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2023年7月号  №193 号 通巻877号
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 『その愛のゆえに』

   =時々の記=

    (156)

220

 今朝洗濯物を干していると、北側の山から“ホーホケキョ”と鶯の鳴き声が聞こえました。一瞬耳を疑いました。今まで2月に鶯の鳴き声を聞いたことはありませんから。しばらくするとまた鳴き始めます。主人に声をかけて、二人でしばらく待ちました。またはっきりと大きな声で鶯が鳴き続け、きっと梅の花の蜜を求めているのかもしれません。朝からとてもほのぼのとしたひと時でした。

耕しや黒美しくならされぬ。

京へ出る御とぎ峠の薄霞。

船団の如進みける春の雲。

ぎらぎらと早やもゆるなり春入日。

雨粒とともに眺めし梅の花。     馬場路哉

221

 くもり空の一日。天気予報では晴れるとのことでしたので、たまっていた洗濯物をたくさん干しました。風が吹いていましたが一向に乾きません。仕方がないので必要なものだけ乾燥機に入れ、あとは部屋の中に入れてストーブの力を借りることにしました。

山仕事、帰りの道に風花す。

冴え返るオルガン強く秦しける。

雪嶺のふもとに母を見舞ひけり。

料峭の終わりを告ぐやトビの笛。

春の水岩間岩間に踊りける。     馬場路哉

主人が上野市の花屋さんで“紅梅”の鉢植えを買ってきてくれました。小さなちいさな花が二つ、三つついています。とても愛らしいものです。土に植え替えればきっと見事な木になるのでしょうが、しばらくは小さな鉢で楽しみます。春ですね。桜の開花予報が出ています。

3月3日

 2週間ぶりに礼拝に行ってきました。するとびっくりすることがありました。

山添村の若い青年が礼拝に先週からきておられるとのことです。ご挨拶に行くと、またびっくりです。息子の小学校、中学校の同級生です。キリスト教のことを学びたいと教会を訪ねたと思われました。神様の不思議なお導きにとても感謝いたしました。お母様とは音楽研究会で一緒に合唱したことがありますし、今は山添村の俳句会で主人とご一緒しています。息子にこのことを伝えても、あまり反応はありません。幼いころは一緒に日曜学校に行っていたのにと思うと残念で仕方ありません。神様のお導きと憐れみを祈るものです。

丘陵は貸農園や青木踏む。

店頭に小振り並びて桜鯛。

枝打つや谷の底ゐみ春の川。

雨上がり鶯のちょっと鳴く。

春疾風(はやて)伊賀の盆地を突っ走る。   馬場路哉

明日は雨だというのですが、友人を月ヶ瀬の梅を案内することにいたします。

運転には十分に気を付けて行ってきます。長い間勤めていた月ヶ瀬小学校の前も通り抜けます。もう誰も私を知る人はいないはすが、時々、覚えてくれている方がいて、大きな声で呼んでくれるのです。こちらも思い切り手を振って昔のように大きな声であいさつしています。懐かしいなあ・・・・。

35

昨日の雨の一日と違って、気持ちよく晴れ渡りました。遠くの山並みを見渡しますと、桜が芽吹き始めたように辺り一面、ピンク色に移っています。タンポポがあちこちで目立つようになりました。チューリップの芽がこの暖かさでぐんと大きくなったように感じます。

カラオケや“北国の春”持ち歌に。

伊賀焼に乗ってをるなり立ち雛。(たちいひな)

かんざしのように枝あり梅白し。

朝まだき仲空にあるおぼろ月。

廃寺跡谷間(たにあい)広く春日待つ。    馬場路哉

この頃の私たちは夜は昭和の懐かしい歌番組にはまっています。主人は誰が作詞した曲なのかを知ろうとしています。中でも主人のカラオケでの持ち歌は“北国の春”です。私はテレサテンの曲がとても好きです。もう平成も終わろうとしています。昭和が遠い昔になろうとしているのが寂しいですね。

312に日

 こちらは風がきつく吹き荒れています。杉の枝が狭い道にたくさん落ちています。花粉症で花がぐずぐずするはずだなと杉の枝の多さに驚いています。この地で生まれ育った主人は杉にもヒノキにもアレルギーが出ませんから、抗体ができているのでしょう。

青年の教会へ来ぬ春の雨。

三笠山焼かれて黒し塔の側。

卒業す新島譲を敬愛し。

復活を信ずるトマスイースター。

渕と瀬の広々とあり春日濃し。    馬場路哉

趣味の園芸を見ていますと、もう桜の花が咲き誇っている映像が映し出されています。桜は梅と違ってとても華やかです。地植えをすると大きくなるので鉢植えにするとよいと教えてもらいました。桜は奈良ではなんといっても吉野ですね。学校の社会見学で一度行ったのですが、とてもきれいなソメイヨシノに感動したのが思い出されます。

馬場暁美

「上野緑ヶ丘教会会員」 

写真・・・R・E・マカルピン夫妻と子女 於名古屋長塀町(1902年夏) 

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書籍紹介
    8858e3b6.jpg
エネルギー技術の
 社会意思決定

日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
 定価(本体5200+税)
=推薦の言葉=
森田 朗
東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授

本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
 共著者・編者
鈴木達治郎
電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
松本三和夫
東京大学大学院人文社会系研究科教授
青木一益
富山大学経済学部経営法学科准教授
上野貴弘
電力中央研究所社会経済研究所研究員
木村 宰
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
寿楽浩太
東京大学大学院学際情報学府博士課程
白取耕一郎
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程
西出拓生
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
馬場健司
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
本藤祐樹
横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
おすすめ本

      d6b7b262.jpg
教会における女性のリーダーシップ
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント 
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
217ff6fb.jpg 








「緑のまきば」
吉岡 繁著
(元神戸改革派神学校校長)
「あとがき」より
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定価 2000円 

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「聖霊とその働き」
エドウイン・H・パーマー著
鈴木英昭訳
「著者のことば」より
…。近年になって、御霊の働きについて短時間で学ぶ傾向が一層強まっている。しかしその学びもおもに、クリスチャン生活における御霊の働きを分析するということに向けられている。つまり、再生と聖化に向けられていて、他の面における御霊の広範囲な働きが無視されている。本書はクリスチャン生活以外の面の聖霊について新しい聖書研究が必要なこと、こうした理由から書かれている。
定価 1500円
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「十戒と主の祈り」
鈴木英昭著
 「著者のことば」
…。神の言葉としての聖書の真理は、永遠に変わりませんが、変わり続ける複雑な時代の問題に対して聖書を適用するためには、聖書そのものの理解とともに、生活にかかわる問題として捉えてはじめて、それが可能になります。それを一冊にまとめてみました。
定価 1800円
おすすめ本
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われらの教会と伝道
C.ジョン・ミラー著
鈴木英昭訳
キリスト者なら、誰もが伝道の大切さを知っている。しかし、実際は、その困難さに打ち負かされてしまっている。著者は改めて伝道の喜びを取り戻すために、私たちの内的欠陥を取り除き、具体的な対応策を信仰の成長と共に考えさせてくれます。個人で、グループのテキストにしてみませんか。
定価 1000円
おすすめ本

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さんびか物語
ポーリン・マカルピン著
著者の言葉
讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
定価 3000円

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