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『その愛のゆえに』
=時々の記=
(157)
3月15日
奈良の東大寺のお水取りが終わると、関西に春がやってくるといわれています。甲子園の選抜高校野球も春を運んできます。仲良しのお散歩友達との時間が毎日少しずつ長くなってきています。始めは5分ほどでしたが、今は10分程に伸びてきています。坂道を3往復するので息が切れてきますが、体はポカポカしてきますから、とても気持ちがよいのです。歩きながら苦労したことを話し合って、励ましあっています。歩いていると、黄色のラッパ水仙がもう咲き始めました。黄色というのはとてもインパクトが強くて、春を感じさせてくれる色ですね。
木片の風蘭つりぬ店の春。
神野山(こうのやま)明るき池にぬなは生ふ。(山添村の標高が600メートルほどある山です) 馬場路哉
3月20日
暖かい一日となりました。お変わりありませんか?私は体調を崩して上野まで診てもらいに行きました。多くの人たちが待っていて、午後3時に入ったのに待つこと2時間あまり。丁寧に血液検査をしてくださいまして、その結果もすぐに教えていただいて、今のところはさほど心配する必要はないとのこと。ほっとして帰ってきましたが、どうも寒気が取れません。熱を測ってみると37,6度ありました。静かにして休みました。
おもむろに梅の花散り春惜しむ。
しもつけの針のごとくに芽吹きをり。
風力の発電並び春はやて。
麦青しモクモクファーム近づきて。
裏道におきの如なる落ち椿。 馬場路哉
3月24日
今朝は熱が下がっていたのでいつものように台所に立つことができました。もう何が起きても不思議ではない年齢ですから、覚悟はしています。そして診察室の前では神様もう少し生かしてください、とお祈りしてしまいました。主治医の先生曰はく。肝機能が弱っているようなので薬で治す必要があるとのこと。お薬手帳に何やらたくさんの名前が張られました。
光たる畦とはなりぬ春の泥。
穏やかや葛城、金剛春霞。
遥かなる吉野の嶺に春の雪。
黄梅の星のようにて散ってをり。
石垣の馬酔木の白き夜明けなる。 馬場路哉
3月29日
いよいよ、主人も後期高齢者です。役場からその書類が届きました。13年前の大病から今まで支えられて、生かされてきましたことに心から感謝いたします。大病でしたから、3か月が節目でした。ハラハラドキドキしながらの検査結果を待ちました。半年後に再発。放射線治療による影響で骨がもろくなったのでしょう。退院してきた途端、骨折です。三重大学病院での入院病棟があまりにも急なことで空きがなく、自宅でギブスをはめないまま車いすを使うことができずに不便な生活を強いられての3か月。
13年たった今。主治医の先生は転勤され、また病院はリニューアルされましたが、当時を思い出すこの頃です。神様の憐れみと恵みによってここまで生かされたことに改めて感謝した一日でした。
誕生の今年も梅の満開に。(主人は3月29日が誕生日です)
骨折の癒えて媼の耕しぬ。
荒畑にて摘みにけるフキノトウ。
高台に望みぬ伊賀の春ともし。
さえずりの一声山の朝餉かな。 馬場路哉
我が家では息子が新元号がどのようなものに改まるかと話しかけてきます。
中国からの古典からのはずだとか、スマホを見ながらその日を楽しみにしているようです。お散歩友達はまだ同じ平成でよいと言い張ります。10人10色と言いますが、いろんな考えを皆持っているのですね。
4月6日
春爛漫の一日です。こちらは桜も満開になりました。薄いピンクの花びらが愛らしくて見入ってしまいます。桜の命は短いのですが、だからこそ一層今のうちに満喫しておかないとという気持ちになります。
過疎の村光放つは花ミモザ。
ま輝く朝の空に初ツバメ。
おぼろ月永久の命はあると聞く。
水色を着るリハビリに春日濃し。
オキツモの名張の川の桜かな。 馬場路哉
今を大切に生きている桜の花に感謝しながら散歩しています。
4月8日
統一選挙が終わり、選挙カーが鳴り響かなくなり、とても静かになりました。
奈良県は古い県ですから、やはり高齢者でも自民党が圧勝いたしました。
主人は久しぶりにリハビリを兼ねてウォーキング仲間と山添村を散策に出かけました。気分転換、というか、リフレッシュを兼ねているようです。子供と同じで、前の日から持ち物を準備してうれしそうに出かけました。少し風がきついので大変でしょうが。
父の里笠取山に風光る。(主人の父は大山田村からきてくれました。)
麦青し信楽の山麓なる。
つくばひの一寸光るは薄氷。
暁の薄紅に冴え返る。 馬場路哉
昨日は第一週でしたので、主の日の礼拝に出て、聖餐の礼典にあずかることができました。イエス様の流された血潮、裂かれた肉を葡萄酒とパンをもって思いを新たにいたしました。心から感謝しました。
4月18日
卯の花の匂う垣根にホトトギス早も来鳴きて”の歌詞にあるように、初夏の陽気です。まだホトトギスの鳴き声は聞こえませんが、でも、気温は高くなり、空を見上げると雲一つない青空です。寒いといっていた昨日までとは一変です。
これでは高齢者や弱い方たちは、とても気候になじむことができませんね。
四季があり、ゆっくり移り変わっていた日本の気候が変わりつつあり、激しく、急変です。
主人に上野でお花を買ってきてもらいました。なんとアジサイの花の鉢植えです。我が家の庭のアジサイはまだ新芽を出し始めたばかりですのに、店先には満開のアジサイの鉢植えが並んでいるのですね。少し早いアジサイの花ですが、うれしいです。大切に育てて、また庭に植え替えて楽しみます。犬たちがいなくなった我が家はお花が大事なお友達となっています。
馬場暁美
「上野緑ヶ丘教会会員」
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
いのちのことば社
スーザン・ハント
「緑のまきば」
「聖霊とその働き」