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2023年7月号  №193 号 通巻877号
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 「今月のことば」

 

彼女は「どうぞ、わたしに、刈る人たちのあとについて、束のあいだで、落穂を拾い集めさせてください」と言いました。そして彼女は朝早くきて、今まで働いて、少しのあいだも休みませんでした。

             =ルツ2:7=

 

ルツの物語は、時代こそ違っていても私たちに多くのことを教え、考えさせてくれます。どうぞ、もしお手元に聖書をお持ちなら、旧約聖書のルツ記をお読みください。今日的な問題への答えとして示唆に富んだ何かを得ることでしょう。

 

ルツという婦人から敢えて二つのことを考えてみたいと思いました。

一つの立派なことは、彼女は自分のことを忘れ、年老いた姑に愛と尊敬をもって忠実に仕えたことです。姑を愛して、自分の生まれ故郷を離れて、知らない人々の中で暮らしました。この点で、異教徒であるルツは、キリスト者の名を負う者よりも、広い心と、素直な性質の持ち主でした。

何時の時代でも、若い人は老人を軽蔑したり、無視する傾向にあります、神様から示されている十戒の第4戒は「父と母とを敬いなさい」「白髪の人を尊敬しなさい」「やもめを大切にしなさい」など、聖書の中には、たくさん示されていますが、それは、そうでなかったということの証しです。

ある者は自分の両親を忘れてしまうこともあります。きれいな老人施設、高額な費用を支払う子供はいても、ほとんど訪ねてくることのない現実に、親子の絆・愛情の希薄さを感じ、自分の気持ちを見ると言われていました。

老人たちに対して真実な心を持ち、何時でも助ける心を持ち合わせる人になりたい者です。老人ばかりでないことは明白です。

 

もう一つのルツの素晴らしさは、他の人が放置していた、麦の穂を、忍耐強く、一つ一つ拾う心にあります。豊かさとは何でしょうか。ルツの行為は、自分と年老いた姑の生活を支えました。今日的でないとか、女性差別とか言われる人もおられますが、旧約聖書の箴言31章10節から31節には、「有能な妻」という小見出しで書かれているところがあります。

ルツの行為が、称賛されるのは、その置かれていた過酷さ、労働の厳しさを残酷なまでに示しています。これは男女を超えた今日的な出来事でもあるからです。

夜明けから夕方遅くまで、背を曲げ、一つ一つの麦の穂に手を伸ばして休むことなく、今日の糧のために拾い集める姿は、子供を養い育てる母親の姿でもありましょう。落穂拾いで得る糧は僅かです。そうしなければ生きられなかったのです。

自分の身の回りを振り返って見ませんか。

テレビコマーシャルに「助け合い」は「助け愛」とありました。

ジャン・フランソア・ミレ(18141875)の名画の一つと言われています「落穂ひろい」は、ミレのその当時の農村風景ですが、ルツの姿を重ね合わせさせるものがあります。

 

 

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エネルギー技術の
 社会意思決定

日本評論社
ISBN978-4-535-55538-9
 定価(本体5200+税)
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森田 朗
東京大学公共政策大学院長、法学政治学研究科・法学部教授

本書は、科学技術と公共政策という新しい研究分野を目指す人たちにまずお薦めしたい。豊富な事例研究は大変読み応えがあり、またそれぞれの事例が個性豊かに分析されている点も興味深い。一方で、学術的な分析枠組みもしっかりしており、著者たちの熱意がよみとれる。エネルギー技術という公共性の高い技術をめぐる社会意思決定は、本書の言うように、公共政策にとっても大きなチャレンジである。現実に、公共政策の意思決定に携わる政府や地方自治体のかたがたにも是非一読をお薦めしたい。」
 共著者・編者
鈴木達治郎
電力中央研究所社会経済研究所研究参事。東京大学公共政策大学院客員教授
城山英明
東京大学大学院法学政治学研究科教授
松本三和夫
東京大学大学院人文社会系研究科教授
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富山大学経済学部経営法学科准教授
上野貴弘
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木村 宰
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
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東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
馬場健司
電力中央研究所社会経済研究所主任研究員
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教会における女性のリーダーシップ
スーザン・ハント
ペギー・ハチソン 共著
発行所 つのぶえ社
発 売 つのぶえ社
いのちのことば社
SBN4-264-01910-9 COO16
定価(本体1300円+税)
本書は、クリスチャンの女性が、教会において担うべき任務のために、自分たちの能力をどう自己理解し、焦点を合わせるべきかということについて記したものです。また、本書は、男性の指導的地位を正当化することや教会内の権威に関係する職務に女性を任職する問題について述べたものではありません。むしろわたしたちは、男性の指導的地位が受け入れられている教会のなかで、女性はどのような機能を果たすかという問題を創造的に検討したいと願っています。また、リーダーは後継者―つまりグループのゴールを分かち合える人々―を生み出すことが出来るかどうかによって、その成否が決まります。そういう意味で、リーダーとは助け手です。
スーザン・ハント 
おすすめ本
「つのぶえ社出版の本の紹介」
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 「著者のことば」
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鈴木英昭訳
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おすすめ本

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讃美歌はクリスチャンにとって、1つの大きな宝物といえます。教会で神様を礼拝する時にも、家庭礼拝の時にも、友との親しい交わりの時にも、そして、悲しい時、うれしい時などに讃美歌が歌える特権は、本当に素晴しいことでございます。しかし、讃美歌の本当のメッセージを知るためには、主イエス・キリストと父なる神様への信仰、み霊なる神様への信頼が必要であります。また、作曲者の願い、讃美歌の歌詞の背景にあるもの、その土台である神様のみ言葉の聖書に触れ、教えられることも大切であります。ここには皆様が広く愛唱されている50曲を選びました。
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