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世田谷通信(157)
猫 草
巷ではポケモンGOなるものが流行っているそうな。かくいう私もスマホでミニゲームなるものをやってみた。電車やバスの中で皆がやっているのをしばしば見かけるあれである。俊敏性には自信がないので最初からシューティングゲームには挑戦せず、試したのはマス目をブロックで埋めるミニゲーム。
いろんな形のブロックを組み合わせて縦か横の列を作ると消える、隙間がなくなって置けなくなったら終わり、という単純なゲームだが、1列消すごとに大げさに褒めてくれる。「Good!」「Excellent!」と画面に文字が出る。最初はちょっと嬉しかったが、ブロックを動かすだけで「Great!」「Perfect!」と来るとだんだん嘘っぽくなる。そのうちに「Amazing!」「Cool!」にも慣れると褒め言葉のインフレが起きる。
よく「子供は褒めて伸ばせ」という教育論を目にする。否定的な言葉で萎縮させるのは論外だが、意味なく褒めても言葉の価値は下がる一方だ。しかも「何もしなくても褒められる」と思うと仕事は雑になる。緊張感がないので判断は速くなるが当然ミスも出る。失敗を恐れないので、思わぬ奇跡の大成功を生む可能性がなくはない、しかし日常的な注意深さは減少し、結果としてデメリットの方が勝る。
このゲームは列を消すとコインが貯まり、置く場所がなくなって行き詰まっても候補交換とか部分消去とか、コインの数に応じた救済措置があるのだ。ダメなら取り消しも効く、甘やかし放題。いかにもアメリカンなゲームだなあと思うのである。
もう一つの類似ゲームは一切褒めてくれないし、置けなかったらいきなりゲームオーバーである。ただ過去のハイスコアのみが表示されるのでそれを更新するのが目標となる。熟考するので時間がかかる。コツコツ自分との戦い、こちらはいかにも日本的な感じ。平均スコアはこちらの方が高いがモチベーションの維持が課題となろう。
結局、1日でやめてしまった。スマホの電池の減りが早いだけで褒められてもハイスコアが出ても嬉しくないからだ。友人に勧められて「ねこあつめ」というゲームもやってみた。画面の庭先に餌やおもちゃを置くと猫が来る、それだけ。面白さが理解できないままこちらも2日で飽きた。要するにこの手のゲームに向いてない。高校野球なら熱中できるのに。夏もU18も終わったけど既にセンバツが待ち遠しい。
*この添付のイラストは小学生のころ絵を描くのが大好きな次男がパソコンのペイントツールで描いたものです。
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
いのちのことば社
スーザン・ハント
「緑のまきば」
「聖霊とその働き」