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2023年7月号  №193 号 通巻877号
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「あなたに聖書を」

「キリスト教百話」・・・65・・・

問22 「救い」ということが「罪と死からの解放」を意味するものであることは分かりましたが死からの解放としての「復活」については、どうもよく理解できません。

答・・8・・

 わたくしが東京のある教会に出席していたある日のこと、一人の信徒の方が御自分の信仰についての話をしに来られた際、その話の中で「先日、数寄屋橋のところで、イエス様にお会いしました」と言われました。今なら「どんなお顔でしたか」とか「服装はどんなでしたか」など、もう少し話をふくらませるような質問をするところですが、その時は「そんな、イエス様が数寄屋橋あたりに来られるはずなんてあるものか」と思って、心の中で一笑に付していました。

 ところが、その後、わたしが牧師として赴任していた教会の信徒で、高齢で入院していた一女性が、危篤であることを聞いて見舞ったところ、「先生、私はさっきイエス様にお会いしました」と言われたものですから、「どんな風にですか」と聞きましたら、「ほら、あそこの白い壁のところです。あそこに現れて、にっこり笑ってくださったのですよ」という返事が返ってきました。

 同席しておられた家族の方には見えなかったそうですが、この話を聞いて、わたくしは「そうでしたか、それは良かったですね」と祝意を表しました。先述の人に対するような批判的な思いはありませんでした。死期を前にしている人に対してのことであったかも知れません。そういうことがあって、それから一時間も経たないうちに、その方は召されました。

 その後、そのほかにも、「イエス様にお会いした」とか、「イエス様が来てくださった」とか言う人の話を聞いたことがあります。その都度、わたくしは「それは良かったですね。わたしも一度お会いしたいものですね」みたいなことを言っています。

 それは、どういう形においてであろうと、キリストに出会うという体験をすることは、祝福されてよいことだと思いますし、キリストが、復活され、今も生きておられるからに外ならないと思うからです。

 こういうことを言いますと「それは幻想に過ぎないよ」と仰る方が少なからずおられることと思います。そう評されて「そうではない」と言えるような客観的根拠となるものは持ち合わせていません。しかし、「幻想に過ぎない」と言う批判も、そう言い切れる根拠があるか、と問われることと思います。つまるところ、「キリストの復活」ということは、信仰のことであって、その信仰によって生きた人がいたことや、そういう人の歩みは歴史的証言の対象とはなり得ても、信仰の内容そのものは史実としては客観化され得ないことであるからです。

   篠田 潔

(日本基督教団隠退教師・元「キリストへの時間」協力委員・ラジオ説教者)

 

<2018年5月のラジオ放送予定>  

5月 6日 久保田証一 (日本キリスト改革派尾張旭教会牧師)

  13日 久保田証一 (日本キリスト改革派尾張旭教会牧師)

20日 相馬 伸郎 (日本キリスト改革派名古屋岩の上教会牧師) 

  27日 相馬 伸郎 (日本キリスト改革派名古屋岩の上教会牧師)

          (放送開始1952年10月)

CBCラジオ「キリストへの時間」(1053KHZ

毎週日曜日朝6時30分~45分放送

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書籍紹介
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エネルギー技術の
 社会意思決定

日本評論社
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森田 朗
東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授

本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
 共著者・編者
鈴木達治郎
電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
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教会における女性のリーダーシップ
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント 
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
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 「著者のことば」
…。神の言葉としての聖書の真理は、永遠に変わりませんが、変わり続ける複雑な時代の問題に対して聖書を適用するためには、聖書そのものの理解とともに、生活にかかわる問題として捉えてはじめて、それが可能になります。それを一冊にまとめてみました。
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鈴木英昭訳
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おすすめ本

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ポーリン・マカルピン著
著者の言葉
讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
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