忍者ブログ
2023年7月号  №193 号 通巻877号
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

 

第74課 キリスト者生活の実践的義務

=12:1~15:13=・・・20・・・

B キリスト者の市民的義務・・・4・・・ 

       13:1~2・・・4・・・

 13:1で、パウロが「上に立つ権威」は、神によって立てられていると教えられていることを見てきました。すなわち、ある意味で、それは神のご意思に適って存在しており、神の許容と摂理によって存在しているのです。たといそれが御子を崇め仕えることをせず、その故に、神を喜ばすものでないとしても、神はそれが存続し、人間社会において機能することを許容しておられるのです。

 「この聖句(1,2節)は、君主政治、貴族政治、民主政治、また、それらの変形のあらゆる政治形態の下で生きている人たちに適用されることができるのである。権威の座にある者は、どのようにして、また、誰によって任命されたにしろ、その領域内においては服従されるべきなのである。存続している限り、神によって任じられているのが、上に立つ権威なのである。パウロにとっては、ローマ皇帝が、上院によって、軍によって、あるいは人民によって指名されていると言うことや、シーザーが皇帝権を持つのが正当かどうかということや、シーザーの後継者たちが正当な権威継承権をもっているかどうかということなどはあまり重要ではないのである。

 彼が意図していることは、為政者は服従されるべきであるという単純な原則を提示することである。この服従の限界は各々の場合の性質から決定されるべきなのである。彼ら為政者たちは合法的な権威を行使する限り、服従されるべきなのである。パウロが妻たちに夫たちに従いなさいと命じる時、妻たちは夫としての彼らに従う事を求めているのであって、事業主とか君主とかのように、彼らに従うことを求めているのではない。子供たちは親としての親たちに従うことが求められているのではない。他のすべての場合においては、決して強力なものではない。・・・私たちが為政者に服従するのは彼らがその権威を神から受けているからである。政府というものは、神的制度であるばかりでなく、その政府が存続している形態や、その働きによってその政府が機能を果たしている人物などは、神の摂理によって決められているのである。どのような程度の為政者であろうと、すべて神の指定により行動しているものと見倣されるべきである。神が個々の為政者を指名されるということではないが、その為政者が存在すべきであることが神のみ旨であるからには、実際に権威をまとっている者はすべて、服従を要求する権威を持っていると見做されるべきであるというのが神の御意思なのである。

 この聖句の命令には、服従そのもの範囲には限定はあるにしても、服従の対象に関する限り、限界はないのである。すなわち、私たちは現在上に立っているすべての権威に対して、それらの権威が合法的であろうと見做されたものであろうと、正当であろうとなかろうと、服従すべきことが命じられているのである 。実際に君臨している皇帝は、ローマのキリスト信者たちがその王権についてどう考えようと、彼らによって服従されるべきであった。しかし、もし、皇帝がその権威の範囲を越えて、偶像を礼拝することを要求するならば、彼らは人に従うよりは、神に従うべきであったのである。これこそ、すべての人間の権威の限界なのである。人間の服従が、神への服従と対立するときはいつでも、不服従が義務となるのである」。(C・ホッジ)

 J.G.ヴォス著

    玉木  鎮訳(日本キリスト改革派教会引退教師)

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
ブログ内検索
カウンター
★ごあんない★
毎月第一日更新
お便り・ご感想はこちらへ
お便り・ご感想くださる方は下記のメールフォームか住所へお願いいたします。お便りは「つのぶえジャーナル」の管理人のみ閲覧になっています。*印は必須です。入力ください。
〒465-0065 名古屋市名東区梅森坂4-101-22-207
緑を大切に!
お気持ち一つで!
守ろう自然、育てよう支援の輪を!
書籍紹介
    8858e3b6.jpg
エネルギー技術の
 社会意思決定

日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
 定価(本体5200+税)
=推薦の言葉=
森田 朗
東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授

本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
 共著者・編者
鈴木達治郎
電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
松本三和夫
東京大学大学院人文社会系研究科教授
青木一益
富山大学経済学部経営法学科准教授
上野貴弘
電力中央研究所社会経済研究所研究員
木村 宰
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
寿楽浩太
東京大学大学院学際情報学府博士課程
白取耕一郎
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程
西出拓生
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
馬場健司
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
本藤祐樹
横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
おすすめ本

      d6b7b262.jpg
教会における女性のリーダーシップ
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント 
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
217ff6fb.jpg 








「緑のまきば」
吉岡 繁著
(元神戸改革派神学校校長)
「あとがき」より
…。学徒出陣、友人の死、…。それが私のその後の人生の出発点であり、常に立ち帰るべき原点ということでしょう。…。生涯求道者と自称しています。ここで取り上げた問題の多くは、家での対話から生まれたものです。家では勿論日常茶飯事からいろいろのレベルの会話がありますが夫婦が最も熱くなって論じ合う会話の一端がここに反映されています。
定価 2000円 

b997b4d0.jpg
 









「聖霊とその働き」
エドウイン・H・パーマー著
鈴木英昭訳
「著者のことば」より
…。近年になって、御霊の働きについて短時間で学ぶ傾向が一層強まっている。しかしその学びもおもに、クリスチャン生活における御霊の働きを分析するということに向けられている。つまり、再生と聖化に向けられていて、他の面における御霊の広範囲な働きが無視されている。本書はクリスチャン生活以外の面の聖霊について新しい聖書研究が必要なこと、こうした理由から書かれている。
定価 1500円
 a0528a6b.jpg









「十戒と主の祈り」
鈴木英昭著
 「著者のことば」
…。神の言葉としての聖書の真理は、永遠に変わりませんが、変わり続ける複雑な時代の問題に対して聖書を適用するためには、聖書そのものの理解とともに、生活にかかわる問題として捉えてはじめて、それが可能になります。それを一冊にまとめてみました。
定価 1800円
おすすめ本
4008bd9e.jpg
われらの教会と伝道
C.ジョン・ミラー著
鈴木英昭訳
キリスト者なら、誰もが伝道の大切さを知っている。しかし、実際は、その困難さに打ち負かされてしまっている。著者は改めて伝道の喜びを取り戻すために、私たちの内的欠陥を取り除き、具体的な対応策を信仰の成長と共に考えさせてくれます。個人で、グループのテキストにしてみませんか。
定価 1000円
おすすめ本

0eb70a0b.jpg








さんびか物語
ポーリン・マカルピン著
著者の言葉
讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
定価 3000円

Copyright © [   つのぶえジャーナル ] All rights reserved.
Special Template : シンプルなブログテンプレートなら - Design up blog
Special Thanks : 忍者ブログ
Commercial message : [PR]