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『その愛のゆえに』
=時々の記=
(151)
9月22日
ようやく晴れ間が出てきましたが、蒸し暑いです。晴れ間も明日一日だけとか。萩の薄紫の花が目に美しく映ります。山の木々はまだ緑が濃く色づき始めてはいませんが、低い土手に咲いている花々はすっかり秋のモードに移り変わっています。
渓谷の、中天にあり、伊賀の月。
村役の改革話す夜長かな。
瀬入れるな小川の棚田稲の秋。
今日の日を声の限りにセミ鳴きぬ。
朝顔の淡きは夢の心地とも。 馬場路哉
9月28日
今日は総合検診の結果が出ました。近くの公民館でその結果を教えていただき、指導を受けました。今のところは異常なしでしたが、悪玉コレステロールが多いので、食事で脂っこいものを控えるようにと指摘されました。久しぶりにお会いする人たちはみな、苦労を重ねての表情です。皆さん、その苦労の中にあって、笑顔がこぼれていました。若いころに比べると、穏やかになっておられました。
すべてがゆっくりと動いていましたので、とても、落ち着きました。でも一抹の寂しさが残りました。今までのように検診の結果を聞きに来る人が多くはありません。私も、もし待たなければと思い、ジャーナルを持って行きましたが一ページも読み進む時間がなく、あっという間に終わってしまったのです。これが山添村の現実です。
10月1日
山に来て、幼児緑きれいてふ。
石垣や枝伸ばしたる百日紅。
教会に沸く賛美歌や天たかし
美しき花の移ろふ連田雨。
清らかな水路のありて豊の秋。 馬場路哉
主人たちは、今朝は、早くから、公民館の落ち葉掃除に出かけました。月に一度、高齢の男性たちがボランティアでお掃除をしてくれているのです。いつも必ず来てくださる方がおられないのでどうしたのかと尋ねると、体調を崩して入院されているとのこと。少ない集まりがますます寂しくなってしまったと言って帰ってきました。
さすがに10月です。山の木々はうす紅葉に移ろいでいます。コスモス畑のコスモスには何とも言えない秋色が感じられます。風に揺られているコスモスの委ね方にハッとさせられました。自身の思いや考えをすべて吹きはらってくれる風に任せてゆったりとして見えるのです。
10月8日
朝から主人はリハビリと言ってウォーキングに出かけました。今日は、汗もかくことなく、最後まで歩き続けられたと、ご機嫌でした。
木漏れ日の金色をなす秋入日。
にわかにも賑やかなりしクツワムシ。
空近く広ごる畑や蕎麦の花。
古寺を囲み梨園広ごりぬ。 馬場路哉
10月11日
秋の深まりを感じるようになってきました。お隣のハナミズキが薄赤く紅葉してきました。薄紫の野菊が可憐な花を咲かせている散歩道です。昨日、テレビから知ったことですが、人間は歩くことによって、脳細胞が活性化するというのです。一人で散歩をするのは寂しいですが、気持ちを新たに散歩を続けています。
大型の台風一過虹かかる。
カルバンの本を繙く夜長かな。
秋の滝澄んで響きぬ水源地。
山並みを離れて高し月明し。
朝まだき静けき祈りつづれさせ。 馬場路哉
昨日、年賀状の注文用紙が届きました。一年の過ぎ行く速さにただびっくりです。今年は犬たちとの別れが今もなお、寂しく感じます。なかなか吹っ切れない日を送っている私です。
馬場暁美
「上野緑ヶ丘教会会員」
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
いのちのことば社
スーザン・ハント
「緑のまきば」
「聖霊とその働き」