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世田谷通信(187)
猫草
4月スタート悪くない。と最近思うようになった。年度の切り替えの話だ。以前は世界的に9月スタートが当たり前なので、そちらにいつ合わせるんだろう、早くやれば良いのにと内心思っていた。
なぜ気持ちが変わったかというと、準備期間のことを考えるから。新学期の準備を年度末に慌ててやりたくないので、図書室の場合12月ぐらいから動き始める。2学期の蔵書点検や新着本受け入れなど大きな作業のめどがついたあたり。気候的にも寒いぐらいが本の移動などの作業には活動しやすい。
そう、9月なんてまだまだ暑いじゃないですか。仮にその時期に年度切り替えだと7,8月という猛暑の中、大型台風やゲリラ豪雨にひやひやしながら準備をすることになる。図書に雨は大敵、暑い盛りに本の移動だけでもうんざりなのに、梱包の手間が増える・・想像するだけで気持ちが萎える。
さて学校自体は3月後半まで現スタッフで在校生にきっちり向き合う必要がある。卒業、進級も大切なイベント。4月1日に発令、着任、始業式までの数日に1年間の方向性を決める業務がぎゅっと凝縮される。膨大な作業をこなして新年度を迎えなくてはならない。担任が決まり、役割分担、諸々の会議が5分、10分刻みで行われる。新任の先生方も初めましての挨拶もそこそこに、大量の文書、引き継ぎ、教科書を受取り、教室を整え、時間割を決め、職員室はさながら戦場のような慌ただしさ。
大規模校だからというのもあるのだろうが、新人もベテランも、男性も女性も、力仕事も含め、よく働くものだと感心する。物の移動ももちろん、印刷室もコピー機もフル稼働、山積みのコピー用紙がどんどん消費され、画用紙や文房具のストックも尽き、まあ1台ぐらい印刷機が故障する。
こんな殺気だった時に図書関係のことなどできたものではない。だから早めに印刷物は完了、来年度の準備をしておく必要があるわけだ。
そして子ども達を迎える。もちろん男性はネクタイ、女性はスーツ着用での始業式。和装の保護者もちらほら。温暖化で桜はとっくに終わっていて期待できそうにないが、まあ過ごしやすい季節ではある。
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
いのちのことば社
スーザン・ハント
「緑のまきば」
「聖霊とその働き」