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世田谷通信(155)
猫 草
本の引っ越しは重い!のである。勤務している図書室で、棚が古くなって破損し、他の学校に譲ってもらった本棚と入れ替えることになった。まず中の本を出して、箱詰めしておき、地震対策で壁面と床に固定された棚を外して撤去。これだけで一苦労である。なにせ図書館用品は堅牢に作ってある。その気になれば私でも破壊できる組み立て家具とは物が違う。数人がかりで台車やらなんやらフル活用してやっと運ぶ。新しい棚を入れるのも同様。すっかり腰が痛くなる。
さらに、主人もオフィスの引っ越しで、段ボール約80箱もの本を運ぶことになった。研究者の商売道具なので仕方ないが、それにしてもざっと数えて5000~7000冊。ハードカバーは、同じ冊数でも児童書の倍はある重量感。運搬はもちろん業者さんだが、棚出し箱詰め、2階から玄関先まで運ぶのはこちらの仕事である。長男にも手伝ってもらってなんとか運ぶ。リビングは段ボールだらけ。運送業者さんにも、これ全部本ですか?とあきれられる。
それを新しい職場の棚に並べる。ジャンル別にといってもNDC(日本図書十進分類)で言えば、ほぼ全部「5」類である。箱を開けて並べて箱を解体して・・と無言の作業。途中で隣の研究室の先生がのぞきに来た。その方の部屋を見せてもらうと、両壁面に天井までの巨大な本棚が一体型でくみ上げられて床にボルトで固定されている。すさまじい収納力。ぱっと見て2万冊はある。あの天井付近の本、置いたが最後二度と見ないのでは?そしてこの方が引っ越しするときにはさしもの運送業者さんも泣くだろうな。
連日の本の引っ越しであちこち痛い。本好きの私も食傷気味。湿布を貼りつつ、半分ぐらい電子化できないのかな!とやけ気味に思うのである。
書店、出版社、図書館、或いは事務職で大量の書類を扱う仕事の方々を思いやるとしみじみする。本当に紙は重いですね!
*この添付のイラストは小学生のころ絵を描くのが大好きな次男がパソコンのペイントツールで描いたものです。
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
いのちのことば社
スーザン・ハント
「緑のまきば」
「聖霊とその働き」