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『その愛のゆえに』
=時々の記=
(167)
1月15日
今は曇り空になり、みぞれが混じった冷たい雨が一日降っていました。この頃は日替わりで天候が変わります。でもこの寒さもいつもの年に比べると暖かいのですから感謝です。
椿ももう満開です。隣りの月ヶ瀬ではもう梅の開花が聞こえてきました。奈良からたくさんの方が梅を鑑賞しに来られるのです。これからひと月は続くことでしょう。
堅忍に望みを置きて去年今年。
頼もしき枯れ木の秀枝(ほづえ)すっと伸ぶ。
広瀬今朝日をはじく冬の川。
弁柄を塗りし古家に年新た。 馬場路哉
1月24日
雨の一日となりそうです。傘をさして散歩をしていると、なんと、黄色いタンポポが一輪咲いているのです。びっくりです。二か月以上早いのですから。その横に目をやるとオオイヌノフグリが咲いています。薄紫の小さな花です。どちらも春を知らせてくれている花です。3月に入るとこの花たちは咲き始めるのですが、なんと今年は大寒の真っ最中に咲き始めたのです。春をまじかに感じるこの頃です。春先の水仙が群れを成して咲き誇っています。なんとも言えないほのかな香りが心を癒してくれます。
街はずれ教会の立つ睦月かな。
川原には白鷺一羽冬の雨。
低気圧の残しくれたる落ち葉掃く。
列をなす風車の山や初景色。
冬晴れになるぞかぎろひ良き色に。
里山は竹林と化し年新た。
新年会多弁となりぬ翁かな。
リハビリに里路歩く冬ぬくし。
わびすけや伊賀俳人の樹木葬。
日向ぼこ雲の切れ目を待ちながら。 馬塲路哉
体重が増えてしまった主人は慌てています。今から散歩に出かけます。食事の量も少しずつ減らすように考えています。難しいですが…。
1月29日
軒下で朝の仕事をしていると、曇り空の中で、とても甘い香りが漂ってきます。どこからかなと見渡すと、なんと私の真下で群れを成して咲いている水仙の香りのようです。今までお花ばかりに見とれていて、その香りには気が付かなかったのです。今朝は風が全くありません。だからきっとその香りがまっすぐ私のところへ漂ってきてくれたのでしょう。このようなささやかなことがとてもうれしく心弾ませてくれるのです。
止まらざる大川に満つ淑気かな。
山の上の日輪眩し日脚伸ぶ。
つややかな葉に囲まれて寒椿。
烏瓜キウイと共に冬ざるる。
冬晴れになるぞかぎろひ良き色に。 馬塲路哉
先日、横浜にいる姉から、父の書いたものが送られてきました。高知時代の若い牧師の「開拓伝道日記」のようなものでした。その後の長い牧会・伝道の土台になったようです。恵まれた多くの宣教師の方々との「捨て身の伝道」とでも言いましょうか、「柔よく剛を制す」という言葉があるそうですが、父は根気よく「剛よく剛を制す」で一歩も退かない気迫で、相手と語り、嫌われても訪問するスタイルで、それは「日本伝道百年史」ようで南長老派の「ミッションスピリット」となって父の牧師生涯を貫いていたものなのでしょう。アメリカでいうなら幌馬車のように、父はバスの運転免許を取り、「伝道・礼拝巡回バス」でこの伊賀上野の田舎の道をご理解、ご協力下さった信者さんと動き回っていたその熱意は、この高知時代に培ったものと思いました。
2月2日
蝋梅の早やこぼれをる窪地かな。
つつがより回復兆す寒の明け。
冬ぬくし雨の一夜をよく眠る。
鉄幹の冬芽に雨のしずくあり。
寒禽(冬の鳥のこと)の突つきし柿の散らばりぬ。 馬塲路哉
主人も毎日散歩に出かけるようになりました。散歩でのことが俳句に出てくるようになりました。体重は少しずつ減量には成功しているようです。血圧、痛風、血糖値の上昇にはまず体重が下がることが大切なようです。
2月3日
暦の上だけでなく、もう春の訪れを感じるこの頃です。でもまた寒さが戻ってくるとか。このように寒さ、温かさを繰り返しながら、確実に春がやってくるのでしょう。待ち遠しいですね。今朝も春を見つけながら散歩に出かけました。まだフキノトウは出ていませんが、先日咲いていたタンポポとは別のところにあと一輪タンポポが咲いているのです。少しでも暖かいところを探して花を咲かせているなんて、けなげですね。
冬ぬくし翁挨拶口の端に。
倒木にまた倒竹に冬ざるる。
強東風の土産なるべし杉落ち葉。
剪定をされてモモの木璃々しかり。
寒林に良き温泉の湧きにけり。 馬塲路哉
馬場暁美
「上野緑ヶ丘教会会員」
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
いのちのことば社
スーザン・ハント
「緑のまきば」
「聖霊とその働き」