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『その愛のゆえに』
=時々の記=
(162)
8月26日
1、2度低くなったので、虫たちは秋を感じたのでしょうか。昨晩から虫たちがにぎやかに鳴き始めました。私にわかるのはコオロギ、とクツワムシ、それにすいっちょんぐらいです。鈴虫は残念ながら聞くことはできません。鈴虫はとても大切に虫かごに入れて育てなければ声を出すまでは成長しないといわれています。最近ではコオロギも鳴き声が小さくなってきています。静かな田舎の夜を元気づけてくれています。
世田谷通信さんの課題図書に関してのコラムは多くの子どもたちが課題図書の話になるとうんざりしていたのを思い出しています。
主人はめまいがなかなか良くならずに困っています。それでもリハビリには出かけましたが、いつもよりも早い目に切り上げて帰ってきました。車の運転はとても危険に思いますので、これからは運転の下手な私が上野までいかなければなりません。
おしゃれなるカミキリムシに出会ひける。
崩れても続きピンクのバラ咲きぬ。
鈴鹿峰に育ちてをりぬ雲の峰。
電線にたむろしてをる帰燕かな。
ヒグラシや夜の明けぬるを喜びて。 馬場路哉
8月29日
昨夜はとても激しい雨が降り続きました。恐ろしいほどの雨でした。今朝からも一日大雨という予報でしたので上野までいくのが心配でしたが、何とか二日目の検査に出かけることができました。
主人は13年前三重大学病院で心電図を調べていただいたときに、“あなたの心臓が弱いので、抗がん剤治療はできません”と言われたのを思い出したようで、先生にその旨を伝えていました。抗がん剤が効かない、がん患者のために三重大学の先生方からはその治療法にあたって何度も検討会をしてくださったというのです。手術と放射線治療でやってみましょうと。ところが腫瘍があまりにも大きすぎて骨をかなり削らないと取り除くことができなかったのです。その骨の代わりにチタンを埋めてもたせているのです。そんな体で13年も生かしていただいて、今は本当にただ最善を尽くして治療に励みますが、その裏では神様のみ旨にお任せしますという思いが私たちにはあります。これからの一日一日がとても貴重なものになると思って生きます。
8月30日
今日から24時間測定の「ホルダー心電図検査」に入ります。明日、また上野まで行きます。こうしてきちんと診ていただいてできるだけのことをするという考え方は大切ですね。今日は行きだけ主人がゆっくりと運転してくれました。帰りは私の運転です。二人三脚で歩んでいます。
8月31日
24時間の血圧測定が終わりました。体から検査器具を取り外してもらい、今夜はお風呂に入ることができます。4日間、上野まで車で無事に往復できてほっとしています。
休憩し動悸を鎮め登高す。
鍼灸師なる同級生の墓参り。
伊賀の村門に続ける青田かな。
時折にまぶしさを覚ゆ残暑かな。 馬場路哉
今度は9月13日です。その日に結果が出て、心臓や脳のMRIの結果についての説明があります。
9月2日
9月がスタートしました。残暑が厳しいです。
秋暑し目まいおぼゆることありぬ。
墓地の草刈りに一度の里帰り。
嬰児の畳で遊ぶ残暑かな。
夕方に崩れて行きぬ雲の嶺。
高らかに滝の響ける棚田かな。
最近、夏の疲れが出始めてきました。
ヒグラシや夜明けの時を教えられ。
大いなる扇に似たる棕櫚茂る。
ぶら下がるホウの果実や風涼し。
石塔や捲くこととなる除草剤 馬場路哉
9月10日
お隣の90歳になる方と路でお話ししました。“暑いですね、まるで真夏ですね”“真夏以上やね”と返ってきました。秋らしくなるのは一体いつなのでしょう。萩の花も今日見ると疲れたように枯れていました。コスモスが秋風に揺れ始めると空気も澄んでくるのでしょうか。そのような日を待っています。
暑さ負け教会しばし休まむと。
ヒグラシも朝の空気も清澄に。
朝顔や淡きピンクの揃ひたる。
家の跡のうぜんの花伸びにけり。
電線に数多の帰燕止まりをる。 馬場路哉
主人は目まいが少し落ち着いてきたのか、13日の検査をキャンセルしました。
二つの検査もクリアしながら、最後の検査をやめてしまうとは、どういう心境なのでしょう。それなりに考えがあることでしょう。私は一切意見をしません。
馬場暁美
「上野緑ヶ丘教会会員」
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
いのちのことば社
スーザン・ハント
「緑のまきば」
「聖霊とその働き」