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世田谷通信(164)
猫草
学校での図書の仕事を続けるのに必要なので、司書教諭の資格をとることにした。大学に通う時間や気力はないので、通信教育である。たった5科目10単位、通学は一切なし。そんなに金額や期間もかからないだろうと思い立った。
大学の卒業証明書等を取り寄せて、入学準備をするなんて何十年ぶりのことだろう。今やインターネット出願。証明写真を貼ったり、誤字脱字に気をつけながら願書を書いたりしなくてもいい。便利な世の中になったものだ。
必要書類や振り込みが受理されてガイダンス、テキスト、学生証が送られてきた。法学部の所属らしい。形ばかりだが学生気分でちょっと嬉しくなる。
大学の通信教育部で学ぶ人たちの年齢や状況は様々である。仕事をしながら、定年後、家庭の事情、健康上の理由で通学できなくなった・・等々。でも、学ぶ気持ちがあればそこに道は開いている。素晴らしいことである。
テキストは毎晩少しずつ読んで、課題や設問にも日々取り組んでいる。レポートはインターネットの通信教育サイトで提出する。これまで断片的な知識で図書の仕事をしていたのが、体系的に整理されてくる。認識が間違っていた部分もあり、これまでのやり方を見直すきっかけにもなる。
最終試験の問題ももう届いている。論述課題が1教科につき数十個並んでいるのだ。試験当日、会場で試験問題の課題番号が発表される。持ち込みも書き込みも一切不可なので、事前に数十個の課題の回答を全部暗記していくのはかなりの勉強量だと思う。インターネット受験の場合は当日別の問題が提示される。回答には時間制限があり、文字数も多い。コピペもできない。その場で入力するのみなので、内容がしっかり頭に入っていないと解けないようになっている。学ぶからにはきちんと取り組んでもらいますよ、という大学側の姿勢がみてとれる。お金さえ払えば遊んでいても単位がもらえて卒業できるような甘いものではない。身が引き締まる思いで取り組んでいる。
学生時代ってこんな感じだったかな、それとも今だから真摯にやろうと思えるのかも知れない。この春大学生になった長男と時を同じくして、50歳になる母も再び大学で学ぼうとしている。
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
いのちのことば社
スーザン・ハント
「緑のまきば」
「聖霊とその働き」