[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
世田谷通信(151)
猫 草
ただいまいろんなものの真っ最中である。入学、転職、オフィスの引っ越し。まあそれらは事務処理のようなもので淡々とこなすしかないのだが、最も気がかりなのは、ウサギである。2匹のうち片方の食欲がない。小動物はちょっとした体調変化が命に関わるので、気が抜けない。数日間、なんだか掃除が楽だと思ったら、片方はほとんどウンチをしていないのだ。この季節はウサギ大好物の葛の葉は霜と同時に枯れて初夏まで手に入らない。他の草を色々試してみる。タビラコ、ハコベ、タンポポ、オオバコ、オヒシバ、ハルノノゲシ、ビワの葉までも。都会の冬に草は少なくロゼッタで冬越し状態なのをしゃがみ込んで探す。さぞかし傍目には変人だろう。なのに、どれも臭いをかいでプイッと横を向く。牧草もペレットも減っていない。もう片方が普段以上の食欲なので差は歴然としてくる。ウサギのおやつ「乾燥葛の葉」なるものをネットでわざわざ買い与えても食べない。
考えてみればこいつは夏に食べ過ぎだった。明らかに新鮮な葛の葉中毒。どんどん肥えて、ネザーランドドワーフの適正体重を大きくはみ出し、片手じゃ支えきれないほどに重くなった。さらに新聞やプラスチック、電気コードなど異物を齧るのが大好き。ケージの近くに物を置くと確実に引っ張り込んで齧っている。もしや何か変な物を飲み込んだ?と獣医でレントゲン撮影。画像には何かが胃の中に充満している。でも盲腸は空っぽ。つまり栄養が満足に行ってない状態である。放っておくと胃腸が動かなくなり危険な状態に。そうは言っても小動物には人間のような胃カメラもないし開腹手術のリスクも高すぎる。
という訳で強制給餌。粉状の餌を離乳食ぐらいドロドロにしてシリンジへ。ウサギをタオルで巻いて保定し、無理矢理のどの奥に流し込むこと1日数回。暴れるし、汚れるし、毎回一苦労。
奮闘努力の甲斐あって、少しは食欲回復したが、まだ春は遠いなあ、とすっかり小さくなったウサギをみて思う。たった1kgでも「命」ある生き物。どうか長生きしてほしい。
*この添付のイラストは小学生のころ絵を描くのが大好きな次男がパソコンのペイントツールで描いたものです。
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
いのちのことば社
スーザン・ハント
「緑のまきば」
「聖霊とその働き」