であることを知っています。しかし、彼らがその奉じる主義・信仰のために喜んで犠牲を払い、必要とすれば生命さえも惜しまないという事実は厳然と存在するのです。現代のキリスト信者は闘うことを忘れつつあるのではないでしょうか。もしそうであれば、その理由は、共産主義者たちがその主義・信仰について考えているほど、真剣にキリスト信者たちがその信仰について考えていないことによると言わなければなりません。

   J.G.ヴォス著

  玉木  鎮訳(日本キリスト改革派引退教師)

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書籍紹介
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エネルギー技術の
 社会意思決定

日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
 定価(本体5200+税)
=推薦の言葉=
森田 朗
東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授

本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
 共著者・編者
鈴木達治郎
電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
松本三和夫
東京大学大学院人文社会系研究科教授
青木一益
富山大学経済学部経営法学科准教授
上野貴弘
電力中央研究所社会経済研究所研究員
木村 宰
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
寿楽浩太
東京大学大学院学際情報学府博士課程
白取耕一郎
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程
西出拓生
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
馬場健司
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
本藤祐樹
横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
おすすめ本

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教会における女性のリーダーシップ
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント 
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
217ff6fb.jpg 








「緑のまきば」
吉岡 繁著
(元神戸改革派神学校校長)
「あとがき」より
…。学徒出陣、友人の死、…。それが私のその後の人生の出発点であり、常に立ち帰るべき原点ということでしょう。…。生涯求道者と自称しています。ここで取り上げた問題の多くは、家での対話から生まれたものです。家では勿論日常茶飯事からいろいろのレベルの会話がありますが夫婦が最も熱くなって論じ合う会話の一端がここに反映されています。
定価 2000円 

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「聖霊とその働き」
エドウイン・H・パーマー著
鈴木英昭訳
「著者のことば」より
…。近年になって、御霊の働きについて短時間で学ぶ傾向が一層強まっている。しかしその学びもおもに、クリスチャン生活における御霊の働きを分析するということに向けられている。つまり、再生と聖化に向けられていて、他の面における御霊の広範囲な働きが無視されている。本書はクリスチャン生活以外の面の聖霊について新しい聖書研究が必要なこと、こうした理由から書かれている。
定価 1500円
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「十戒と主の祈り」
鈴木英昭著
 「著者のことば」
…。神の言葉としての聖書の真理は、永遠に変わりませんが、変わり続ける複雑な時代の問題に対して聖書を適用するためには、聖書そのものの理解とともに、生活にかかわる問題として捉えてはじめて、それが可能になります。それを一冊にまとめてみました。
定価 1800円
おすすめ本
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われらの教会と伝道
C.ジョン・ミラー著
鈴木英昭訳
キリスト者なら、誰もが伝道の大切さを知っている。しかし、実際は、その困難さに打ち負かされてしまっている。著者は改めて伝道の喜びを取り戻すために、私たちの内的欠陥を取り除き、具体的な対応策を信仰の成長と共に考えさせてくれます。個人で、グループのテキストにしてみませんか。
定価 1000円
おすすめ本

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さんびか物語
ポーリン・マカルピン著
著者の言葉
讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
定価 3000円

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