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その愛のゆえに
=時々の記=
(119)
1月13日
一日太陽が出てくれず、寒い一日でした。この時期らしい寒波の到来です。空を見上げると今にも雪が降ってきそうです。関東地方では雪が舞っていると報道されていました。これからが本格的な大寒がやって来るのですから、寒さに耐えられるように体を鍛えておかなければと犬たちとの朝夕の散歩を健康維持と考えています。
水源地熊笹多く冬日差す。
初雪や雲江州の山を越ゆ。
冬の雲山と聳えて連なれり。
夕映えに黄金色なす冬木立。
河川敷枯草途切れ流れあり。 馬場路哉
1月25日
・・・。昨日、一年間何も音を出すことができなかった貰い物の電子ピアノを修理していただき、きれいな音が出るようになりました。電子ピアノですからタッチが少し違いますが、手軽でとても使いやすく感じられます。古いものですがこうして修理していただくことができて、とても感謝でした。大阪からもう80になられる方が来てくださいました。最後にご自分で演奏してくださり、感激いたしました。この頃は修理という仕事が少なくなりましたと言って帰られました。
二年ぶりようやくきたる年賀状。
さりげなく一茶の句ある年賀状。
碧天に十字架の立つ初景色。
三山(さんざん)の麗しくあり冬霞
声高く讃美歌歌ふ老いの春。 馬場路哉
主人はこの26日は三重大病院まで行かなければなりません。雪が降ったら名張まで車で、あとは電車で行くといっています。雪用のタイヤに変えておいて本当に良かったです。
2月3日
こちらは朝から冷たい風です。一年で一番寒い季節となっています。お気を付けください。でも明日は暦の上では立春ですね。そう思うだけで気持ちが春めいてきます。
高原のリハビリ散歩息白し。
チボー家の人々読了凍返る。
通学路歩き返せばよもぎ萌ゆ。
空の紺極まりにけり冬うらら。
山中の空気の旨し寒の内。 馬場路哉
2月5日
昨夜は主人と悔いのない人生を送りたいものだと話し合いました。主人は今度5月の精密再検査で悪性腫瘍が再発、転移の恐れがあるかもしれないけれど、もしそうだったとしても悔いが無いように、リハビリに励み、多くの本に接し、生きていきたいと言うのです。私はその言葉を聞いて、10年前とはずいぶん違っていることに安堵いたしています。精一杯最善を尽くして悪性腫瘍と闘って来たこの10年でしたから。
これからも神様にお委ねして残りの人生を歩んで生きたいと言っているからです。
主人の悪性腫瘍の話になるとこちらがお腹がきゅんと痛みます。でも聖書にもあるように、人の齢は長くて八十路と・・・。
一月や日々に日差しの強まり来。
オリオンに励まされもす受験生。
山峡の木々轟かせ寒波来る。
寒カラス二羽枝にいて膨らむる。
強霜に山の茶畑真白なる。 馬場路哉
2月6日
今朝はこの時期にしてはとても冷たい朝でした。昨日はうっかりして水道の水を取っておくのを忘れたり、じゃ口の水を流しておくのを忘れたりと不注意が重なってしまいました。朝から一滴の水も出ませんから、大慌てで朝の準備にお弁当の支度にと焦りました。幸いに、一か所だけ水道の水が出る場所がありました。
風の当たらない普段は使っていない水道から水がちょろちょろ出てくれました。
本当にほっといたしました。ちょっとした気のゆるみがこのようになるのですね。
2月8日
木々が冷たい風にあおられて大きく揺れ動いていました。その上雪混じりの雨が降ってきて体感的にはとても寒く感じた一日でした。今朝から、お隣の手作り職人としてこの地元の竹を使っての工芸品を作っている方のところへ河瀬直美監督が映画の取材に来ました。野次馬根性とでもいうのでしょうか。この寒空に皆地元の人たちが集まって来てその取材を見守っていました。竹細工を作っている人は今年86歳になられています。腰はしゃんと伸び、車の運転も自由自在。
まるで気持ちは青年のようです。
その方が竹を切り出して、細かな手作りで一日にいくら頑張っても二個しか作ることができないというのです。しかも作業されているところは外の何の仕切りもないガレージです。見ているだけでも寒く感じますが、集中して仕事をされているとあまり寒くは感じないというのです。ご夫婦二人だけの生活ですが、とても生き生きされています。その方が言うには、毎日決まって何かに取り組むものがあるのでこうして元気でいられると。また一つ学ぶところがありました。
2月10日
こちらは昨日までとは打って変わって温かい一日となりました。このまま春になってほしいなという思いが強いのですがそうはいきません。今週末には雨、来週はまた寒の戻りが来るとか。主人は親友の葬儀に出かけました。多くの友がいるはずですが葬儀に来ていたのは二人だけだったということです。
その友のために今朝、弔句をしたためていました。
”西行に親しみ君は春に逝く”というものでした。
こちらまで悲しみがこみ上げてまいりました。あと一人来ておられた方もクリスチャンになられている方だったそうです。女性の方で、音読奉仕をされていて、亡くなられた方が、この本を音読してください、と言われて何冊もご奉仕されたというのです。
このようなところでもキリスト者は自分のためではなく、神様のご栄光のために生きておられるのだと主人の報告を聞いていました。
立春や胸に溢るる主の恵み。
犬たちに命の散歩寒戻る。
大霜や鎮もりかえる伊賀盆地。
郵便夫安堵してをる小雪かな。
フォスターの明るき曲に日脚伸ぶ。 馬場路哉
主人にとっては何とも言い表せない一日であったようです。この世での別れは悲しみが付きまといます。天国でお会いできることを確信して希望を持って祈りつつ歩んでいきたいものです。
馬場暁美
「上野緑ヶ丘教会会員」
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
いのちのことば社
スーザン・ハント
「緑のまきば」
「聖霊とその働き」