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2023年7月号  №193 号 通巻877号
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第81課 キリスト者生活の実践的義務

=12:1~15:13=・・・34・・・

D 聖い生活を送るべきキリスト者の義務 ・・13:14・・

 「夜はふけ、日が近づいている・・・・」(13:12a)・・・2・・・

 それでは、聖書の歴史観とは何でしょうか。聖書によると、キリストが十字架にかけられて死を遂げられ、次に死人の中から甦られた時、世界の終わりが始まりました。それ以前の全てのことは、カルバリの十字架のための準備的ものでした。それ以降の全てのことは、永遠を迎えるために、この世の事柄を完結させることの一部に過ぎないのです。Ⅰペテロ1:19~20.へブル1:1~2、9:26、Ⅰコリント10:11と比較すると良いです。

 これらの聖句から、使徒たちや初代キリスト者たちは、神の日の数え方による終わりの日の中に生きていたということがわかります。私たちは今日は日常生活においてカレンダーの時によって生きています。しかし、もし私たちが聖書をよく理解しようとすれば、聖書の歴史観を把握して、神の時間の計り方を知らなくてはなりません。聖書の歴史観によると「万物の終わりが近づいている」(Ⅰペテロ4:7)のであって、キリストの再臨は近づき、彼は速やかに来られるのです。その理由は再臨は神のご計画における次の大きな贖いの出来事であるからです。更に、それは神の計画における最終の出来事であるとも言えるからです。それは、私たち一人一人の前方に巨大な軌跡として現れつつあり、それはこの世界歴史を実際に終止させるものなのです。

 

 歴史の黄昏なのです。長くてもの憂い、罪と苦しみと戦いの時代は、ほとんど終わろうとしています。私たちはあとどれくらいの時間が再臨の前に残されているのかは知りません。しかし、それは構わないことです。この世界は現在のコースを終わりなく続けるのではありません。それは終末へと急ぎつつあるのです。時間は永遠に終結し、働きは休息に、信仰は現実となり、闘争は勝利に帰着するのです。

 しかし、その終末はこの歴史の黄昏の彼方に、そして、その黄昏と長い長い夜は過ぎ去ろうとしています。新しい曙は近づきつつあります。それは永遠の曙であり、夜明けなのです。この世とこの世に属するものとは過ぎ去ろうとしており(Ⅰコリント7:31、Ⅰヨハネ2:17)、すべてのものが新しくされる永遠の世界が近づきつつあります。真摯なキリスト者はこの真理をしっかりと自覚して、日毎の生活を生きなくてはならないのです。「日が近づいている」ことを知っている者として生きなければならないのです。

 

 永遠の夜明けについて考えることは、私たちを消極的になりやすい一つの原因は、聖書の歴史観を把握することに失敗しているからです。多くのキリスト者たちが主の再臨に与かることを熱心に望む代わりに、自分の計画や構想を完成させるまで、それを先送りにしようとするのです。私たちは自分の重要な仕事が進行中であるとき、人間の歴史の終末が今来ないことを願うのです。しかし、そのような態度こそ聖書の歴史観とは真っ向から背走するものです。

 神の御思いは人間の思考に優っており、神の経綸は私たちの行動を越えています。私たちの計画の実施のために、私たちが神の贖いの出来事、すなわち、再臨や終末から、注視の目をそらすようになる時、私たちはもはや真の信仰的な態度ではなくなってくるし、また信仰によって歩んでいるとは言えないのです。神がしてくださる贖いの行為は、私たちの活動に優先するものです。私たちは自分たちの計画や働きを永遠の光に照らして行わなければならないのです。 永遠は絶対的に重要なのです。時間が相対的に重要であるに過ぎないのです。もし私たちが時間を永遠より重要であると見るならば、私たちはもはや聖書的な立場と聖書的な歴史観に立っているとは言えないのです。

J.G.ヴォス著

    玉木  鎮訳(日本キリスト改革派教会引退教師)

 

 

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書籍紹介
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エネルギー技術の
 社会意思決定

日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
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東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授

本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
 共著者・編者
鈴木達治郎
電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
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教会における女性のリーダーシップ
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
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おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
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 「著者のことば」
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讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
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