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その愛のゆえに
=時々の記=
(145)
3月14日
遠くから見ると土手の一部が薄紫色になっているのです。春の訪れを告げてくれる雑草でも、とても小さな可愛い花ですが土手の一部を埋め尽くして花盛りとなっていました。あまり可愛くてしばらくの間見入りました。そして糸株だけ手に持って帰り家のガラスの器に浮かべました。ちょっとしたごちそうですね。
急な気温の変化に対応しかねておりますがセーターなしで散歩に出かけることができるなんて、うれしい限りです。明日からは大きめの帽子が必要かなと思うほどに陽射しがきつく感じました。
3月15日
気温が上昇して少し動くだけで汗ばみます。とても気持ちがよい一日なので、本当に久しぶり、お布団を干しました。太陽のにおいがいっぱいで、ふっくらと軽くなりました。ようやくお布団を干す気分になりました。犬たちの布団も干しました。歩くことができない犬たちのために補助具を思いつきました。後ろ足が全く使えないので、後ろ足の前の胴体に手ぬぐいを二本つないで犬の胴体を固定してみました。前足で何とか歩くことができていますので、しっかり後ろ足を手ぬぐいで引き上げて、前足はリードで首輪を引っ張ってやると、ほんの数メートルですが、庭を歩くことができます。梅の香りや、沈丁花の香りを少しでも嗅がせてあげようとの、私の配慮です。数分間ですが、一日に三回ぐらいは外に出ることができるようになりました。最後まで飼い主として悔いが残らないように精いっぱいやれることはしたいのです。
3月20日
ツバメがこの雨と寒さにびっくりして、我が家の玄関から一歩も外に出ていません。日本へやってくるのが少し早すぎたとびっくりしているようです。明日もまた冷たい雨との予報です。寒さ暑さも彼岸までと言われていますから、そろそろ安定した暖かさが続くのでしょうか。
絶壁の梅林にある茶店かな。
頼山陽月ヶ瀬の梅読みにける。
笹鳴きや青きたかむら辺りより。
梅白し春か高きをトビ舞ひぬ。
十字架にこそ幸あれとイースター。 馬場路哉
4月4日
四月の明るい陽射しがいっぱいに家の玄関に入ってきます。
そのような中、一晩中、声を上げて苦しんだモモが先ほど、4月4日、午前9時30分に私の目の前で苦しみながら息を引き取りました。あまりにも苦しむので、“神様どうぞ、この苦しみを和らげてください”と祈りつつ、モモが好きだった庭の椿の花の下へ抱っこして連れて行ってあげたり、朝、起きてからモモが好きだったことを思い出して試みましたが、苦しいので、ただ、もがくだけでした。
私が台所の炊事場で後片付けをしていると急に静かになりました。振り返ると、モモが手を高く空に向けてあげているのです。可愛いい瞳をパッチリ開けています。体はまだ暖かいのですが、心音がありません。“モモの体を暖かいタオルできれいに拭いてあげました。そしてお花の柄がとても美しいタオルケットを体にかけてやると、先ほどまでの苦しみから解放されて、今まさに天国へ走って行っているようです。
本当に長い間、一緒に仲良く生活してきたので、モモには感謝の思いがいっぱいです。本当にありがとう。モモ・・・。賢いモモがいなくなったら、私は急に認知が入ってしまいそうなほど頼っていました。ありがとう。モモ。感謝しています。
4月5日
尊いお慰め、お励まし、ありがとうございます。昨日は夢中でしたが、一日経つと、またいつもいるところにいないモモの姿が思い出されます。悲しいですが、たくさんの良い思い出を作ってくれたことにありがとうとお礼を言っています。
モモの死を悼んで。
犬の死になぜ泣かされぬ春の夜。
苦しみて死にたる犬や花吹雪。
西行の夢果たす犬花散りぬ。
犬、17年椿の下に葬しけり。
幻の賢い犬や春の星。 馬場路哉
4月6日
桜の後には山つつじが清楚な中に、美しい青紫色でハットさせられました。春爛漫です。どこを歩いていても小さな花に出会います。今日は初夏に咲く真っ白いシャガイモの花が咲いているのを見つけました。暖かいので季節を間違えたかのようです。今日は山添村では入学式が小学校で行われています。初めての学校生活で子供たちは緊張しきった顔でバスに乗っていました。山添村で今年一年生になるのは20人もいないというのです。高齢化社会の見本のような村に住んでいる私です。
草萌や大地に張れる根の強し。
信徒たち、墓に集へば花吹雪。
梅と棕櫚、古木並びぬ過疎の村。
坂道に転がってをる落ち椿。
慰霊碑や花の吹雪ける川堤。 馬場路哉
明日は山添村の老人会の一日旅行だそうです。私たちは二人とも老人会には入っていませんので、そのようなお付き合いはありませんから、気楽です。隣り近所の付き合いだけでも大変な村ですから、削れるところは思い切って削っています。
馬場暁美
「上野緑ヶ丘教会会員」
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
いのちのことば社
スーザン・ハント
「緑のまきば」
「聖霊とその働き」