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=時々の記=
(121)
3月16日
主人は毎日、リハビリに励んでいます。山添村内を歩くこと、一時間。一時間歩いていると誰かに出会って、励ましをいただいているようです。よく頑張っているなと感心しております。あともうお一人、同じ様に病を克服しようと毎日歩いておられる方がいるようです。その方は山へ向かって歩き、主人は山から里へと歩いているようです。土手には黄色のラッパ水仙が華やかに彩っています。もうチュウリップがぐんぐん伸びてきています。勢いを感じさせてくれる自然界です。
思ひでとなりたる雨の梅見かな。
早天に集へば清し(すがし)受難週。
永遠の安き給はむイースター。
白梅の暫しは凛と含みける。
ルオーの絵線の太しや受難週。 馬場路哉
3月20日
今朝、玄関からいつもとは違う気配を感じました。おはよう!今年もよろしく、と言わんばかりに三羽のツバメが南の国からやってきてくれました。よく覚えていてくれたんだなととてもうれしく思い、春の歌の“ららら、赤い花束、車に積んで”を口ずさんで一人喜んでいました。桜の開花と同じように今年はツバメがやってきてくれるのが十日ほど早いように感じます。野の草花、自然界に生きる動物たちから、教えられることがまだまだたくさんあります。
山椿、咲ける谷より風きたる。
風強したちまちのうち畔を焼く。
山口で信徒となりてイースター。
早天に一人祈りぬ受難週。
教会に立つ賛美歌や春の声。
一歩ずつ急坂登る受難週。 馬場路哉
3月27日
今朝ツバメたちが縄バリ争いをしているのを発見いたしました。去年作り上げた大切な巣を巡ってです。二羽のツバメがぶつかり合って喧嘩をしています。どうすることもできずに、お昼になってそのうちの一羽が巣から突き落とされて死んでいました。このような生き物たちにも厳しい生存競争があるのですね。庭の片隅に穴を掘って埋めてやりました。遠い国からやってきたばかりなのに。
桜も4月のスタートをお祝いするかのように一気に満開に近くなりました。散歩道にはチューリップ、れんげ、木蓮、スミレ、などがとても美しく咲き誇り、目を楽しませてくれています。これらすべてが神様からの祝福として頂いているかのようです。私たちも素直に小さなことに感謝できるものに成長したいです。
この山の全体芽吹く色をなす。
薔薇の芽の揃ひし庭の明るかり。
合流す川の弾ける春日かな。
白連のほころび初めて空青し。
菜の花の清澄(せいちょう)にして優しかり。 馬場路哉
4月8日
毎日の主人の日課はリハビリに始まります。雨の日も頑張って約一時間歩き続けています。骨が弱ってきているのがよくわかるというのです。手術の際に骨を削って支えるために長さ50センチほどのチタンを添わせてあります。それが時には外れそうになったり、ぎくしゃくしているのが歩くとわかるらしいのです。このような手術は三重大学病院でも初めてのことでしたので、15年たって違和感が出てきているようです。
玄関に大きな声やツバメ来る。
教会を出やカバンに色卵。
山青く春の曙鴇(とき)色に。
庭隅や小ぶりのこぶし暮れ残る。
春霜や山峡玉の日より来る。 馬場路哉
4月11日
我が家に昨年秋に植えた花見月があきらめていたのですが、小さな芽を出し始めました。嬉しいです。あきらめかけていたころに新芽を出してくれるなんて嬉しいものですね。あまり、期待しすぎない様に自重しています。この一週もまた雨の日あり風の日あり、温かい春の日ありのようですが、一日一日感謝して歩むことができますように。健康が支えられますようにお祈りいたします。
馬場暁美
「上野緑ヶ丘教会会員」
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
いのちのことば社
スーザン・ハント
「緑のまきば」
「聖霊とその働き」