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『その愛のゆえに』
=時々の記=
(164)
10月17日
“真っ赤だな、真っ赤だな、つたの葉っぱもまっかだなあ。もみじの葉っぱも真っかだな”と口ずさみながら梅の枝にくっついている烏瓜の激しい赤さに目をやっています。
屋敷跡、シオンの株の太りけり。
カラスの子育ちをるらし良く鳴きぬ。
聖霊を聞かむとすなり秋の声。
秋の川二三人いて竿伸ばす。 馬場路哉
10月23日
秋晴れです。トンボが行きかい、トンビが空高く円を描いて飛んでいます。
久しぶりに気持ちの良いお天気です。
先ほど、診療所で定期健診をしていただきました。動脈硬化を起こしやすいので、お薬をいただいて帰ってきました。もう71歳になろうとしています。気持ちだけでも若く持って、神様とともに歩んでいることに感謝いたします。
月待つややがて光りぬ木立の間。
旧友とは電話のみなり秋の暮れ。
主イエスに帰依強まりぬ秋の果て。
診察を耐えて待つなり暮れの秋。
このブドウまこと良き木の実りなり。 馬場路哉
昨夜からお祭りの練習が始まったようです。笛の音や太鼓が寂しい山添村をにぎやかにしてくれているのです。村の人たちはそこいらをきれいに草を刈って整えて準備をしています。
10月31日
村で一番大きな銀杏の木が黄色く色づいて、秋の訪れの速さを知らせています。
これからが、美しい紅葉の季節です。楓の葉っぱ、烏瓜、南天の葉っぱ、ハナミズキなど、散歩の往復を色づいて葉っぱが後押ししてくれます。今の朝は6時30分を過ぎても、まだうす暗いのです。夕方はもう5時過ぎには暮れてきますから、一日がとても短く感じるのです。
山峡の朝を渡りてうろこ雲。
山の秋オリオンその他被ひけり。
日の陰や藪に固まる烏瓜。
ススキの穂良きあんばいに開きけり。
当麻寺より眺めもす古都の秋。 馬場路哉
昨日はゆっくりと私の運転で、當麻寺まで行ってきました。ボタンで名が知られているのですが、木々の紅葉の美しさに見とれました。家を出ておよそ一時間半あまりで行くことができました。ひさしぶりに山添村を出てリフレッシュした一日でした。
11月2日
山添村の文化行事が始まります。明日は文化祭です。芸術の秋にふさわしくそれぞれのサークルが芸術作品を提出します。それに加えて食べ物の模擬店があちこちで開かれます。お好み焼き屋さんを筆頭に、おもちやさん、ラーメン屋さん、魚屋さんなどなど20店舗が素人のお店を出します。郵便局はラーメン屋さん、私たちの中峰山はお好み焼き屋さんに一日様変わりです。奈良市内、上野市内から多くの方たちに来てもらおうと頑張っています。
画集なるバルザック像や暮れの秋。
柿くわえ、カラス急ぎていきにけり。
辻地蔵かかっておりぬ烏瓜。
山峡の樫のざわつく秋の風。
手の声を聞きしパウロや秋の声。 馬場路哉
11月6日
昨日の夕食の準備をしているとき、主人が包丁で指を切ってしまいました。軽いケガでしたが、診療所のお休み日と重なって、不安でした。
診療所に連絡すると先生がまだおられるからすぐに来るようにとの指示を受け、縫わずに、テーピングで済ますことができました。年を重ねると、ちょっとした油断から大きな事故につながります。これを教訓に決して慌てずに特に台所仕事は危険と隣り合わせですから、気を付けるように二人で心して祈りました。
俳句を一生懸命にガンバっている主人です。
棕櫚の葉の扇をなしぬ秋の風。
女坂脇に野菊の咲きにけり。
草刈りの長きに耐ふる出会ひかな。
夕霧や水源をなす南山
秋嶺の鈴鹿布引続きをり。 馬場路哉
11月12日
真っ黒な雲に覆われていましたが、午後からはお日様が照りだしてきてほっとうれしくなります。
祈りつつ聞かむとすなり秋の声。
主に祈る感謝と願ひつづれさせ。
シクラメン施設に花の帯を付け。
一瞬やつるべ落としの夕やけす。
秋祭り夜のけいこの笛澄みぬ。 馬場路哉
おかげさまでケガの方は少しずつ回復しているように思われます。主人もこの頃では近くを夕散歩するようになりました。
馬場暁美
「上野緑ヶ丘教会会員」
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
いのちのことば社
スーザン・ハント
「緑のまきば」
「聖霊とその働き」