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その愛のゆえに
=時々の記=
(140)
10月23日
昨日は丸一日、激しい雨に見舞われ、夜はもっと激しく降り続きました。避難勧告が出ていましたが家で待機。怖くて、何度も目が覚めました。山添村の各地で土砂災害が起こりました。中峰山では五ケ所山崩れが起きて、通行止めです。主人は何度も呼び出されて一日中、出かけていました。
今日一日は小学校もお休みのようでした。すぐに道路が復旧するとは思いませんので、しばらく、みなさんが不便な生活となります。先ほどからは断水です。水道の栓が土砂で埋まってしまったのかもしれません。冷蔵庫に入れてある非常時の飲み水を少しずつ大切にして使っています。このようなちょっとしたことでも、パニックを起こしてしまいそうになる愚かな者です。
リハビリに耐へむと眺む秋の空。
ラジオよりキリストを聞く白露の日。(キリストへの時間を聞いて。)
灯火親し英文学に取り組める。
秋灯や師ガリ版を切りにける。
山峡に忍ぶ暮らしや天高し。 馬場路哉
10月26日
10月に入って最も秋らしい今日、ジャーナル11月号が届けられました。
このように早く届けていただいたヤマト便さんに感謝します。「今月のことば」で、大切な三つのことを導いていただき、どのようなときにも、唯一の知恵深き神様にイエス・キリストによって、栄光が永遠より永遠にありますように。アーメン。このことを心に抱いて、一日一日歩んでまいりたいものです。
「美しい朝に」さんへ
共に過ごした愛ちゃんを天国へ送られて、どんなに悲しく、辛いことでしょう。それなのに、今月も多くの方を励ますために大切なご自分のことをしたためてくださって感謝いたします。愛ちゃんの様にとても優しい飼い主にかわいがってもらい、静かに眠るように天国へ旅立ったなんて、なんと幸せな愛ちゃんでしょう。私は今までに三匹の愛犬を天国へ送りました。どの犬も最後はとても苦しみました。ですから愛ちゃんの様に静かに安らかに天国へ旅立っていかれるのはとても珍しいことだと思うのです。きっと飼い主さんに全幅の信頼を持って、毎日過ごしていたのでしょう。しあわせ者の愛ちゃんですね。我が家の残っている愛犬たちも愛ちゃんの様に平安に天国へ旅立って行ってくれることを毎日祈っているのです。苦しんでいる姿はもう、見たくありませんから。
11月には、また主人の三重大病院行きの日がやってきます。
11月2日
今日の朝の冷え込みは12月を思わせるものでした。昼散歩をしていると、月ヶ瀬時代の生徒が、“こんにちは、お変わりありませんか”と明るく挨拶してくれました。電気料金の検針にまわっているとのこと。女の子ですのに、バイクに乗って村中を回っているというのです。担任をしたこともないのに、覚えてくれて挨拶を交わすことができて、何だか、とてもうれしい一日でした。
明日は、また山添村全村の文化祭と、食べ物店が催されます。小さな村ですが、みんなで力を合わせる団結力はすごいものがあります。
名古屋ではそのような催しはもうなくなっているのでしょうね。小さな村の小さな秋祭りに村の人たちは心躍らせているようです。私たちは、家で静かに過ごします。11月に入ると、急に夕暮れが早くなってきます。とても寂しい月ですね。私が生まれたのがこのようなさびしい月だったのかとしみじみと思いを巡らせています。いつも私の誕生日には父と母からのどちらかから、本を贈ってもらいました。一番最後に母からプレゼントされた本は水野源三さんの詩集でした。同じ信州の生まれの源三さんのことを母はとても共感を覚えたのでしょう。その詩集をまた今年も取り出して、源三さんの素晴らしい詩集に心洗われるのです。
11月4日
今日、綾ちゃんと一時間ほど、英語の勉強をしている間に金城の同級生から留守電が入っていました。さっそく、折り返し電話をいたしました。同窓生の近況を知らせてくれました。元気だった友が腎臓から肺へ転移し、今は脊髄までに広がって手術ができる状態ではないことを教えてくれました。病に侵されている友は、上野緑ヶ丘教会まで高校時代にクリスマス礼拝に来てくれたのです。その後、受洗に至ったと聞いています。関西に転勤になられ、奈良で会おうということになって高校を出てから25年振りに近鉄奈良駅で出会い、しばらく、お昼ご飯を共にしてお互いにまた元気で再開できる日を約束いたしました。
それ以来、ぷつんと途絶えたお交わり。忙しいのだろうと、思い込んでいましたら、いま杖を持たずには歩行ができないというのです。もう、そのような友が増え始めています。私も、目が悪くなっていると伝えたら、早く検査を受けるようにと厳しく言われました。お互いにとても心細い毎日を送っているのがよくわかりました。秋の夕暮今日は一層寂しさが増しています。友が癒されることを信じて祈っています。
11月10日
今朝も0度という寒さでした。でも午後からは気持ちよく晴れて、秋らしい一日となりました。「美しい朝に」さんの折り紙、お忙しい中とても繊細に作られてある素敵な折り紙をお送りいただいて心から感謝いたします。さっそく、部屋の壁に飾ろうと考えています。あまりの美しい作品の出来栄えに感動しております。「美しい朝に」さんはとても器用でいらっしゃるのですね。感激しています。創意工夫されてこのような見事な作品が仕上がるなんて。有難うございました。
いつものように八朔が黄緑色になってきました。しかも今年はとても大きく立派なのです。八朔の木を眺めているだけで、楽しくなってきます。またあの酸っぱい八朔を口にすることができるのでしょうか。そちらにばかり目をやっていると、ふと目の前の椿の花が大きな蕾を付けているのに気が付かなくて、あれ、今年は早く蕾が大きくなっているように思われて仕方ありません。椿は、梅が咲き終わったころに咲き始めるのですから。何だか、季節が異常なのかもしれませんが、庭の木がどんどん先取りしているのです。それを見ているとこちらまで面喰ってしまいます。
馬場暁美
「上野緑ヶ丘教会会員」
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
いのちのことば社
スーザン・ハント
「緑のまきば」
「聖霊とその働き」