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その愛のゆえに
=時々の記=
(122)
4月18日
長引く避難生活にお疲れを覚えておられる方たちに希望を持ってほしいと祈ります。派遣されている救援隊、支援者、医療団の方たちの上にも尊いお働きが最後まで全うできますようにと祈るばかりです。高齢者、障害を持っておられる方、乳幼児、弱者が守られますように!
老犬の散歩喜ぶ春の宵。
花ずおう吹き出でにける朝の雨。(花ずおうは去年の秋に苗木を買ってきて一度ダメになってしまったのですがこの春米粒のような小さな赤紫の花をいっぱいつけてくれました。)
膨らむる夢一つありシャボン玉。
松葉杖踏み出す一歩新樹光。
春光は施設の部屋に満つるなり。 馬場路哉
4月21日
野山の木々が久し振りの雨に洗われて、とてもうれしそうに生き生きとしています。シッカリ咲き誇っていたチューリップは葉っぱだけを残しています。
今は街路樹として植えられている、花水木がとても華やかです。これはアメリカから来たといわれています。そういえば一度だけアメリカに旅をしたときにこの花水木がとても華やかに迎えてくれたのが印象に残っています。
のどけさや葛城山を見はるかす。
菜の花や清明にして広ごりぬ、
芽柳や薄雲高く園広し。
蘇鉄の葉すっと伸びをり風光る。
樫落ち葉掃くや熊本地震(なる)を聞き。 馬場路哉
5月4日
穏やかに晴れわたって、午後からは28度まで気温があがりました。長そでをめくりあげての家事に追われた一日でした。緑濃い山並みに薄紫のツルが伸びた花が目に映ります。よーく見ると藤がツルを巻きながら大きく伸びているのです。
とても美しく見えるのですが藤に巻き付かれた杉やヒノキは瞬く間に弱ってしまうそうです。目に美しい藤が木にとっては大敵なものだそうです。野生の藤ですから勢いが強く、家の窓から見える一本の木はぐったりしています。
シャクナゲの早や満開の窪に住む。
藪陰や生花にせんシャガの花。
厚き葉に囲まれ、枇杷の芽吹けり。
渓谷に白々見ゆは楢若葉。
春光や天空溢れ零れける。 馬場路哉
よく五月病などという言葉を耳にいたしますが、この季節は何だか疲れ易くなるのです。季節の変わり目ということもあるのでしょうが、加齢の故でもあるようです。今年も、山添村の健康診断の予約票が送られてきました。総合的な検診ですから私はさっそく申し込みをいたしました。この歳になると何か、どこも悪いところがない方が不思議なことですから。
老犬のモモがほとんど水だけで一週間生き続けています。自分の足で歩くことはもうできません。私がお水を手ですくって口元まで持っていくと何とか水をなめてくれます。毎日朝、昼、夕とモモのところで過ごします。何も言えないのですが、うつろな目で私をじっと見つめてくれます。“どうしてこんなになってしまったんだろう”と思っているようです。
犬たちとのお別れがだんだん近づいて来るのがつらいのですが、15年もの長い間、我が家を守り続けてくれて有難うという思いでいっぱいです。
5月10日
道掃除出合ひ終われば春の雨。
きたる世も麗しきとも聖五月。
森林の池のほとりに余花のあり。
林なる若葉に浴す散歩かな。 馬場路哉
先日、教会の礼拝の帰りに信友が“鳴子ゆり”という観葉植物のような植木を鉢植えにして手渡してくださいました。さっそく我が家の玄関に置くと、殺風景な玄関がとても明るく心癒してくれる場へと変わりました。この植木は雨を好むというのです。昨日からは玄関の屋根から外に出して眺めています。
馬場暁美
「上野緑ヶ丘教会会員」
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
いのちのことば社
スーザン・ハント
「緑のまきば」
「聖霊とその働き」