[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
世田谷通信(165)
猫草
世田谷の制度を利用して、ガーデニングを頑張っている。今までは思いつきで植物を庭の空いているところに植えて枯らす、の繰り返しだった。まあ気が向いたときに特売品の花や苗を買っていたので然もありなんである。
しかし今度は違うのだ。ちゃんとプランを作り、申請して承認を受け、実行してから報告書も出して、助成を受けるという立派なプロセスがある。3軒以上のグループで活動するという条件もあるのでお隣とお向かいを巻き込んでの共同作業である。とはいえ自分たちだけではプランも作れない。この制度の良いところはガーデニングの専門家を派遣してくれるところだ。現地を見て、ここにはこういう植物とか、あっちにプランターか、ハンギングバスケットもいいんじゃないか等、色々とアドバイスをもらうことができる。
最初はプランなんてめんどくさい、と少しうんざりしていたのだが、計画してから園芸店に行くと、目的がはっきりしているので買いやすい。例えばラベンダーといっても濃い紫から白やピンクまで様々な色があり、雰囲気も違うのだ。
ベランダ前に培養土を入れてレンガで囲い、ラベンダー、ローズマリー、タイムなどのハーブ類を外から見えるように育てる。雑草だらけの門柱周りも一度掘り下げて腐葉土を入れる。何を植えても育たないな、とあきらめていたのだが、掘り返してみたら木の根が思った以上に広がっていた。根をとって、雑草を抜いて、土をふるい、肥料を入れたら植物が育ちそうな、ふかふかの土になった。今までこのプロセスを省いていきなり穴を掘って植えて、いや埋めていたのだから、植物に申し訳なかった。こんな場所無理と内心ご立腹だったに違いない。植物が寡黙で良かった。
いい土にしたらスイートピーがよく育つ。アズレウスという、深い青紫の品種で実に美しい。綺麗な花が咲くと手入れも楽しくなる。植物と向きあって、土に触れていると、ささくれた気持ちも落ち着く。植物や土いじりをするセラピーもあるそうだ。さらに植物の好きな方が綺麗ですね、珍しい種類ですね、と通りかかって声をかけてくれたりする。褒められるとやる気も出る。次はどこを手入れしようかと構想が広がる。いい循環である。
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
いのちのことば社
スーザン・ハント
「緑のまきば」
「聖霊とその働き」