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2023年7月号  №193 号 通巻877号
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「ローマ人への手紙研究」

第79課 キリスト者生活の実践的義務

=12:1~15:13=・・・30・・・

B キリスト者の市民的義務・・・16・・・ 

       13:5~7・・・15・

「為政者に対するキリスト者の正しい態度」・・7・・

 政治的不同意を唱えると言う改革長老教会の立場に対して、ローマ13:1~7が持つ意義を考えるに際して、避けなければならない第二の誤りは、この聖書の言葉は現代のキリスト者ではなくて、将来に実現されるべき理想的なキリスト教国家に適用されるべきものであるとする見解です。

 この見解を取る人たちの論は、パウロが神とキリストとを正しく認識していない不道徳な政治に服従せよなどと、キリスト者に命じるはずはないと言うものです。このローマ13:1~7は、明白に、政府への服従を命じているのですから、パウロの意味する所は、キリスト者は未来に実現するキリスト教的政府に服従すべきであるということに相違ないと主張します。

 私たちは既に以前に、このような解釈は不可能であることを第74課で指摘しました。パウロは「現在存在している権威」のことを語りました。ここの「上に立つ」「存在している」の原語(ウーサイ)は、現在分詞形であるであり、パウロはこの書簡を書いていた当時に存在していた権威以外を意味することは有り得ないことです。74課で学んだことをもう一度繰り返しますと、パウロがここで論じていることは、為政者の支配する権威のことでも、また邪悪な支配者への服従の正当な服従の限界のことでもなく、上に立つ為政者に服従することはキリスト者の義務であるという単純な原則なのです。

 為政者が邪悪な人物であれば、その政府を取り除いて、代わりにより良い政府を立てることは、神のご計画であるということも完全な真理です。キリスト者が為政者に対してしなければならない服従に明確な限界があることも全く真理です。しかし、パウロが教えていることは、現在、上に立っている為政者が、神の摂理の中に存続している限り、彼らに服従することが、キリスト者の義務であるという根底的な真理でもあります。

J.G.ヴォス著

    玉木  鎮訳(日本キリスト改革派教会引退教師)

 

 

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書籍紹介
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エネルギー技術の
 社会意思決定

日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
 定価(本体5200+税)
=推薦の言葉=
森田 朗
東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授

本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
 共著者・編者
鈴木達治郎
電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
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東京大学大学院人文社会系研究科教授
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富山大学経済学部経営法学科准教授
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馬場健司
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教会における女性のリーダーシップ
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント 
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
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「緑のまきば」
吉岡 繁著
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「あとがき」より
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…。近年になって、御霊の働きについて短時間で学ぶ傾向が一層強まっている。しかしその学びもおもに、クリスチャン生活における御霊の働きを分析するということに向けられている。つまり、再生と聖化に向けられていて、他の面における御霊の広範囲な働きが無視されている。本書はクリスチャン生活以外の面の聖霊について新しい聖書研究が必要なこと、こうした理由から書かれている。
定価 1500円
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「十戒と主の祈り」
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 「著者のことば」
…。神の言葉としての聖書の真理は、永遠に変わりませんが、変わり続ける複雑な時代の問題に対して聖書を適用するためには、聖書そのものの理解とともに、生活にかかわる問題として捉えてはじめて、それが可能になります。それを一冊にまとめてみました。
定価 1800円
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C.ジョン・ミラー著
鈴木英昭訳
キリスト者なら、誰もが伝道の大切さを知っている。しかし、実際は、その困難さに打ち負かされてしまっている。著者は改めて伝道の喜びを取り戻すために、私たちの内的欠陥を取り除き、具体的な対応策を信仰の成長と共に考えさせてくれます。個人で、グループのテキストにしてみませんか。
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著者の言葉
讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
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