2023年7月号
№193
号
通巻877号
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契約の継承」(51)
第7章 キリスト教教育のための方策
神の契約にそって生き、そして教える
神学的な一貫性と組み立ての調和(1)
もし私たちが誠実な心をもって、神の意志の全体を教えようとするのであれば、
神学的一貫性が不可欠です。神学の基礎と展望がないとき、奉仕の働きはあっという間にイベントや駆り立てられたプロジェクトとなってしまいます。イベントやプロジェクトでは人々のエネルギーを長期間維持しません。キリストの勝利と契約は神学的な誠実さを与え、神の民から永続的な献身の思いを引き出します。
もし私たちが英知に満ちた手で神の意志の全体を教えようとしているのであれば、神学の基礎と展望の構造的な調和が不可欠です。キリストの勝利と契約はすべての私たちの計画とその実行において、最も優れた価値あるものです。キリストの勝利と契約は神の超越性を気づかせるので、畏敬と驚異の感覚を引き起こさせます。
わたしはこの章を飛行機の中で書いていました。隣にいた若い男の人がわたしの腕をトントンと叩いて、「美しいですね」と言われて、はじめて眼下の景色に気がつきました。彼はその眺めを指差しました。彼の声に、子どものような驚きぶりを感じて、わたしは彼に飛行機に乗ったのはじめてかどうかを聞きました。空高く飛んでいるときに、私たちは神の世界観について話し始めたのです。彼は専門教育課程で卒業準備している大学四年生であることがわかりました。また、クリスチャンであることも解りました。わたしは仕事に熱中していたため、もう少しで見過ごすところだった美しい光景に気づかせてくれた彼に感謝しました。この驚きと畏れの感覚を持ち続けるためには、心が高揚しなければならないのです。
祈りの人々は心を高く揚げ…神のみ前に生き…神の輝きに浴し…神のご存在を映し出します。英知に満ちた手とまったき心が祈りの場所に相応しいのです。ヨシャファトは高揚しました。彼が学んだことは、奉仕の働きを補強するという教えです。
讃美せよ。畏れるな。(1)
歴代誌下18章で、ヨシャファトは人の目線による作戦に頼りました。彼は預言者の警告を拒んで、独自に行動し、アハブと同盟関係を結び、かろうじて死を免れました。明らかに、彼は、私たちみなが知っていなければならない教えを学びました。
「これが主の言葉である…『武力によらず、権力によらず、ただわが霊によって』と
万軍の主は言われる」(ゼカリヤ4・6)。歴代誌下20章ではヨシャファトは新しい高さに登りました。神に信頼をおいて契約の共同体の一部として行動しました。
ヨシャファトは大軍が攻めて来ていることを告げられた時、恐れてはいましたが、今回は軍事力による恐れを、人の目線による見方で見ませんでした。また単独で行動することもしませんでした。
ヨシャパテは恐れて、ただひたすら主に求め、ユダ全国に断食を布告した。
ユダの人々は集まって来て、主の助けを求めた。すなわち、ユダのすべての
町々から人々が出て来て、主を求めた。
歴代誌下20・3~4
これは、契約に基づいた集会でした。
ユダの人々は全員主の前に立っていた。彼らの幼子たち、妻たち、子どもたち
も共にいた。
歴代誌下20・13
ヨシャファトは契約に忠実な神に祈りました。これは聖書のなかでも最も偉大な祈りの一つです。
ヨシャパテは、主の宮にある新しい庭の前で、ユダとエルサレムの集団
の中に立って、言った。
「私たちの父祖の神、主よ。あなたは天におられる神であり、また、あな
たはすべての異邦の王国を支配なさる方ではありませんか。あなたの御手に
は力があり、勢いがあります。だれも、あなたと対抗してもちこたえうる者
はありません。 私たちの神よ。あなたはこの地の住民をあなたの民イスラ
エルの前から追い払い、これをとこしえにあなたの友アブラハムのすえに
賜わったのではありませんか。 彼らはそこに住み、あなたのため、御名の
ために、そこに聖所を建てて言いました。 『もし、剣、さばき、疫病、き
きんなどのわざわいが私たちに襲うようなことがあれば、私たちはこの宮の
前、すなわち、あなたの御前に立って――あなたの御名はこの宮にあるから
です。――私たちの苦難の中から、あなたに呼ばわります。そのときには、
あなたは聞いてお救いくださいます。』
ところが今、アモン人とモアブ人、およびセイル山の人々をご覧ください。
この者たちは、イスラエルがエジプトの地を出て来たとき、イスラエルがそ
こに侵入することをあなたがお許しにならなかった者たちです。事実、イス
ラエルは彼らから離れ去り、これを根絶やしにすることはしませんでした。
ご覧ください。彼らが私たちにしようとしていることを。彼らは、あなたが
私たちに得させてくださったあなたの所有地から私たちを追い払おうとして
来ました。私たちの神よ。あなたは彼らをさばいてくださらないのですか。
私たちに立ち向かって来たこのおびただしい大軍に当たる力は、私たちには
ありません。私たちとしては、どうすればよいかわかりません。ただ、あな
たに私たちの目を注ぐのみです。」
歴代誌下20・5~12
スーザン・ハント著
WIC委員会訳
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緑を大切に!
書籍紹介
エネルギー技術の
社会意思決定
日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
定価(本体5200+税)
=推薦の言葉=
森田 朗
東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授
「本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
共著者・編者
鈴木達治郎
(財)電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
松本三和夫
東京大学大学院人文社会系研究科教授
青木一益
富山大学経済学部経営法学科准教授
上野貴弘
(財)電力中央研究所社会経済研究所研究員
木村 宰
(財)電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
寿楽浩太
東京大学大学院学際情報学府博士課程
白取耕一郎
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程
西出拓生
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
馬場健司
(財)電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
本藤祐樹
横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
おすすめ本
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント
スーザン・ハント
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
「緑のまきば」
吉岡 繁著
(元神戸改革派神学校校長)
「あとがき」より
…。学徒出陣、友人の死、…。それが私のその後の人生の出発点であり、常に立ち帰るべき原点ということでしょう。…。生涯求道者と自称しています。ここで取り上げた問題の多くは、家での対話から生まれたものです。家では勿論日常茶飯事からいろいろのレベルの会話がありますが夫婦が最も熱くなって論じ合う会話の一端がここに反映されています。
「聖霊とその働き」
エドウイン・H・パーマー著
鈴木英昭訳
「著者のことば」より
…。近年になって、御霊の働きについて短時間で学ぶ傾向が一層強まっている。しかしその学びもおもに、クリスチャン生活における御霊の働きを分析するということに向けられている。つまり、再生と聖化に向けられていて、他の面における御霊の広範囲な働きが無視されている。本書はクリスチャン生活以外の面の聖霊について新しい聖書研究が必要なこと、こうした理由から書かれている。
定価 1500円
鈴木英昭著
「著者のことば」
…。神の言葉としての聖書の真理は、永遠に変わりませんが、変わり続ける複雑な時代の問題に対して聖書を適用するためには、聖書そのものの理解とともに、生活にかかわる問題として捉えてはじめて、それが可能になります。それを一冊にまとめてみました。
定価 1800円
おすすめ本
C.ジョン・ミラー著
鈴木英昭訳
キリスト者なら、誰もが伝道の大切さを知っている。しかし、実際は、その困難さに打ち負かされてしまっている。著者は改めて伝道の喜びを取り戻すために、私たちの内的欠陥を取り除き、具体的な対応策を信仰の成長と共に考えさせてくれます。個人で、グループのテキストにしてみませんか。
定価 1000円
おすすめ本
ポーリン・マカルピン著
著者の言葉
讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
定価 3000円