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世田谷通信(180)
猫草
次男は特別支援学校高等部3年生になり、卒業後の進路を考える時期である。障害がある故に大学や専門学校は選択肢にほぼなく企業就労か、作業所、或いは生活介護と言われる福祉施設へと進路を考えていく。企業はさておき、作業所と福祉施設ってほぼ一緒かと最初思っていた。でも違う。自治体によって呼び方は異なるが、いわゆる作業所は自力通所が基本、軽作業が中心で多少なりとも給料が貰える。福祉施設は送迎バスがあり、落ち着いた生活を支援することが目的。じゃあ全然違うかというと、そうでもない。要するに個々の施設によって雰囲気も内容も全然違う。運営する組織のカラーもあるし、集まった利用者どうしの個性に寄るところも大きい。ではどう判断すればいいのか。それは実際に行ってみるしかない。これに尽きる。
それは高校3年生が進路を考えるときと同じである。大学や企業と言っても千差万別なので、パンフレットを取り寄せ、ホームページをチェックし、オープンキャンパスに参加する。企業なら先輩に話を聞いてみたり、インターンシップで職場体験をするなど、色々な手段で情報を集めるだろう。そして最後は結局自分の目で見て判断するしかない。
高等部2、3年生は実習という形で1週間程度色々な施設に行って、体験学習を行う。3年生になると実習は進路に直結するので、受け入れ側も「来年4月からこの人が来たらどんな感じか」という目でみるし、こちらも「うちの子がここに入ったらどんな感じか」を探ることになる。
方針が決まったら利用希望というのを区に出す。入試や面接があるわけではないので、最終的な行き先は区の会議で決まる。こちらとしてできることは第3希望まで実習した中から施設を絞り込んでおく必要がある。もちろん定員はあるし、既存施設はどこも定員ぎりぎりという状況。新規施設は情報が少ない。どうなることやら、高校3年生。受験生のいる家庭の大変さも2年前に経験したので痛いほどわかるが、今回も先行きの不安と情報不足、不確定要素が多い。どちらも子どものよりよい将来のために最善を尽くすのは一緒だなあと思う。
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
いのちのことば社
スーザン・ハント
「緑のまきば」
「聖霊とその働き」