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世田谷通信(150)
猫 草
久しぶりに新幹線に乗ると色々な発見がある。「のぞみ」にはN700系と700系があって、前者には座席にコンセントがあり、後者にはないそうだ。それ大事?と私は思うのだが、確かに名古屋駅でN700系に乗り込むのはパソコン片手に東京まで仕事オーラ全開のビジネス客。皆さん発車数分前にさっと現れて、一瞬でKIOSKの手土産を買い、タッチパネルでピッと会計、手慣れた感じで颯爽と乗っていく。車内もスーツ姿とモニターがぎっしり並んでいる。数分後にきた700系には私のようにモタモタ、きょろきょろしている客が多く、あ、間違えた、すみませんね、いえいえ、と車内の雰囲気はほのぼの。全体的にかなり空いている。パソコンを開いている人はさほどおらず、お弁当か新聞か或いは寝ている。こんな風に昼間の新幹線がNのありなしで客層の棲み分けがなされているとは知らなかった。
そして背もたれを倒す前に後ろを振り向き「ちょっと椅子を倒してよろしいですか?」と一声かける素敵な習慣が。少なくとも私の前席の乗客は往復ともそうで、私も「どうぞ~」と笑顔で応じていた。しかもそんなに倒さないし。なんとも奥ゆかしく美しいやりとりではないか。かつて国際線エコノミーの狭い座席で機内食を食べていたら、突然前の座席が急激に倒れてきて慌てふためいたのが思い出される。いまどきの日本人はなんてジェントルなのだ。
ところが月に何度か新幹線やら飛行機に乗って出張する主人に聞くと、倒す前に後ろをちらっと確認しアイコンタクトはとるが、口に出して言ったことも言われたこともないとのこと。ビジネス客同士の暗黙ルールか。代わりに車内アナウンスで「大型のノートパソコンをご使用の方は座席が倒れた際モニターが破損することがございますのでご注意ください」と流れるそうだ。きっとトラブルがあったのでしょうね。でもNなし700系にはそんなアナウンスはなかった。ふうむ。興味深い。
次に新幹線に乗るときにはNなしで、倒す時には後席にひと声かけよう、と思った次第である。
*この添付のイラストは小学生のころ絵を描くのが大好きな次男がパソコンのペイントツールで描いたものです。
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
いのちのことば社
スーザン・ハント
「緑のまきば」
「聖霊とその働き」