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2023年7月号  №193 号 通巻877号
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  その愛のゆえに

   =時々の記=

      (114)

8月15日

 私はこのところやはり今年の暑さのせいでしょうか。年のせいでしょうか。バテています。
何かに取り掛かるまでにとても時間が必要になってきました。朝は元気があるのですが、夕方になってくると、気力が落ちてきます。夕食の準備はとてもおっくうになってきます。近くにスーパーでもあれば惣菜を買いに走りたい思いになります。田舎ですからそれができないので、仕方なく、カボチャを煮込んだり、キュウリの漬物を作ったりして、ベジタリアンの生活になっています。このような時とても便利な野菜は、トマト、レタス、などは洗うだけで食することができるのですから。
 明日の日曜礼拝にはちょっと行けそうにありません。家で静かに聖書を読んで祈って礼拝を捧げようと思っています。

 竜口の谷間深き泉かな。(竜口とは奈良県のもっとも南端にある村です。三重大での主治医の先生がその村の出身だと聞いて二人で行ってみました。)
 風蘭に表れてをる侘びと寂び。
 十字架は和解のしるしさやかなる。
 この村の栄枯盛衰合歓の花。
 谷間に縦の線見え夕立ちす。
 闘病の決意を語る夏の果て。(主人の高校時代からの友が肺から脳へがんが転移し厳しい闘病をされています。)      馬場路哉
8月26日

 今日の空は夏の空とは異なっていました。空が高くなっているように感じられました。ようやく秋の涼しい風が通り抜けてくれるのでしょうか。台風が来ているとのこと。心配です。
 桐一葉朝にぱさっと落ちにけり。
 一瞬に蔵を超えたる黒揚羽。
 電線に並びをりしが帰燕(きえん)なり。
 高原のさやかな風にバイク駆る。
 川堤はるか見上ぐる鰯雲。
 白鷺や青く拡ごる河川敷。      

 今朝もまた路に落ちたる紅芙蓉。
 賛美歌やほめたたえをる秋初め。
 爽やかや心新たに教会へ。
 朝顔の華かなりし日数かな。
 丘の上に大きく揺るる芭蕉かな。  馬場路哉

9月4日

 こちらは、久しぶりの晴れ間が広がりました。家の庭では、春に苗木で買ってきた秋街道(しゅうかいどう)が、小さなピンクの花を咲かせ始めています。まだ小さいままの木です。てっぺんに小指ほどの花をつけて懸命に秋が来たよと告げてくれているようです。その花の前を通り過ぎるときは立ち止まってしまいます。たった一つの花に癒されているこの頃です。犬の散歩では葛の花が紫の花をいっぱいつけています。葛のツルがとても勢いがよすぎて周りの桐の木に巻き付いて弱らせているのを見ると、植物でも弱肉強食なのかと思わせられています。そういえば、葛は、体が弱ったときに葛湯を頂くと元気になると昔から言われてきているようです。吉野葛はとても高価ですが最高の葛菓子ができるので有名です。私たちは吉野葛はとても購入することができませんから、片栗粉を使っています。

 一枚の畑守りて秋耕す。
 初秋や忍耐強く祈らなむ。
 天高く神在しますと教えられ。
 蓮の花、時々見ゆる散歩道。
 静かにも燃ゆる詩情や花石榴。(ざくろ)
 葡萄棚イエスの譬え調べける。       馬場路哉
9月12日

 久しぶりに秋の空が広がりました。何日かぶりの爽やかな一日でした。虫たちは夜になると、合唱です。コオロギ、バッタ、クツワムシがそろって鳴き出します。それがうるさいとは感じないのです。自然の生き物の声だからでしょうね。
 朝はとても涼しくなりました。長そでを羽織らないと犬たちとの散歩には出かけられないほどです。明日は教会で敬老の日の愛餐会があります。主人がその中に入っていますが、ちょうど山添村の「出会い」と重なって欠席です。先ほど、山添村から‘敬老の日のお祝いです’といって紅白のお饅頭が届けられました。これは誰のですかとたずねると、ご主人が71歳になられたので村からのお祝いですとのこと。このようにしていただくと、さすがに敬老の日を実感してしまいますね。
 
 馬場暁美

上野緑ヶ丘教会

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書籍紹介
    8858e3b6.jpg
エネルギー技術の
 社会意思決定

日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
 定価(本体5200+税)
=推薦の言葉=
森田 朗
東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授

本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
 共著者・編者
鈴木達治郎
電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
松本三和夫
東京大学大学院人文社会系研究科教授
青木一益
富山大学経済学部経営法学科准教授
上野貴弘
電力中央研究所社会経済研究所研究員
木村 宰
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
寿楽浩太
東京大学大学院学際情報学府博士課程
白取耕一郎
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程
西出拓生
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
馬場健司
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
本藤祐樹
横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
おすすめ本

      d6b7b262.jpg
教会における女性のリーダーシップ
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント 
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
217ff6fb.jpg 








「緑のまきば」
吉岡 繁著
(元神戸改革派神学校校長)
「あとがき」より
…。学徒出陣、友人の死、…。それが私のその後の人生の出発点であり、常に立ち帰るべき原点ということでしょう。…。生涯求道者と自称しています。ここで取り上げた問題の多くは、家での対話から生まれたものです。家では勿論日常茶飯事からいろいろのレベルの会話がありますが夫婦が最も熱くなって論じ合う会話の一端がここに反映されています。
定価 2000円 

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「聖霊とその働き」
エドウイン・H・パーマー著
鈴木英昭訳
「著者のことば」より
…。近年になって、御霊の働きについて短時間で学ぶ傾向が一層強まっている。しかしその学びもおもに、クリスチャン生活における御霊の働きを分析するということに向けられている。つまり、再生と聖化に向けられていて、他の面における御霊の広範囲な働きが無視されている。本書はクリスチャン生活以外の面の聖霊について新しい聖書研究が必要なこと、こうした理由から書かれている。
定価 1500円
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「十戒と主の祈り」
鈴木英昭著
 「著者のことば」
…。神の言葉としての聖書の真理は、永遠に変わりませんが、変わり続ける複雑な時代の問題に対して聖書を適用するためには、聖書そのものの理解とともに、生活にかかわる問題として捉えてはじめて、それが可能になります。それを一冊にまとめてみました。
定価 1800円
おすすめ本
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われらの教会と伝道
C.ジョン・ミラー著
鈴木英昭訳
キリスト者なら、誰もが伝道の大切さを知っている。しかし、実際は、その困難さに打ち負かされてしまっている。著者は改めて伝道の喜びを取り戻すために、私たちの内的欠陥を取り除き、具体的な対応策を信仰の成長と共に考えさせてくれます。個人で、グループのテキストにしてみませんか。
定価 1000円
おすすめ本

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さんびか物語
ポーリン・マカルピン著
著者の言葉
讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
定価 3000円

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