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その愛のゆえに
=時々の記=
(144)
2月20日
本当に久しぶりに犬たちの布団を干してあげました。ぺちゃんこだったお布団がふっくらしてきっと気持ちよく寝てくれると思います。夕方は小さなラジオ(手で持てるほどの小ささ)を持って歩くことにいたしました。犬たちと一緒なら楽しいのですが、一人で歩くのはちょっと寂しいので、ラジオを友達にしています。
すると、春を見つけることができました。馬酔木(アセビ)の花がとても愛くるしく咲き始めているのです。上を向いて咲く花ではなく下を向いて咲く花です。あまり目立ちませんが、そのような地味な花でも春を感じて、私たちにきれいな小さな花をつけてくれたので、何だかとてもうれしい気持ちにしてくれました。
2月28日
主人は俳句をいつもたくさんにジャーナルに載せていただいて、とても喜んでします。このようなご配慮に心から感謝いたします。読んでいただく方たちには申し訳ありませんが、感無量だと言って、また早速新しい俳句が出てきました。
ソテツの葉光を返す冬日かな。
疑へば復活の主現るる。
大空に広がる枝の冬芽かな。
蜘蛛の糸光をるなり日向ぼこ。
寒風旨きと思ふ山仕事。
なぞへなる日差し豊かな枯木山。 馬場路哉
3月5日
この山添村で、昨日、今年になって初めての鶯の鳴き声が聞かれました。まだぎこちなくて、けきょとか、ほーとか、途切れ途切れの鳴き声ですが、しっかり耳を澄まして聞いていると、確実に鶯の鳴き声です。自然界は一斉に春の装いです。庭の梅もあっという間にあちこちの枝から白い花を咲かせ始めています。よい香りを放ってくれています。
今朝はフキノトウを味噌汁に入れてほろ苦い春の味をしみじみ味わいました。
過ぎし日の梅偲ぶ漢詩なる。
涙もて種蒔くべしと年新た。
雪嶺に心洗ひて教会へ。
黒々と太き幹より梅含む。
寒中の空青きこと運動す。 馬場路哉
犬たちはすっかり足が弱ってしまいました。家の中でも立つことができません。それでも精いっぱいの姿に心打たれ、いとおしさを感じるのです。毎晩これが最後だと思って、あいさつを交わしています。
3月9日
このところ、お天気が急に変わります。春の嵐が吹いたりと大変ですが、あの寒い頃と比べると、どんなことでも感謝できるのです。あの寒さを乗り越えたのですから、頑張らなければと気持ちはそう思うのですが、体がなんだかしんどいよ~と言って思うように動くことができませんが。我が家の庭の梅が満開です。桜と違って華々しくはありません。それでも殺風景な庭を飾ってくれています。
お隣の紅梅が散歩の折にとてもあでやかに咲き誇っていました。犬たちは、一生懸命に頑張ったよ、と言わんばかりに私の方を見つめています。
“そうだね。本当にありがとう。一緒に過ごした17年3か月はとても楽しかったよ”と返事をしています。最後の最後まで命ある限り、精いっぱい生き抜こうとしている犬たちの姿に毎日心打たれています。
3月12に日
夕方の散歩では西日がいっぱい差し込む、土手に黄色いタンポポを見つけました。黄色の花はとても元気をもらいますね。昨日の礼拝ではミモザの花が生けられていました。小さな派手ではないのですが黄色の花を見るととても元気になります。冬と違って空の色もとてもきれいに澄み渡っています。
うれしい春が待ち遠しかったですね。
馬場暁美
「上野緑ヶ丘教会会員」
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
いのちのことば社
スーザン・ハント
「緑のまきば」
「聖霊とその働き」