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今月のことば
わたしはシオンの糧食を豊かに祝福し、食物をもってその貧しい者を飽きたらせる。
~詩編132:15~
世界の貧困が深刻であると叫ばれ続けている。ほんの少数のものに富が集中しているとも言われる。数字の上ではその通りである。貧しい人はある限られた地域や人々のことなのだろうか。身近に目を向けるなら、そこに支援を求めている人がいる。
人は、生来、利己主義で心汚れた者と言われているが、本当にそうだろうか。
暖かい心を持ち細やかな思いも持っている。大多数の人は善意に満ち、優しいと思う。事実、不正や犯罪も起こる。不正な行為で得た富に喜びがあるだろうか。富に富を求める貪欲がその人を虜にするなら、富は不幸の象徴になるのではないだろうか。利己主義の恐ろしさは、自分の権益擁護のために、打算に夢中になり、喜びとは無縁の中に陥ることであるなら、虚しいと気づきたい。
神は、「わたしはシオンの糧食を豊かに祝福し、食物をもってその貧しい者を飽きたらせる」と言われる。このみ言葉は不思議である。神が私たちの所得を―私たちの「糧食」を祝福される場合には、それは私たちの持っている器からあふれ出すほどの仕方で起こる―という。
私たちはささやかな恵みで十分であると思う。もし溢れるほどなら、隣の人と分かち合い、喜びを共にして、一日を感謝できる。「お茶飲み友達」のお茶は、高価なものではない。共に語り、笑う時こそ恵みである。高価なコーヒーを孤独の中で一人飲むより、美味しい。
神がお与え下さる溢れる恵みをいただくために、私たちの利己主義・権力欲という器は小さく、分かち合い、ともに喜ぶ心の器を広げ、神からの祝福をいただこうではないか。
「分かち合う喜び」は「神を愛し、隣り人を愛する」信仰の証だから・・・。
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
いのちのことば社
スーザン・ハント
「緑のまきば」
「聖霊とその働き」