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2023年7月号  №193 号 通巻877号
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「ローマ人への手紙」研究」

 

第71課 キリスト者生活の実践的義務

=12:1~15:13=・・・13・・・

A 個人の生活上の聖潔を養う義務 

       12:1~21・・・13・・・

「キリスト信者の謙遜と柔和の義務」・・12:3、14~21・・1・・

 

この章ではキリスト者の謙遜と柔和について多く教えられています。しかし先ず柔和(meakness)と言うことの意味は何でありましょう。3節はその意味を殆ど余すところなく明らかにしています。「自分に与えられた恵みによって、あなたがたひとりびとりに言う、思うべき限度を越えて思いあがることなく、むしろ、神が各自に分け与えられた信仰の量りにしたがって、慎み深く思うべきである」。柔和は謙遜、慎み、心の低いことの意味です。また、穏やかさ、忍耐などもこの柔和という言葉に関連性があります。

 

謙遜と柔和ということは、実は一種の勇気、むしろ最高の勇気がいることでもあります。私たちは柔和や謙遜を勇気とは反対のことのように考えやすいものです。しかし、実際には、それらは最高で最も気高い勇気を要するものなのです。柔和と謙遜とは、人生のおける多くの現実に対して、毅然として直面してゆく静かな勇気なのです。それらは私たちに悪を赦すことが出来るようにする勇気であるとともに、自分から「すみませんでした」と言って、率直に自分の誤りを認めて許しを求めさせるようにする勇気でもあります。

更には、それらは、狼狽することなく、患難に直面させる勇気でもあり、重大な不正に直面しても、冷笑的、侮蔑的になることなく、冷静に対処させる勇気ともなります。

 

謙遜は偉くなろうとする野心を、敢えて捨て去り、低い所に甘んじ、その環境の中において、最善を尽くして、神を喜ばせることに、喜びを感じさせる勇気でもあり、また、自分を誇りや虚栄や自己中心主義を捨てさせ、謙虚な無私の態度をとらせる勇気でもあります。

 

私たちはみな生来、おそろしく臆病者なのです。私たちは人の下になることを極度に恐れ、自分のこの世的な誇りや野心を捨てることを極度に嫌がり、悪かったと自己の非を認めることをいたずらに恐れます。許しを求めることも苦しみに耐えることをも恐れるのが人間の生来の性質です。

私たちは道徳的に極度に臆病です。しかし、キリスト信者は謙遜と柔和の恵みを受けているのであって、あらゆる状況に直面しても、神の力によってそれらを乗り越えて克服してゆく力を与えられているのです。

  J.G.ヴォス著

  玉木  鎮訳(日本キリスト改革派教会引退教師)

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書籍紹介
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エネルギー技術の
 社会意思決定

日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
 定価(本体5200+税)
=推薦の言葉=
森田 朗
東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授

本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
 共著者・編者
鈴木達治郎
電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
松本三和夫
東京大学大学院人文社会系研究科教授
青木一益
富山大学経済学部経営法学科准教授
上野貴弘
電力中央研究所社会経済研究所研究員
木村 宰
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
寿楽浩太
東京大学大学院学際情報学府博士課程
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東京大学大学院法学政治学研究科博士課程
西出拓生
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
馬場健司
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
本藤祐樹
横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
おすすめ本

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教会における女性のリーダーシップ
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント 
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
217ff6fb.jpg 








「緑のまきば」
吉岡 繁著
(元神戸改革派神学校校長)
「あとがき」より
…。学徒出陣、友人の死、…。それが私のその後の人生の出発点であり、常に立ち帰るべき原点ということでしょう。…。生涯求道者と自称しています。ここで取り上げた問題の多くは、家での対話から生まれたものです。家では勿論日常茶飯事からいろいろのレベルの会話がありますが夫婦が最も熱くなって論じ合う会話の一端がここに反映されています。
定価 2000円 

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「聖霊とその働き」
エドウイン・H・パーマー著
鈴木英昭訳
「著者のことば」より
…。近年になって、御霊の働きについて短時間で学ぶ傾向が一層強まっている。しかしその学びもおもに、クリスチャン生活における御霊の働きを分析するということに向けられている。つまり、再生と聖化に向けられていて、他の面における御霊の広範囲な働きが無視されている。本書はクリスチャン生活以外の面の聖霊について新しい聖書研究が必要なこと、こうした理由から書かれている。
定価 1500円
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「十戒と主の祈り」
鈴木英昭著
 「著者のことば」
…。神の言葉としての聖書の真理は、永遠に変わりませんが、変わり続ける複雑な時代の問題に対して聖書を適用するためには、聖書そのものの理解とともに、生活にかかわる問題として捉えてはじめて、それが可能になります。それを一冊にまとめてみました。
定価 1800円
おすすめ本
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われらの教会と伝道
C.ジョン・ミラー著
鈴木英昭訳
キリスト者なら、誰もが伝道の大切さを知っている。しかし、実際は、その困難さに打ち負かされてしまっている。著者は改めて伝道の喜びを取り戻すために、私たちの内的欠陥を取り除き、具体的な対応策を信仰の成長と共に考えさせてくれます。個人で、グループのテキストにしてみませんか。
定価 1000円
おすすめ本

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さんびか物語
ポーリン・マカルピン著
著者の言葉
讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
定価 3000円

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