[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
世田谷通信(198)
猫草
昨年の冬、右腕が腫れ、夜中に痛む。なんだかわからず病院に行くことにする。しかし、そこから5軒もはしごするとは想定外だった。ああでもないこうでもないと検査をされて、紹介状を持って大学病院へたどり着くまで一ヶ月。肩レントゲン3回とMRIって放射線や磁気を浴びすぎじゃないだろうか。毎回初診時はレントゲンをやらないと次の治療に進めない双六みたいなルールがあるそうなのだ。
それにしても大学病院の混雑は想像以上。自動予約受付に自動会計と最新設備はあるのだが、医者が足りていない。4時間待ってやっと予診。書類の入ったクリアファイルを持たされて院内を歩いて居ると「わらしべ長者」を思い出す。でも全然違う。あれは交換するたびに良い物になる話だ。長時間待たされすぎて気持ちがおかしな具合になったようだ。
何はともあれ肩の腱が切れていたことが判明。その影響で上腕に腫れが生じていたという。筋の切れた肩に、本が一杯入った重い袋を持って負荷をかけていたのだから良くなるはずもない。翌日から右肩に湿布とサポーター、ちょっと気をつけたらみるみる腫れが引いた。
その後、動物病院でウサギの健康診断の時に、ついでに獣医さんと雑談した。肩の腱が切れていたが肩自体はそんなに痛くなくて、腕が腫れた原因がわからなかったんです、というと即座に「重力には逆らえません。」と言う。この獣医さん、結論だけ先に言う癖があるのだ。どういう意味ですか?と聞くと、「例えば足首を捻挫して足の甲が腫れるのと一緒です。重力があるから傷より下に症状が出ます。動物の背中に輸液しても、吸収が悪いとお腹や手足に水分がたまります。重力には逆らえません。」と。ああ、そういうことか。ようやく納得。
5つも病院を回ったが、ウサギの爪切り中の獣医さんとの雑談に一番説得力があった。これから自分も不調の時は動物病院で相談しようかとさえ考えてしまう。
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程
いのちのことば社
スーザン・ハント
「緑のまきば」
「聖霊とその働き」