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2023年7月号  №193 号 通巻877号
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  今月のことば

 

それからすぐ、イエスは自分で群衆を解散させておられる間に、しいて弟子たちを船に乗り込ませ、向こう岸のベッサイダへ先におやりになった。

           =マルコ6:45=

 

ニュースでは元号の変更に伴う経済効果が云々されています。その前はその名称が万葉集からであることで、本の売れ行きが話題になりました。動機はどうであれ、関心を持って古典に心を向けるなら、これも感謝なことではないかと思いました。

 

イエス様の奇跡によって、食料の問題を解決した人々は、イエス様を王にしようと望みました。弟子たちもまた、前途に明るい未来を見たのでした。弟子たちや民衆には、イエス様に従うことは、経済的にも引き合うことを、人々がわかってくれる日は近いかと思われたのです。飢えや乾きを解決することは、とても大切なことであることは事実です。

 

しかし、イエス様に対するこのような関心事から、人々を救わなければなりませんでした。そこで弟子たちを嵐の夜の闇の中へと送り出したのです。

 

ある時代、どこの国でもキリスト教会の役員になることは、社会的信頼の証であり、経済的な利益があるという考えを信者が持ち始めると、危険は近いのです。「きよくあることはすべてに有益である」と言うことは真実です。しかし、もし、経済的利得が、キリスト教的徳の報酬であると考えるならば、それは大きな間違いをしています。そしてもし、神の祝福をそのようなものと誤解するなら、イエス様は今でも、その愛する者たちを、その最も好ましくない道へと送り出すことがお出来になるのです。

 

イエス様は、困難と貧困の中に人々が苦労しているのを見ることを好まれません。またキリスト者であることで、物質や富を所有するよりも、口では言えないほどに、はるかに偉大であることを教えたいと望まれます。

 

苦しく貧しい時代は、多くの悲劇や争いを生み出しました。そのために、知恵を出し合い、支え合い、抜け出す努力もまた私たちは行って来たのも事実です。同時に、信仰をいただいた者は、信仰と忍耐と祈りと希望を得ているのです。失うことよりも与えることを学び、支え合い励まし合うことを望み、日々の生活の中でそれを体現することを学ぶのです。

嵐の中で弟子たちは何を見たでしょうか。イエス様が舟に乗って来られ、海が静かになった時、イエス様とは何者なのかを改めて知ったのです。

冒頭の聖句は、630節から52節の一部分です。お手元に聖書をお持ちなら、この個所を是非お読みいただきたいと願っています。

「神の国は飲食ではなく、義と平和と、聖霊における喜びである」からです。

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書籍紹介
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エネルギー技術の
 社会意思決定

日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
 定価(本体5200+税)
=推薦の言葉=
森田 朗
東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授

本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
 共著者・編者
鈴木達治郎
電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
松本三和夫
東京大学大学院人文社会系研究科教授
青木一益
富山大学経済学部経営法学科准教授
上野貴弘
電力中央研究所社会経済研究所研究員
木村 宰
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
寿楽浩太
東京大学大学院学際情報学府博士課程
白取耕一郎
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程
西出拓生
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
馬場健司
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
本藤祐樹
横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
おすすめ本

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教会における女性のリーダーシップ
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント 
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
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「緑のまきば」
吉岡 繁著
(元神戸改革派神学校校長)
「あとがき」より
…。学徒出陣、友人の死、…。それが私のその後の人生の出発点であり、常に立ち帰るべき原点ということでしょう。…。生涯求道者と自称しています。ここで取り上げた問題の多くは、家での対話から生まれたものです。家では勿論日常茶飯事からいろいろのレベルの会話がありますが夫婦が最も熱くなって論じ合う会話の一端がここに反映されています。
定価 2000円 

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「聖霊とその働き」
エドウイン・H・パーマー著
鈴木英昭訳
「著者のことば」より
…。近年になって、御霊の働きについて短時間で学ぶ傾向が一層強まっている。しかしその学びもおもに、クリスチャン生活における御霊の働きを分析するということに向けられている。つまり、再生と聖化に向けられていて、他の面における御霊の広範囲な働きが無視されている。本書はクリスチャン生活以外の面の聖霊について新しい聖書研究が必要なこと、こうした理由から書かれている。
定価 1500円
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「十戒と主の祈り」
鈴木英昭著
 「著者のことば」
…。神の言葉としての聖書の真理は、永遠に変わりませんが、変わり続ける複雑な時代の問題に対して聖書を適用するためには、聖書そのものの理解とともに、生活にかかわる問題として捉えてはじめて、それが可能になります。それを一冊にまとめてみました。
定価 1800円
おすすめ本
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われらの教会と伝道
C.ジョン・ミラー著
鈴木英昭訳
キリスト者なら、誰もが伝道の大切さを知っている。しかし、実際は、その困難さに打ち負かされてしまっている。著者は改めて伝道の喜びを取り戻すために、私たちの内的欠陥を取り除き、具体的な対応策を信仰の成長と共に考えさせてくれます。個人で、グループのテキストにしてみませんか。
定価 1000円
おすすめ本

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さんびか物語
ポーリン・マカルピン著
著者の言葉
讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
定価 3000円

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