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2023年7月号  №193 号 通巻877号
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  自閉症者のひとりごと
(13
 
3月24日
今は精神障害の施設で、ガス器具の下請けで、就労体験中です。何とか仕事に集中できます。今週金曜日までです。家にいる時間を少なくするためです。だから無理する必要はないです。ただ丸一日なので、堪えます。疲れた。

3月26日
旧・新約婦人物語(ポーリン・マカルピン著・つのぶえ社)の本に目を通しました。聖書に女性がこんなにたくさん書かれているとは、びっくり。リベカのところを読んで、親は子どもたちを同じように愛さなかったということ。わたしの両親、特に母親は、父親がわたしのことを妹と比べて愛さなかったのではと、思っているようなのです。それはとんでもない大間違いで、わたしはお父さん子でした。たしかに親子にも相性の良し悪しはあると思います。しかし、愛情に偏りがあってはならないと思うのです。なんだか両親や妹やわたしの関係がダブってしまいました。
 最近、小さくされたいと思うようになりました。今までいかに高慢であったかが見え始めたのです。
 
3月28日
今日で体験実習が終わりました。これからも施設を利用してみようと思います。そのための書類を書かねばなりません。簡単な書類ですが私には事務手続きが面倒です。仕方ないけど。それによって、審査がありますから。まあ契約社会だし、支援費のことがありますから。
0fb2049a.jpg4月1日
今日は病院へ行きます。腰痛が辛いのでタクシーで行こうかな。
町内会長って大変。わたしでは対処出来ないことばかり。4月初っ端から、早速会長の仕事が舞い込んできました。主人がいない時ばかり。主人が帰りましたら連絡しますで徹するしかない。わたしは何も知らんぞ。おちおち家にも居れないし空けられないわ。
 
4月4日
昨日も突発的なことがあり、会長の仕事は幾つあるのだろうと思います。それから逃げるように、いつもは行きたくないデイケアに来ています。AAのミーティングにも出ようかしら。とにかく会長職は精神的にキツイです。いくら主人が会長でも窓口はわたしなのだから。今はアスペのクリニックに来ています。いつもは混んでいて疲れますが、家ではらはらしながら電話番するよりはましです。
 
4月7日
自閉症スペクトラムの人が自分らしく安心して暮らすためには、自閉症のバリアフリーが重要だ。社会にバリアフリーの知識が広まり、本人・家族に対して的確なサービスが提供され、生活の場面で合理的配慮がなされることが必要だ。ずっと考えていたことがようやく言葉になった。断酒して9ヶ月に入りました。まだ我慢をしている、という状態です。一番辛い時だと先行く人たちは言います。飲酒欲求ではありません。自分が抱える問題など様々なことが見え始めるこの頃です。
 
4月8日
体力的なことを考えて、午前中だけ施設に行く。今日は人数が少なくて、5、6人でした。作業のことだけ考えていればいいので、気楽です。いつも仕事が続かなかったのは、自分をよく見せようとしていたこともありました。それが緊張に結び付いていたのかもしれません。作業には格好付けようがないからいいのかも…。
 
                  加納さおり
 
 
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書籍紹介
    8858e3b6.jpg
エネルギー技術の
 社会意思決定

日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
 定価(本体5200+税)
=推薦の言葉=
森田 朗
東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授

本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
 共著者・編者
鈴木達治郎
電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
松本三和夫
東京大学大学院人文社会系研究科教授
青木一益
富山大学経済学部経営法学科准教授
上野貴弘
電力中央研究所社会経済研究所研究員
木村 宰
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
寿楽浩太
東京大学大学院学際情報学府博士課程
白取耕一郎
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程
西出拓生
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
馬場健司
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
本藤祐樹
横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
おすすめ本

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教会における女性のリーダーシップ
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント 
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
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「緑のまきば」
吉岡 繁著
(元神戸改革派神学校校長)
「あとがき」より
…。学徒出陣、友人の死、…。それが私のその後の人生の出発点であり、常に立ち帰るべき原点ということでしょう。…。生涯求道者と自称しています。ここで取り上げた問題の多くは、家での対話から生まれたものです。家では勿論日常茶飯事からいろいろのレベルの会話がありますが夫婦が最も熱くなって論じ合う会話の一端がここに反映されています。
定価 2000円 

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「聖霊とその働き」
エドウイン・H・パーマー著
鈴木英昭訳
「著者のことば」より
…。近年になって、御霊の働きについて短時間で学ぶ傾向が一層強まっている。しかしその学びもおもに、クリスチャン生活における御霊の働きを分析するということに向けられている。つまり、再生と聖化に向けられていて、他の面における御霊の広範囲な働きが無視されている。本書はクリスチャン生活以外の面の聖霊について新しい聖書研究が必要なこと、こうした理由から書かれている。
定価 1500円
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「十戒と主の祈り」
鈴木英昭著
 「著者のことば」
…。神の言葉としての聖書の真理は、永遠に変わりませんが、変わり続ける複雑な時代の問題に対して聖書を適用するためには、聖書そのものの理解とともに、生活にかかわる問題として捉えてはじめて、それが可能になります。それを一冊にまとめてみました。
定価 1800円
おすすめ本
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われらの教会と伝道
C.ジョン・ミラー著
鈴木英昭訳
キリスト者なら、誰もが伝道の大切さを知っている。しかし、実際は、その困難さに打ち負かされてしまっている。著者は改めて伝道の喜びを取り戻すために、私たちの内的欠陥を取り除き、具体的な対応策を信仰の成長と共に考えさせてくれます。個人で、グループのテキストにしてみませんか。
定価 1000円
おすすめ本

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さんびか物語
ポーリン・マカルピン著
著者の言葉
讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
定価 3000円

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